リリーさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

リリー

リリー

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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

4.3

タリバンが政権を掌握したタイミングで観ると、過去、その政権下で女性の権利がいかに制限されていたかがよくわかり、心が痛みます。母は女性だけで歩いていると殴られ、パヴァーナは市場で物を売ってもらえず、文字>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

2.5

ホラーではなく超自然現象による不可解な出来事がテーマなので、怖さは感じませんでした。カルト集団のサイコミステリーかと思って観たら想定しなかった種明かしでした。
でも、単調だからか3分の2くらいは寝てし
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警察と泥棒(2020年製作の映画)

3.8

白人警察官による黒人差別への抵抗と反対をストレートな言葉とともにアニメーションで表現しているため、強烈な印象を残します。
たくさんのアニメーターによる作品を組み合わせてメッセージを伝えているため、一瞬
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キャンバス(2020年製作の映画)

3.9

静かで美しい9分間に全力で集中しました。
おじいさんの心の空洞が、おじいさんと孫娘との温かい絆で埋まっていき、おじいさんが希望を見いだす様子に、こちらの心も温かくなっていきました。

シターラ: 夢を抱け、少女たち(2019年製作の映画)

4.3

たった15分で、しかも言葉なしでパキスタンの児童婚の現実を衝撃的に伝える貴重なアニメ映画だと思います。意に反して結婚させられる娘だけでなく、娘を気遣う母親、弟と妹、結婚させる父親の感情が、その豊かな表>>続きを読む

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

3.5

どんでん返しがあると聞いてはいたのですが、なかなか起こらないなあと思っていたら、最後の最後に見事にびっくりさせられました。
主人公が臨月を迎えていそうで、夫を探し回っているうちに産気づいたらどうするの
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チョコレート(2001年製作の映画)

4.0

アメリカの負の部分をさらけ出すような、心に刺さる映画でした。
白人で刑務官のハンクは、日常で黒人差別を実践しながら、心は悲鳴をあげています。その息子の心優しい刑務官も、寂しさと悲しみにさいなまれていま
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NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

3.0

あまり怖くはないので、ホラーというよりクライムサスペンスという印象でした。実話を元に作られたということで、特殊な霊感を持つ警察官が関わったからこそ捜査が進んでいったのだとわかりました。
イラクからの帰
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ザ・リチュアル いけにえの儀式(2017年製作の映画)

3.0

北欧の神話と、深い森の神秘性と、主人公の心の闇とが合わさった、複雑な怖さでした。その怪物がどんな形状か、最後になって明かされるのですが、意外な姿でした。ファンタジーの要素があるように思えます。

アザーフッド 私の人生(2019年製作の映画)

3.0

いい歳をした独立した息子の部屋に突然押しかける母親は迷惑千万でしょうが、息子たちは慌てながらもとても優しいと思いました。愛情たっぷりに育てたからだとわかります。でも、アメリカは早くに子供を自立させると>>続きを読む

タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)

3.0

誘拐は犯罪ですが、育児放棄されている赤ちゃんを見過ごすことは難しいと思うので、主人公の行動に賛成できないけれど気持ちがわからなくはないです。赤ちゃんに自分の幼少期を重ねた結果の、衝動的な行動だったので>>続きを読む

足跡はかき消して(2018年製作の映画)

3.8

人里離れた美しく壮大な大自然の中で、協力し合ってひっそり暮らす父と娘の姿が心に残る映画です。
便利になった世の中で、なぜわざわざ自給自足に近い、不便に見える生活をするのか理解するのは初めは難しかったで
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母という名の女(2017年製作の映画)

4.1

とんでもなく衝撃的でした。キャッチコピーにある「女という怪物」を見せられました。ミステリーに分類されていますが、女同士の格闘技といっても良いでしょう。
最近、子供を守るために命をかける母親を描いた映画
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ラトルスネーク(2019年製作の映画)

3.6

怖くて気味悪いので後味は悪いですが、サスペンスとホラーを合わせたものとして面白かったです。
母親が、何とかして娘を守りたい気持ちと、関係ない人を殺める罪悪感の狭間で悩むのですが、なぜ誰がそのような究極
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ダンプリン(2018年製作の映画)

3.5

自分の外見に自信がない女性が、勇気を持って一歩前進した結果自信をもてるようになる、というよくあるストーリーではありますが、屈折していない明るい主人公に好感が持てました。アメリカの小さな町では、ミスコン>>続きを読む

サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~(2021年製作の映画)

3.6

スーパーヒーローの話としてはあまり目新しくはなかったですが、全く同じポッチャリ体型の中年女性が2人揃って変身する姿は可愛かったです。メリッサ・マッカーシーのアクションはキレがありかっこよかったです。オ>>続きを読む

ホーム・アゲイン(2017年製作の映画)

3.5

皆いい人すぎるし、人間関係がこんなにうまくいくわけない!と思いながらも、コメディだからそれが普通だし、大ファンのリース•ウィザースプーン主演だし、という理由で楽しめました。
「ウォーク・ザ・ライン」で
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タミー Tammy(2014年製作の映画)

3.3

メリッサ•マッカーシー演じるタミーがかなりクセものなのに、おばあちゃんがそれを超越した癖の強さでした。タミーの姿がかすむほどでした。
下ネタが多すぎたし、ジョークも笑えないものが多かったですが、一番面
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泥棒は幸せのはじまり(2013年製作の映画)

