ハヤメソソさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ハヤメソソ

ハヤメソソ

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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.0

ロバってかわいいですよね。
予告を見て、ロバが放浪する話と思い絶対に観たいと楽しみにしていました。
寓話的かまたは叙事詩的な物語なのだろうと心の準備をして、いざ観賞。

正直な感想はどちらにも振りきれ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

面白かったなぁ。
今月忙しくって、1日から13日ぶりに観た映画は、格別に楽しめました。
正直、楽しめるという表現は不適切かもしれないのですが。
単純に面白かったのです。

演技の誉れ高いケイト・ブラン
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.9

いや~、面白かったです。
何でしょうね。単に好みの問題か、全体的に全部好きな感じでした。
モンゴル映画って、正直初めて観たかも知れず。
でも遊牧民じゃなく、都会暮らしの人々のようすはまったくといってい
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

『逆転のトライアングル』を見たくて、でもどこももうすぐ終わりそうで、間に合わなそうだなぁ~と思う中、監督がこの映画を撮っていたと気付き、公開当時に見たはずだけれど、どうだったっけなぁ?と確認のために再>>続きを読む

幻滅(2021年製作の映画)

3.6

なんでしょうかね、見終わったあとのこの「身につまされる」感。
ここまでとは言わずとも、誰でも生きてきて手のひら返しをしてしまったことの1度くらいはあるのではないでしょうか。
リシュアンはウブ過ぎたとし
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.5

予告編を見てから公開を楽しみにしていた作品です。
波乱万丈な人生を送った92歳のマダムマドレーヌと、その彼女を乗せたタクシー運転手シャルルとの、たった1日の交流を描いています。
たった1日です。
シャ
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生きる(1952年製作の映画)

4.5

不朽の名作を見直してみました。(リメイク作を観ての)
黒澤明監督作の現代劇の中でも、多くの人の心を掴んだ作品でしょう。
私が初めてこの作品を観たのは、もう20年以上前でしょうか。
当時の感想で印象強か
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

かの名作の誉れ高い、黒澤明監督『生きる』のリメイク作品。
時代設定はほぼ同じで、舞台をロンドンに置き換えた本作品。
勝手なレッテルかもしれないが、なんとなくイギリス紳士に日本人に似た勤勉さのイメージが
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

4.3

『ナワリヌイ』『新聞記者』並みの怖さです。

え、日本ほんとに大丈夫ですか??
このままでいいの?!

ここまでの怖さとは思わず、震えています。自由な発言をしたら狙われる世界が、もう近くまで来てるかも
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.1

今日びこんな古き善き昔の映画作品みたいなものに出会えるとは思いませんでした。

主人公の古本屋の店主リベロと、そこに訪れる人々の小さくも幸せな日々を描いています。
隣のカフェの軟派に見えて頼れるニコラ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.5

ダーレン・アロノフスキー監督作は、『レスラー』『ブラック・スワン』を観たっきり。特に監督名は意識せずに観てきました。
なにしろハムナプトラシリーズは好きだったもので。

恋人の死をきっかけに、命さえ脅
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カラヴァッジオ(1986年製作の映画)

3.0

少し前にヨーロッパ美術史を学び、ちょうどカラヴァッジオの『マタイの召命』を取り上げ、彼の生きざまについて少し調べたもので、これはいい機会とばかりに鑑賞。
鬼才デレク・ジャーマン監督作ですが、これまでに
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.3

不思議なテイストの映画でした。
ファンタジーなのかな?
ちょうどこれの前に見た『カラバッジオ』に映画デビューの初々しいティルダを観たものだから、特に感慨深く見てしまった。
ひょんなことからそうとは知ら
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.1

怖いね…。
人間の盲信。始めたらもう止められない。疑うこともしない。同じ人間に対してゴミ扱い。
やっぱり何かを正義と一度信じると、それを覆すことって容易じゃない。ほぼ洗脳に近い状態なんでしょうね。
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放送不可能(2023年製作の映画)

2.8

面白かった。…というか、3.11福島第2原子力発電所の事故後に問題意識を持ち、自分自身調べた話を改めてなぞることとなった。
日本の事故を反面教師にし、いち早く政策を変更したドイツが眩しすぎる。
あれか
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

好きか嫌いかで言ったら好きな作品です。好みと苦手なジャンルがほどよくブレンドされ、結果人間ドラマとしての家族の物語に泣かされました。

今の自分が抱えている悩みが宇宙規模だと「小せぇなぁ…」というのは
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バビロン(2021年製作の映画)

4.3

映画愛が大爆発な作品でした!
劇映画なのにも関わらず、ラスト近くはマニーと一緒に映画史を見せられたような。
ドキュメンタリーか!?死ぬのか?!と思うような走馬灯。

サイレントとトーキーの狭間で一流大
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.3

思っていた感じからいい意味で裏切られました。
あるようでなかった刑事と容疑者のラブロマンス。(あとから考えたら「氷の微笑」がありましたね)
あんなに最初から惹かれることもあるのだろうか。
あの刑事が特
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

