タイレンジャーさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

タイレンジャー

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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

「戦争の第一犠牲者はイノセンスだ」

これは『プラトーン』の名宣伝コピーですが、そんな言葉をふと思い出したのが本作。

まず何よりも驚いたのが英国の志願兵の若さ!18歳以上が志願兵の資格を有するという
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ジェラルドのゲーム(2017年製作の映画)

3.5

ジェラルドのゲームというのは、彼が奥さんに強要したレイプごっこ(拘束プレイ)のことなんですが、本編開始後たったの15分で見事に頓挫します。

彼がバイアグラの副作用で腹上死した為です。

で、手錠をか
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フィフティ・シェイズ・フリード(2018年製作の映画)

2.0

こりゃ、全編エピローグですわ。

1作目は「SM契約」を交わすのか、が話の焦点で思いのほか楽しかったのですが、2作目はメインとなる話の焦点を設けられず、行き当たりばったり感の強い作品になってしまってい
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

4.0

いやはや…これはなかなか…
いい不快っぷりですねぇ。

本作は一作目の『エイリアン』にも通ずる「レイプホラー」として観ることができます。半裸の女性を襲うのが男根のような姿形をした化け物、というのがエイ
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

2.0

ハーレイ・クインが可愛い。
でもそれだけの映画なんですね。
そういう意味では『スーサイド・スクワッド』とあまり変わらないかもしれません。

映画として問題だと感じたのは、ハーレイたちが何を目的に闘うの
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野性の呼び声(2020年製作の映画)

4.0

ハリソン・フォードと大型犬のコンビ。
これはどうしてもハン・ソロとチューバッカのように見えてしまいます…。
チューバッカが年老いたハンと共に銀河ではなくアラスカの地を旅する、そんな目線で観るとお得感が
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

ヨルゴス・ランティモス監督作品を『籠の中の乙女』から順番に観てきましたが、本作だけがランティモスの脚本ではないのですね。

つまり本作はランティモス自身の企画ではなく、彼にとっては珍しく、監督のみ請け
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.5

得体の知れない映画監督ヨルゴス・ランティモスが『籠の中の乙女』『ロブスター』と作品を重ねるごとにウニョウニョと変容してきて、遂にその最終形態を現した!本作はそんな感じの映画です。

なぜ本作がランティ
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ベラのワンダフル・ホーム(2019年製作の映画)

3.0

たいしょうねんれい 6さいいじょう。

ファミリー向けと言うか、完全にお子様向けのワンちゃん映画です。

そしてイヌ映画は無難に稼げるビジネスだということがよく分かりました。犬好きな客層の取り込みが一
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デンジャー・クロース 極限着弾(2019年製作の映画)

3.5

同じ戦争映画でも、アカデミー賞ノミネートの『1917 命をかけた伝令』よりも僕は本作のほうが好みです。『1917』は話が綺麗すぎるのが面白くないんですね。

個人的には戦場の美談は白けます。その点、本
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.0

僕はあまり邦画を観ません。
小学生の頃から洋画ばかりを観てきました。

邦画を観ない理由としては、単純に観たいと思える作品が少ないことでした。しかし、本作を観たことによって他の理由も分かってきたので書
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.5

婚活ディストピア映画。

僕は数年前に婚活バスツアーに参加しました。そこで体験したことと、本作の前半はよく似ています。

バスに同乗していた婚活アドバイザーのオバちゃんが僕に送ったアドバイスは本作にも
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.5

僕は好きです、この映画。

これ、画面上で起きている表面的な事象だけを追いかけるのではなく、作り手のメッセージを読み取ろうと神経を尖らせていないと、観るのがしんどいかと思います。僕も最初の20分くらい
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

2.5

「キミ、仕事で大事なのは過程ではなく、結果やからね」

以前に勤めていた会社で社長に口酸っぱく言われた言葉です。どれだけ頑張って取り組んだかではなく、成果を見せろということですね。

映画もまた、どの
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アンダーウォーター(2020年製作の映画)

2.0

ただいま、全米で興行的に大惨敗を喫している一本。

製作費8,000万ドルに対して、公開された最初の週末の興行成績がたったの700万ドルで初登場7位。全米では赤字確定でしょう。あとは海外市場でどれだけ
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ポゼッション(1981年製作の映画)

5.0

僕は過剰な映画が好きです。
その中でも過剰であることが芸術の域に達している映画の頂点が『鉄男 TETSUO』と本作だと思います。

どちらの作品も狂気が重戦車で暴走するような過剰さがあります。いや、狂
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デス・レース(2008年製作の映画)

3.5

紅白歌合戦、ガキ使、芸能人格付け、ニューイヤー駅伝、天皇杯、箱根駅伝…

もし、あなたがお正月のテレビ番組ルーティーンに飽きてきたら、本作を観ることをオススメしたい。

本作は105分間、ほどほどに刺
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ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷(2020年製作の映画)

2.5

本作はあなたの健康を損なう恐れがあります。

まず本作を観て驚いたのですが、なーんと!『呪怨』シリーズのリブートであるにも関わらず、シリーズの代名詞とも言える俊雄くんと伽倻子さんは登場しません!

