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ジョニーを乱暴に扱うし、挙げ句の果てに最後は捨ててしまうが、それでも、見た目や体裁、自分の性的指向に囚われないクラスのジョニーへの愛は、ある意味本物の愛情だったのではと私は思う。
国籍や性別を極限>>続きを読む
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ハルハートリー監督による、NY・ベルリン・東京を舞台に、同じシチュエーションで始まる3通りの恋物語を描くという実験的オムニバス映画。
この映画は、二話目に出てくる↓の会話に集約される。
「もし>>続きを読む
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ポスト・ヌーヴェルヴァーグの一人、フィリップ・ガレル監督。初鑑賞。
「人には人の物語があって、愛には限りがある。」
そうやって、お金や仕事の有無、環境の変化に伴って、“ただただ最初と変わらず純粋に、>>続きを読む
ゴダール作品の中でも、ヌーヴェルヴァーグ作品の中でも、特に大好きな作品。大画面で、しかも4Kで観られるなんて…!と、ずっと公開を心待ちにしていた本作。
お洒落で哲学的な2人の掛け合いや、ザ・ヌー>>続きを読む
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ミニシアター時代を牽引したハルハートリー監督作品。
こういう綺麗事ばっかり描かない(それによりもはやシュールな笑いにすら変わってしまう)映画が大好き。アキ・カウリスマキ監督作品が好きな人は絶対ハマ>>続きを読む
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L/R15
監督:今泉力哉✖️脚本:城定秀夫
結婚にも離婚にも中々踏み出せなかったり、何となく浮気しちゃったり、本当の自分の気持ちに向き合ったり言葉にするのが下手だったり…。何も進まないまま、なあな>>続きを読む
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L/R15
監督:城定秀夫✖️脚本:今泉力哉
性愛の伴う大人の恋愛や、高校生の純愛など、色んな愛が登場してきてとても面白かった。
「猫は逃げた」の劇中に出てくるセリフの「アガペーがエロースに進化する>>続きを読む
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ゴダールの人間への不満が爆発した映画。終始、文明・政治・芸術など、人間の全てを真っ向から批判する。「こんな世界、クソったれ!」という彼の声が聞こえてきそうなくらい。
演者に「なんて映画だ!」、「これは>>続きを読む
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ベルイマンの代表作。
“神の沈黙 三部作”と同様、こちらも“神の沈黙”を題材にした作品。
何かに縋るように神を頼るのに、結局その神の不在や沈黙に翻弄され苦しめられる。
神は秩序や安楽を与えてはくれな>>続きを読む
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「敬愛していた人や、善人だと信じ切っていた人が、実はものすごく反社会的な思想の持ち主だった」という構想は、ヒッチコック作品の中でも特に好きな「ロープ」にも共通しているからか、割と本作は個人的にハマった>>続きを読む
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エリックロメール“六つの教訓話”、第四弾。
終始アイデの魅力と、男二人の虚栄心や彼女への劣等感で溢れている映画。
「君の顔やまなざしのいやらしさに惚れた。退廃的で美を追求しない君がいい。」←大共感。>>続きを読む
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ヒッチコックお得意の巻き込まれ型サスペンス・アクション。
前半は、もろイギリス時代に作った「三十九夜」。個人的には少し冗長だったかなと感じてしまった。しかし、後半のパーティーシーンからはとても好き。>>続きを読む
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高評価で気になっていたブラジル映画。
とっても心が温まる作品。地球と月と太陽で例えた3人の友情が素敵すぎる。
親友に対する嫉妬心、恋のはじまりの甘酸っぱい感情、親に対する反抗心…。思春期特有の感情>>続きを読む
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31曲のプレイリストに沿って作られたというA24制作の本作。好きなアーティストの曲も含まれていたので鑑賞。
脚本はもちろん、360°回転するカメラワーク、場面によって変化するアスペクト比など、色んな>>続きを読む
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何年か前に一度観てリタイアしてしまっていたフェリーニの自伝的作品。この映画にストーリー性を求めたらダメなんだなと心を改めて再鑑賞(笑)
歳をとってから思い出す幼少期の記憶は、かたや断片的にしか記憶に>>続きを読む
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ずっと観たかったルビッチ監督の代表作。
チャップリンの「独裁者」と比較されることもあり、何となく本作がナチスドイツを揶揄したコメディ作品であるということは知っていたが、まさか「to be, or n>>続きを読む
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あ~もうめちゃくちゃ良かった!
