ハヤメソソさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ハヤメソソ

ハヤメソソ

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私がやりました(2023年製作の映画)

3.5

フランソワ・オゾン監督作。
「スイミング・プール」あたりまでは追っかけていたかな。
動向が気になる監督ではあります。
「まぼろし」でその才能に震えましたが、本当に器用な方なのだろうな。
いろんなタイプ
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.0

ロバート・ロドリゲス監督作。
過去に見たのは「デスペラード」だったっけか。
懐かしい。いつぶりだろう。

面白いには面白かった。
だけどなんだろう既視感がすごい。
映像は若干チープだったが狙いか?
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正欲(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

普通に生きるって何だろうな。
私もそっち側なんだよなぁ。
…と感じながら観た人も多いのではないか。
この作品には様々な生きづらい事情を抱えた人たちが出てくる。
小児性愛者が別格で異質だったけどさ、自分
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春画先生(2023年製作の映画)

2.5

タイトルに惹かれ観賞。
思ってたのとは少し違った作品でした。

春画の観賞の仕方はGood!
先生の弟子になってからの弓子の心の流れは自然に感じたけど、弟子になるまでや肝心な場所で起きる地震だとか、佑
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

2.0

メンヘラ胸クソ化け物映画でした!!
怖かった!!
ホラー映画かと思ったら、公式でもそう書いてあり納得。
これって多分警告映画になるのかしらん。
世の承認欲求のオバケみたいな人たちが
見たら、どう感じる
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唄う六人の女(2023年製作の映画)

2.9

すごい世界観。
これがどんな話なのか気づくまでの間は、もう奇をてらいすぎでは…??!と冷や汗が流れるほどでしたが、「あ、そういうことね!」と気づいてからは、「なるほど~」の連鎖反応でした。
山田孝之さ
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.2

ほっこり心温まる系。
最後、みんなで力を合わせて病気の子どもにビデオメッセージ贈るところで泣いてもうた。
秋乃さんの思いや、お客さんたちの優しさに。
この原作マンガ、知りませんでした(…って、私が映画
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

いや~、3時間越えの206分。
全く飽きませんでした。
さすがスコセッシ!!
(最後にちょこっと出演しちゃうところも可愛い♪)

実話ものか…。これも民族がらみで実に醜く悲しいストーリーです。
しかし
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(2023年製作の映画)

4.0

考えさせられますね。。。
「重度障がい者は喋れないし心がない。生産性もないため、生きる価値がない」
というと、「障がい者」の枠中での差別の二重構造が生まれる。
また、その論理でいくと五体満足で喋れても
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アナログ(2023年製作の映画)

3.6

想定よりかなり良かったと思います。
ただし想定がものすごく低かったもので…。
あまのじゃくな気質と、恋愛映画に全く触手が伸びないたちで、観る気ゼロでした。二宮くんも波瑠ちゃんも好きですが、それでもこの
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.7

いや、普通に面白かったし、ネリの血の繋がらない弟のジョーの最後の行動に泣けました。
数々のハードボイルド社会派ドラマを撮って来た原田監督作。ここまで犯罪者側に寄った作品は少なめではないのかな。
公式サ
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アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

3.5

プロレスファン、猪木好きにはたまらない作品です。
ドキュメンタリーかと思いきや、ドラマパートがあり、なかなか斬新な作品でした。
そのため、純粋なドキュメンタリーかと言われると少し雰囲気が違います。
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

日本国民は全員見るべきでしょうね…。
オウム真理教を題材にした「A」など、ドキュメンタリー界匠の森達也監督の初劇映画作品ということです。

まず脚本がものすごく丁寧に作られている。関東大震災の起こる数
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.5

本日鑑賞した2作品はどちらも大当たり!!
こちらは「危険な関係」(古!)のスティーブン・フリアーズ監督。
この方も名匠ですよね。
フリッバ役のサリー・ホーキンスさん、「シェイプ・オブ・ウォーター」に出
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.4

ここ数ヵ月間では、個人的にはかなりのヒットです!
予告やタイトルなどから“第一線から引退した元天才建築家“のママとは全く思わずに見たもので、最初は「あれ?ただの何の取り柄もない平凡主婦が感謝されないと
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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

4.0

何度観ても。
戦争映画(特にナチスドイツもの)は辛い。分かっていてもしんどい。
無垢な子供たちが痛ましい。
なぜただの善意からあそこまで尽くしたソフィアがあんな目に遭わなくてはならないのか。
夫のせい
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

ウェス・アンダーソンの最高傑作?!!
いやいや、私に言わせたら最高傑作は「犬ヶ島」なのですが。森ビルに展示まで見に行きましたから。
にしても、前作『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

3.7

昔『猫が行方不明』という、セドリック・クラピッシュ監督作を観たことがあります。これもパリが舞台で、主人公と友人、近所の人たちの暖かさが特徴的だったけれど、今回の作品も人々がみな暖かい。
怪我で踊れなく
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ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)