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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.5

このシリーズ、「中国を虐げるムカつく外国人をイップ師匠がぶっ倒す」というのがウリになっています。外国人というのは主に日本人や英国人、米国人のことで、本シリーズでは鬼畜のような描かれ方をされています。>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.7

インターネット広告でウザいな〜と思うのが、中高年女性に向けた美容商品。

「43歳。娘と同世代だと間違われた!(きゃは)」

「47歳。肌年齢は23歳!(どーよ、わたし)」

「53歳。息子の友達に告
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

1.0

沈みゆく船を眺めるような気持ちで劇場に足を運びました。

僕は『フォースの覚醒』から本作に至るシークェル三部作(7,8,9)全てがスター・ウォーズにおいては完全なる蛇足だと思っています。

結局のとこ
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ダンガル きっと、つよくなる 〈オリジナル版〉(2016年製作の映画)

4.5

テレビやパソコンで映画を観るときは、どんなに面白い映画であっても途中スマホをいじったりしてしまうのは僕の悪い癖。
ところが、本作はスマホを覗くヒマなし!一瞬たりとも退屈しませんでした。

僕が観たのは
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

『ターミネーター』に登場する人類の救世主、ジョン・コナーがイエス・キリストのメタファーであるという話を知った時は「ほほーっ!」と目からウロコだったものです。(名前のイニシャルがどちらもJC)

これに
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今日も嫌がらせ弁当(2018年製作の映画)

2.5

本作の中でキョーレツに日本らしさ、邦画らしさを匂わせたのは、根性が感情に訴えるという点。

映画のクライマックス、母親は病魔に倒れますが、何としても娘の卒業式用のお弁当を作ろうと、病院を抜け出します。
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アースクエイクバード(2019年製作の映画)

2.5

物語がヒジョーに弱い為、俳優陣の魅力と日本という舞台に依存したような映画です。

映画の面白さを決定づける最大の要素は脚本ですが、本作はその点において求心力が欠けています。

「男女三角関係のもつれか
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.5

チャリエンのシリーズ最新作は…
まさかの全米がガン無視!
興行的には不入りだそーです。

ですが、僕はそれなりに楽しめました。

「楽しくて、可愛ければ、それでオッケー」という最低基準はクリアしている
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

2.5

『インデペンデンス・デイ』『2012』などで知られる大量破壊のマエストロこと、ローランド・エメリッヒ監督の最新作です。

批評的にも興行的にも惨敗続きのエメリッヒがいまだに大作の仕事を任させることに驚
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ヒドゥン・フェイス(2011年製作の映画)

4.0

どうやらネタバレ厳禁なタイプの映画のようだったので、あらすじは読まず、予告編も観ずに鑑賞。

いやぁ、面白かった〜。

確かにこれは事前に情報を入れずに観たほうが面白いはず!
DVDパッケージのあらす
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

2.5

まぁ、こんなもんでしょう(真顔)。

僕は小学生の時に日曜洋画劇場で観たシリーズ1作目に衝撃を受け、以降すっかり映画鑑賞にのめり込むようになりました。

映画の魅力に開眼したのは『ターミネーター』のお
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.0

部分的にですが、本作を観て「痛快」だと感じてしまった僕は頭がおかしいのかもしれません。

若いドイツ兵が大尉と身分を偽り、同胞であるドイツ兵たちを皆殺しにする話ですから。

しかも、惨めったらしい日々
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

2.0

キングを怒らせることなく、キューブリックのファンも満足させる、これは至難の業じゃないでしょーか。あまりに偉大な二兎を追うわけですから。

そんな相反する2つの方向性は形としては一本にまとまりましたが、
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デーモン・インサイド(2018年製作の映画)

4.0

予備知識なしで観たせいもありますが、かなり楽しい98分間でしたね〜。

ひと言で言うと、清楚系サイコホラーです。

何が清楚かと言うと、血みどろの殺し合い展開があってもあまり直接的なグロ描写を押してこ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.0

・舞台は緊急通報センター内のみ、全編ワンシチュエーション
・『24』のように事件はリアルタイムで進行
・事件は映像では描かれず、音のみで伝えられる
・登場人物のなかで画面に映るのは8割以上は主人公のみ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.5

映画とは、個人や社会の問題をベースにした例え話だったりします。

『ロッキー』は売れない俳優であったスタローン個人の人生をボクシングに例えた映画だし、

『猿の惑星』は人種差別や民族間の対立というテー
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

1.5

映画にも八百長があるとしたら、本作がそうなんじゃないかと。

老ウィル・スミスvs若ウィル・スミスなんて、どーでもいーわ、と思ってましたが、僕がわざわざ劇場に足を運んだのは、監督がアン・リーだからです
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

ジョーカーになりたい人、手を挙げて〜。

そうか、世を憎む人間はこんなにも多いのか。

そんなジョーカー予備軍に朗報だぜ。

今日、ご紹介するのは、ごく普通の心優しい人間でも極悪非道な悪人になれる「ジ
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