今を生きる20代を映した記録映画のよう。今の20代が考えていることや、他人と関わっていて感じる様々なことがリアルに描かれている。オフビートで、温かくて、不器用な登場人>>続きを読む
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随分前に録画しておいた本作。何となく後回しにしてしまっていたが、今こそ観るべきと思い鑑賞。
まず、何と言ってもミハイル・バリシニコフとグレゴリー・ハインズのパフォーマンスが圧巻。
特に、グレゴリー・>>続きを読む
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久しぶりのフリッツ・ラング。
めちゃくちゃ面白かった。90分という短い時間に、よくここまで無駄なく凝集できるなと感心させられる。
現代社会にも通ずる、大衆の集団心理や扇動の恐ろしさ。憎悪に満ちて「>>続きを読む
英国BBC制作のテレビ映画。
こんなにも反戦メッセージを強烈に伝える映画は他にないんじゃないか。まさにトラウマ級。
一発の核爆弾が、生存者を一瞬にして原始へと回帰させる。核爆弾が生んだ放射能汚染、飢>>続きを読む
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オープニングから私の心を完全につかみました(笑)
ミシェル・ルグランのお洒落な音楽と、ベネチアという最高のロケーション、ジョセフ・ロージーのセンスの光るカメラワークに、最初から完全に陶酔しきった。そし>>続きを読む
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めちゃくちゃ村上春樹文学の世界。小説を読み進めているような感覚に陥って、3時間あっという間だった。
体感した感動をなかなか言語化できないくらい、心揺さぶられた…。重みと深みのあるテーマと文学的で詩情あ>>続きを読む
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評価はあまり芳しくないが、オゾン監督×マリーヌ・ヴァクト作品ということで鑑賞。
デヴィッドリンチ作品のような作風と、デパルマ作品の「悪魔のシスター」を思い出させるような“双子”がテーマの本作。
ルイ>>続きを読む
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英国インテリ教授の狡猾さや嫉妬心、嫌なプライドを静かにじわじわと見せる映画。
う~ん…これは自分が男性だったらもう少し感情移入できて楽しめたのかも…。
編集の仕方とか構図とかは、やはり凝ってて面白い>>続きを読む
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歪んだ愛や淫らな愛、極限状態の愛に、どうしてこんなにも美しさや純粋さを感じるのか…。
“恐怖”と“死”というイメージしかないユダヤ人収容所で、ユダヤ人とナチスの親衛隊が倒錯した愛欲の世界を作り浸って>>続きを読む
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普段こういう邦画は全く見ないが、あまりにも去年話題になっていたので鑑賞。
成田凌と清原果耶の掛け合いがとても面白かった。「普通じゃなくていい」というメッセージ性もなかなか良かった。
全編通して思った>>続きを読む
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ジョセフ・ロージー監督×ダーク・ボガード作品。
いや~ダーク・ボガードって倒錯した人物像が本当によく似合う。
どうかしたらカルト映画の部類に入ってしまうくらい狂気的でサディスティックな内容なのに、前>>続きを読む
アランドロン見たさに鑑賞。めっちゃおもんなかった笑 けど「ショック療法」よりはマシだった笑
和装姿のアランドロンがセクシーだったことしか覚えてない🤣
名匠ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品未見なのに>>続きを読む
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エリックロメール“四季物語”の最終話、“恋の秋”。
「緑の光線」でのデルフィーヌのように、相手は欲しいが積極的になれないマガリのために、半ば強引に恋人探しをしてあげるイザベルとロジーヌと、その企みに>>続きを読む
久々ヒッチコック。
ケイリー・グラント×グレイス・ケリーという豪華すぎるキャスティング。だけど、ヒッチコックにしてはストーリーが控えめと言うか、何かちょっと惜しかった、、、。彼らしいショットもないし、>>続きを読む
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あまりにもハネケ節が炸裂した衝撃的な映画だった…。
持って生まれた“理性”によって、抑えれば抑えるほど現実とは大きく乖離した妄想を膨らませてしまう人間の潜在的な衝動や感情と向き合わせてくれる作品。>>続きを読む
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ゆうちゃん達と同世代の両親の解説を受けながら鑑賞。
髪、言葉遣い、服装、タバコ、ユーミンの音楽…。
すっごいつまらないエピソードなんだけど、昭和時代のタイムカプセル的な作品で、昭和好きにはたまらない>>続きを読む
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エリックロメール“六つの教訓話”第二弾。
モテを堪能したいのも、外見とかで相手を見下すのも、貢いじゃうのも、遊ばれちゃうのも、昔から万国共通なんだね。
女としては胸糞悪いシーンが多いなと思いつつ、>>続きを読む
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エリックロメール“六つの教訓話”第一弾。
めっちゃ良かった〜何回でも観たい!
ナンパするのも、気のない子を弄ぶのも、恥ずかしいくらい自惚れてんのも、ゴミをポイ捨てするのも、パン屋が売り物を手で触る>>続きを読む
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ああ、なんか人って本当他人に無関心に、自分勝手に生きてるなって思い知らされた。
生前の花音への周りの無関心さ、亡くなってからの各々の自分勝手さに苛立ちながらも、自分も普段そうなんじゃないかって思わされ>>続きを読む
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”A picture with a smile — and perhaps, a tear”
顔に汚れがないか入念にチェックして綺麗にしてあげたり、ナイフを危なくない向きに変えてあげたり、親の子供に>>続きを読む