3.5

主人公が逃走する詐欺師を追跡する内容かと思っていたら、2人で共に珍道中する意外なストーリーでした。
メリッサ•マッカーシー演じる詐欺師の印象が徐々に変わっていく演出が面白かったです。初めは腹黒でずる賢
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カーゴ(2017年製作の映画)

3.8

一風変わったゾンビ映画でした。心に残るものなので観てよかったと思いました。
映画は母性をテーマにしたものが多いように思うのですが、これは命懸けの父性を強調したものです。ここまで娘の命を守ろうとする父親
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.5

ティモシー•シャラメの魅力全開でした。ヒョロヒョロでダサい身なりと髪型なのですが、ダニエルの繊細な内面が表現されていてハマり役でした。
ひと夏の冒険にしてはダニエルの行動は一線を越えるものなのでハラハ
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ジェラルドのゲーム(2017年製作の映画)

3.5

手錠でベッドに繋がれた女性の脱出劇だけでどのように103分持たせるのかと思っていたら、なるほど彼女の少女時代のトラウマ体験に関連させて進行していくので、想定したより奥が深いドラマでした。しかし、割とグ>>続きを読む

1922(2017年製作の映画)

3.5

スティーブン•キング原作なので大いに期待して観ましたが、期待に応えてくれました。幽霊屋敷のようなホラーを予想していたら、クライムサスペンスの要素が強かったので、人間の心理描写が面白かったです。
古井戸
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.0

難解だと言われているようですが、謎の部分をあまり深く追及しないようにするとかなり楽しめるエンタメ作品なのですね。◯◯は誰に殺されたのか?シガーによるのか?夢の解釈は?などの疑問に対する答えは、これから>>続きを読む

エヴァの告白(2013年製作の映画)

4.0

マリオン•コティヤールの悲哀を漂わせる美しさとホアキン•フェニックスの狂気を含む目力だけで画面が華やかになります。
この時代にはエヴァのような境遇の移民達がたくさんニューヨークにはいたのでしょうが、皆
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サイレンス(2016年製作の映画)

3.0

怖いというより主人公の手足の痛みが伝わってくるようで辛かったです。手指の形状がリアルで痛々しくて目を背けたくなりました。
犯人はなぜわざわざ主人公の家を襲ったのか?ポツンと一軒家だからか?動機はただの
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ブラック・アイランド(2021年製作の映画)

3.0

ストーリーは割と単純だし、女教師がイケメンのドイツ版福士蒼汰を誘惑するシーンばかりが印象に残ってしまいます。それでも、上空から撮影した、世界遺産かと思うほどの島の美しさは息を呑むほどです。若者がこんな>>続きを読む

ガルヴェストン(2018年製作の映画)

4.0

エル・ファニングはどんな役を演じても透明感があって純粋です。そして世界一青いビキニが似合うと思います。その姿も眩しいです。
アクション映画かと思いきや、プラトニックな恋愛映画でした。追われる身のロイは
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パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.9

世界と愛する人を謎の病から救うスーパーヒーローが登場するアクション映画だと勝手に想像して観たら、180度違いました。静かに進行する病に抵抗しながらもそれと共存して生きていこうとする人々の姿に、今なかな>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

4.0

大河ドラマのように見応えがありました。恋愛ドラマと、ダンケルクのシーンを描く戦争ドラマを合わせた、豪華な内容でした。
最後に明かされる事実が悲惨で悲しいです。セシーリアとロビーを引き裂いたのは、一つの
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

楽しい映画ですね。全員同じくらいハイテンションで、高校生だけでなく先生までもがぶっ飛んでいるので、自由に潔く生きている人たちの姿を見るのは気分がいいです。それにしても、遊んでいるように見えて実は勉強出>>続きを読む

僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.6

あまりにも前作の「僕のワンダフルライフ」が好きすぎたので、続編はそれに比べるとインパクトが少なかったです。前作は、イーサン以外の飼い主の人生にも焦点が当てられ、それぞれに感動させられたからもあると思い>>続きを読む

スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.7

青春友情物語にホラーを合わせているので、グロいシーンがあるにも関わらず、さわやかな印象も残りました。また、複雑な家庭環境や、当時のベトナム戦争の功罪も、若者の苦悩を増大させています。
登場する怪物達は
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オマールの壁(2013年製作の映画)

3.7

イスラエル人とパレスチナ人を分断する高い壁というより、嘘と裏切りと策略によって分断される若者の方により焦点が当てられています。
とはいえ、パレスチナ問題がなければ若者たちも明るい青春時代を謳歌出来たの
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失踪(2014年製作の映画)

3.6

嫉妬が諸悪の根源?
話が二転三転して想定外の結末を迎えるので、意外にも楽しめました。ミステリーにしては映像が明るくてドロドロとした演出がなく、重い余韻を残しません。
怖かったのは、マックスを殺人犯だと
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何者(2016年製作の映画)

3.7

誰にでもある、妬み、嫉妬、見栄、競争心などが就活を通して描かれていて面白かったです。
就活は、自分の人生を振り返り、自己分析をする良い機会だとわかりました。1分間で自分を表現することはとても難しいと思
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