ゴン太くんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ゴン太くん

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どっこい! 人間節-寿・自由労働者の街(1975年製作の映画)

4.0

寿町は一度間違って入り込み、何とも言えない閉塞を感じて早く出ないと…と思ったことがある。いまではアーティストの活動スペースができたり先進的なホテルが建設されるなど、町のあり方は変わってきている。しかし>>続きを読む

千夜一夜物語(1969年製作の映画)

4.0

エロティックなシーンを直截的でなく、なまめかしく謎を秘めたアニメーション…形容しがたい熱っぽさがムンムンに伝わりますね。どういった経緯で依頼されたのかマイナーなロックバンド、ヘルプフル・ソウルのサイケ>>続きを読む

ウィークエンド・シャッフル(1982年製作の映画)

3.0

ちょっとしたボタンの掛け違いで日常が壊れ、また平和な日々に戻る、というパターンそのものは王道で、その最たる映画といえば、洋画だがこれより4年後に登場するブルーベルベットだと思う。あのカルトで上品な最上>>続きを読む

西銀座駅前(1958年製作の映画)

4.5

思いのほか面白い発見作。これはDIGという発掘レーベルにも名を連ねていて、フランク永井の表題曲はタブレット純さんのラジオ番組で知り気に入ったこともあって視聴。ぶっ飛び加減強めなうえに計算されたユーモア>>続きを読む

月のキャット・ウーマン(1953年製作の映画)

2.5

セットのチープさもさることながら、キャラクターに何ら魅力がないところも重要なポイント!B級SFならではの味わいが。

村八分(1953年製作の映画)

3.5

カッパ・ブックスだったか何だったか…「50年代」という本を読んでいたら、当時の草の根的なメディアとしてこの映画が紹介されていた。地方ではサークル的な同人文学誌などが人気だったが、異例なものとして映画が>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.0

フランス映画に影響を受けたかのような仕掛けがいろいろあって、そこに18歳の病的なピュアさを放り込んで、危うさが増してくるので男性諸氏としては何ともいえない気持ちになりますな!横浜で売られているお人形…>>続きを読む

祭りの準備(1975年製作の映画)

5.0

相当に奇抜だが、人間の情動を追いかける激烈な映画だった。いわば青春を描いたものだと感じたが、この青春の切り取り方が絶妙。性的欲求の発散も妙に生々しくてね。商売女でないなら、頭がおかしくなってしまった女>>続きを読む

可愛い悪魔(1982年製作の映画)

4.0

火曜サスペンス劇場の異色作。残酷な真実を知るのは、精神病から回復したばかりの女性1人だけ。人々に事実を訴えれば訴えるほど、精神病を疑われていくというジレンマ。フィアンセになろうかという人間が、彼女のピ>>続きを読む

北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ(2016年製作の映画)

4.5

「あれとこれをお願いします」と話すと、集まっているたくさんのスタッフがバラバラに行動しはじめる。国民性が出ているとでもいうか。トップからのいい加減な指示なんて、日本の公務・政務にも似たようなところがあ>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

これがもしそのまま現代の新作として発表されたとしたら、SNS上でさまざまな批難が飛び交うのではないかと思う。「生き方や苦悩は人それぞれであって、本作のように規定される筋合いはない」と。それをうがった見>>続きを読む

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

4.0

最近のアニメ映画というと、キラキラしてエモくて感動があって…そしてヌルヌル動いていて、いろいろと苦手だったのだが、この映画は「夢」「希望」「才能」「根性」「恋愛」などの要素がほとんど皆無で新鮮だった。>>続きを読む

ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

4.0

愛のコリーダが満席のため急きょ前情報もなくこちらを見たのだが、思いのほか面白かった。

予告にもある通り、あるバラ園を舞台とした映画だが、少しでも育て方を間違えると無残に散ってしまうバラの繊細さや儚さ
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デッドゾーン(1983年製作の映画)

5.0

久しぶりに見たけれど、やはりすごかった!

交通事故で5年も昏睡し、人の未来や過去を見る能力を持った国語教師・ジョニー。それは天からの授かりものか?それとも悪魔の使者か?大統領をもくろむ悪徳政治家の未
>>続きを読む

劇場版ムーミン パペットアニメーション 〜ムーミン谷の夏まつり〜(2008年製作の映画)

3.0

パペットの手作り質感で、よりムーミンらしい世界観、つまり平和的でほのぼのした雰囲気が現出している、と思う。けれど、よりマッドだね。

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

5.0

有限の人生。その過ごし方について考えさせる映画は数あれど、これほど説教に無頓着な作品はほかにないんじゃないだろうか。
ときに我々が求める奇跡…それがどれだけ利己的なものであっても、不満や不安は永遠に追
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.5

人生の中で作れる映画の数は限られる。予算が潤沢な監督であればなおのこと。年齢も70代に到達。そこで選んだテーマが「竹取物語」である。

なぜこんな地味なテーマを選ぶのかしら、と沼沢の中でひっそり暮らす
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

夏目漱石を研究している学者が「答えを出さないところに文学らしさがある」みたいなことを書いていたけれど、この映画もそのひとつだね。マーケティングで脚本を作り、数字を使った広告で泣けるエンタメを量産する昨>>続きを読む

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.0

アンパンマンの歌に「何のために生きるのか」という歌詞があるが、それをより考えさせられる。社会的な成功でも、復讐でもない、かもしれない。

CHECKERS in TANTAN たぬき(1985年製作の映画)

2.0

いろいろと形容し難い作品だけど、すごく優れているのが、オープニングのアニメーション。チェックのたぬきが非常に可愛い。ラストのシーンは群を抜いて狂気。なんてこったい。カメラマン役、ジョニーさんでいいのか>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

1.0

もう上映が終わりそうな頃合いで、ガラガラの中一番うしろの席にたくさんの男子高校生が陣取っていたけど、多分キャーキャー盛り上がれるホラーと思っていたんだと思う。ところが、それ系じゃない、しかも3時間近く>>続きを読む

映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!(2019年製作の映画)

4.5

ディズニー系もいいけど、あの「ドーダ」って感じが疲れるんだよな、押し付けてくるんよ、あれ。とか思っちゃう現代のすれた若者には、ひつじのショーンがいいと思うね。ディズニーのはオチに期待するけれど、ショー>>続きを読む