3.0

かの有名なダリの晩年を描いた作品。
強妻ガラについては、なんとなく知っていましたが、ダリがここまでガラに依存していたとは知りませんでした。
だいぶエキセントリックな方だったイメージなのですが、かつてガ
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ふたりのマエストロ(2022年製作の映画)

3.1

同じ指揮者でマエストロと呼ばれる域に達した父と息子の確執の物語。
古くからこのテーマはあるけれど、珍しかったのは職業を「指揮者」にしたこと。
その点は新しかったです。
父に来たオペラ座の依頼が間違い自
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

いや、こちらも興味本意で観に行っただけなのだが、まさかBarbie観て泣くとは思わなんだ。
最初人間界に来るまでのパートは少し気持ちが離れかけましたが、人間界に来てから先は怒濤の展開。
終始ファンタジ
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

評判がいいと聞き付けて観に行ってみました。うむ、確かにこれは大人にも刺さる内容である。
「ズートピア」を観賞した時に通ずる感じ?
子どもが見れば子どもなりの世界に、大人が見れば大人なりの世界に当てはめ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.1

切なさ大爆発。

これって、別に男同志に限らず12.3歳の多感な頃に少なからず通る道ですよね。
しかも新しい環境で新しい友達や人間関係を築いていく場では、前から仲良かった友達が煩わしくなることも…。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

素直に面白く鑑賞しました。
ポニョに次ぐ問題作?!
いやでも、時代設定が昔だから違和感ないのかな。なんか難解だとか何回か見ないと分からないとかいろんな評判を見聞きしましたが、特に難解とも感じずに興味深
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アシスタント(2019年製作の映画)

3.7

えぐられました。
今まさに社畜の自分には。
しかも若手でもないのに。

…まあ、自分の状況は置いておくにしても、華やかなエンタメ業界に夢を描いて入ったものの、誰でも替えが効くような仕事、地味で目立たな
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愛しのクノール(2022年製作の映画)

5.0

もう、大好きな作品です!!!
すべての人に勧めたい!

パペットアニメーションファンだからこそ、厳しい目で観てしまう癖がありますが、それでも満点ですね。
滅多に出ませんよ。でも出しちゃいます。
これは
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.8

面白かったです。
ええと、”真実を探るときに回想シーンは怪しいぞ“と用心して観たのですが、それでもすっかり騙されました。
この展開は読めなかった…!

新たな真実を知る度に、観る側も誰の視点で物語に対
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.7

アニメーション版やアンデルセン童話のこれまでのイメージから、今回のアリエル役に関して賛否が飛び交ったという、実写版「人魚姫」。

思えばディズニーでアニメ化されたこの作品は、アラン・メンケン&ハワード
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テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

3.0

個人的大好物なジャンル作品。
「リトルダンサー」「遠い空の向こうに」「Coda」などなど。
才能や、自分のやりたいことに気付き挑戦してみるも、家族や周囲から理解されず鬱屈とし、やりたいことすらままなら
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

2.5

城定監督、好きです。
おなじみの俳優陣も多々出演しており、また小出恵介さんの、本格復帰作とか。おめでとうございます。

映画好きが集まって映画愛を語る映画って、「キネマの神様」の時も感じたのだが、同じ
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怪物(2023年製作の映画)

3.1

是枝監督最新作。
「怪物」とは一体何なのか。

非常にセンシティブな事柄に触れた作品でした。挑戦作と言えるでしょう。
語れば語るほどネタバレであり陳腐にも感じてきますが、一つ言えることは物事の側面だけ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

劇場で初めて観たときに、あまりの面白さに震え、ホラー嫌いなのにもう一度観たいと思う作品でした。
前日に友人に勧めたら、またしても観たくなりついぞ3度目の鑑賞。

最初に観たのは数年前に千葉劇場で。
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銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

4.0

けっこう涙してしまいましたね。
お父さんの父性の凄さに。
宮沢賢治の父親って、あんな熱い人だったんですね。知らなかったです。

賢治が結核との診断を受けた後、医師に食い下がる姿が、ちょっと前に観た『フ
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波紋(2023年製作の映画)

3.0

『かもめ食堂』の荻上直子監督作。
筒井真理子さんが静かにストレスを溜めていく、主人公を好演。
まああんなんじゃ新興宗教にもハマるかもね…と思える。
途中、木野花さん演じるスーパーの清掃員に触発され、我
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.2

大分好きです。
腕は確かだが自己中心的なシェフの主人公が、移民の未成年たちの保護施設の厨房で働くことになり、変わっていく姿に胸が熱くなりました。
自分自身にも自戒し。
ストーリー展開が美しかった。
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.0

ロバってかわいいですよね。
予告を見て、ロバが放浪する話と思い絶対に観たいと楽しみにしていました。
寓話的かまたは叙事詩的な物語なのだろうと心の準備をして、いざ観賞。

正直な感想はどちらにも振りきれ
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