実話に着想を得たとの本作品。
ポール・ヴァーホーベン監督って、今おいくつなのだろう?
「ショー・ガール」「氷の微笑」もかなり昔の作品ですよね?
いやしかし。着想が面白く、キリスト教に疎くても興味深く見
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

2.8

えっ、これはまさかのやっぱり彼女が?!ってオチでしょうか。

映画館で予告を見た時に面白そうで、劇場で絶対にみたいと思っていたのが見逃してしまい、昨夜アマプラ(レンタル)で発見し思わず鑑賞。

興味深
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対峙(2021年製作の映画)

4.8

限りなく満点に近い4.8です。
好みは別れるでしょうが、私はもう素晴らしかったその一言に尽きますね。
気になるところがほぼ無しですし、テーマが重く、終始どうなるか分からない緊張感の中での密室会話劇で1
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

複雑です。
見終わって本当に複雑な気持ちになりました。
尊厳死を望む父以外には全員共感できました。身勝手な父。生きてほしいと望む娘たちに頼むなど笑止千万!
裕福だからこそ選べて、死を待つしかない貧しい
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

超一流のエンタメ作品です。

好きなジャンルの映画ではないのですが、これだけヒットしているだけあってまさに万人に刺さる映画です。
結局面白かったしグッと来るし笑えもするし悲しくもなるという、みんな大好
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ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

2.9

悪くなかったですよ♪
スコアはそんなに高くはないですが。

良かったところ。
滝藤さんのバージンさん。可愛かったし、中高年のご婦人感たっぷりでした。
ズブ子さんもモリリンも良かったです。

一昔前の『
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

4.3

なんだか沁みましたね~。
映写技師と少年の友情のような結託。映画への思い。
監督の自伝的ストーリーというからこれまた事実は小説より奇なりの手本のような作品ですよね。
そんな激アツなベースの上に、「好き
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

作者自らメガホンを取った本作。
好みの差はあれど、演出や作画などに相当なこだわりを感じ、また試合のシーンの臨場感はリアルを凌ぐものでした。
昔から長く愛されてきた作品を再び世に出したいというスタッフ・
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

敬意を込めて4.0です。
私自身が映画音楽の素晴らしさに気づかせてもらった、また映画好きになる原体験とも言える『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽をつけたモリコーネのドキュメンタリーということで、めち
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ファミリア(2023年製作の映画)

4.3

とても重くて深くて考えさせられる作品でした。
辛いお話ではあるので、何度も観たいかと聞かれたらこの1回きりで十分だと思いますが、完成度は高く感じました。
これは登場人物誰もが大切な家族を失っていて、そ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

新海誠監督最新作。
シャレオツな演出が若干鼻につくも(ディスっているわけではありません)、ともかく美術、動画、作画すべてにおいてハイクオリティ。
やっぱ超一流なことを認めざるを得ない(反発しているわけ
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あのこと(2021年製作の映画)

3.5

終始お腹が痛くなり辛い作品。
60年前のフランスってこんなだったん?日本に置き換えても終戦から15年後ぐらい。そんな日本ですら戦後間もない1948年には優生保護法ができたと言うのに。(気になって思わず
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.5

猫好きにつき、必見と感じ鑑賞。
恥ずかしながら、ルイス・ウェイン氏を存じ上げませんでした。
でも、知らずにこの猫のイラストは目にしていたように感じます。

芸術家は唯一無二の個性がアートや音楽などの自
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.2

正直素直に面白かったです。
クレしん映画の名匠・原恵一監督作ということで、間違いはないと思いつつも。
でもこれはやはり原作がいいのでしょう。
ストーリーが本当に読めなくて、なんとなくの全容が見えたあと
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.5

ファンタジーシンデレラストーリーの、中高年バージョンですね。
正直好きなジャンルで、本当に終盤までその世界にすっかりハマって楽しく幸せな気持ちで観ていました。
ただ一点を除き…。

世界にひとつだけの
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わたしのお母さん(2022年製作の映画)

3.9

2日前に観た『母性』に続き、母娘モノ。前者はかなりファンタジックでもあったので、エンタメとして面白く見られた部分もあったのだが、今作は逃げ道のないリアルさ。
正直しんどかった。
しんどかったが、演出の
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母性(2022年製作の映画)

4.1

えーっ、これ『月の満ち欠け』を撮った同じ廣木隆一監督?!
廣木隆一監督と言えば、古くは『ヴァイブレータ』なども代表作の。
さらにこちらも現在公開中の『あちらにいる鬼』も!
超売れっ子ですね。

3作を
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

2.9

佐藤正午原作、広木隆一監督。
輪廻天性をテーマにした、愛の物語。

だがしかし、うーん。
テーマもあらすじもとても好みで楽しみでたまらなかったのだけれど、イマイチに感じてしまったのはなぜか。
私の気に
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