acottさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

山の手の高級住宅、半地下の家族、さらには地下に…と格差社会が単純な二項対立ではないことを設定にもストーリーにも組み込んでいてすごかった。お金持ち側の中でもずっとお金持ちで育った人と、自身で成り上がった>>続きを読む

ありふれた悪事(2017年製作の映画)

3.7

独裁政権下の韓国で報道機関や警察が弾圧、またはコントロールされてしまう話。足元を見て餌で釣って逃れられなくする官僚めちゃくちゃ怖い。

(1954年製作の映画)

3.8

辛い話と散々聞いてたのでなかなか観られなかったけどついに鑑賞。やっぱり辛かったけど、主人公のジェルソミーナが思ったよりしっかりしてたので観ていられた。
でもやっぱり持たざる者の生きる道は厳しくて、粗暴
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スモーク(1995年製作の映画)

3.6

街のタバコ屋に集う人々のちょっといい話なストーリー。嘘付きの少年を軸にして、いい嘘と悪い嘘があるんだぞっていう話。なんかちょっとしたいい話でしょう?と言わんばかりで苦手だった。まぁ最後にクリスマスの話>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

3.8

厳粛、生真面目で主人に従順なプロの執事と、彼と対等に渡り合う少し若い勝気なハウスメイドの女性との回顧録とラブストーリー。
舞台が大戦直前?のイギリスで、貴族社会がいかに政治に影響力があったかという時代
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スラッカー(1991年製作の映画)

3.8

リチャード・リンクレイター監督の映画はビフォア3部作を始め全然観たことなくて、なんか合わなそうと思って敬遠してたけど、演出手法とか面白かったので他のも観てみようと思った。

街の変な人へのインタビュー
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三人の女性への招待状(1966年製作の映画)

3.5

CSの番組「町山智浩のビデオショップUFO」で紹介されていた映画。ハリーポッターシリーズにも出てる気高いおばあさまマギー・スミスが出てる。
大金持ちの男が過去に愛した3人の女性に財産相続を持ちかけて始
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ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

4.2

5時間半もあるので何度かに分けて観た。最初がクリスマスのシーンなので今の時期に観るのおすすめ。いくつかの章に分かれているのでそこで切って観てもいいかも。
ベルイマンのべったりしたところはあんまりなくて
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.1

虚構と現実が入り混じった不思議な映画でびっくりした。
虚構はバットマンではなくバードマンであること、実世界でバットマンを演じたマイケル・キートンもリーガンと名前が変わっている、けど彼が彼自身を演じてい
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.6

一応あのJOKER誕生の話、という設定にはしているけど、現代社会の病理を彼の置かれた状況として描き出した映画だった。
辛い。とにかく辛い。自分ではどうしようもない過酷な環境の中、何とかがんばって生活す
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

何度もフラグを立てては外していくのがクセになる痛快映画だった!シャロン・テート事件については簡単にでもググってから観た方が楽しめると思う。
タランティーノにしては暴力シーン少ないので敬遠してる人にも観
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ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

3.7

ハイジかわいいし、おんじ役がブルーノ・ガンツだよ!アニメ版のハイジっぽい感じでおもしろかった。

白い家の少女(1976年製作の映画)

3.6

ジョディ・フォスター13歳の主演作と聞いて観てみたら完成された演技でびっくりした…。サイコ感を煽りすぎない演出も良かったのかな。少女の冷徹な犯行も怖いけど、マーティン・シーン演じる小児性愛者がリアルな>>続きを読む

アメリカの友人(1977年製作の映画)

4.3

『太陽がいっぱい』のリプリーシリーズを原作に、デニス・ホッパーとブルーノ・ガンツ主演で、ヴィム・ヴェンダースが撮ったすこし不思議なサスペンス映画。
『ベルリン・天使の詩』の骨格というか天使のキャラクタ
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二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

3.5

ゲイリー・シニーズが監督もやってたんだな。昔原作読んで辛くて大泣きしたけど、知的障害者が今よりずっと生きづらかったことへのやるせなさが残る。今見ると本当にこうするしかなかったんだろうかと思ってしまう。

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.9

もっと早く見れば良かった。ソン・ガンホがノロマでバカなために話を信じてもらえないのが悲しい。妹がオリンピック代表レベルのアーチェリー選手だという設定、ここで使うか〜って痺れた。笑ったりビビったり泣いた>>続きを読む

殺人の告白(2012年製作の映画)

3.8

日本版リメイクよりずっと面白かった。シリアス一辺倒じゃないし、被害者遺族をコミカルに描くってのもなかなかない気がした。

ブーベの恋人(1963年製作の映画)

3.7

ファシズム政権下のイタリアでパルチザンに所属する恋人・ブーベ。自分よりも党の方針に従った行動をする彼にやきもきしながらも待ち続ける主人公の心境を綴った悲恋もの。
ショートカットのクラウディア・カルディ
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喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

4.5

灯台守夫婦の悲喜交々を30年という長いスパンで描いた大作。赴任先は転々と変わり、しかも灯台があるところと言えば島や土地の外れで、関わる人も限られる過酷な生活。それでも夫婦手を取り合って乗り越えていく。>>続きを読む

(2000年製作の映画)

3.8

同じ阪本順治監督の『団地』とメンツが結構被ってて、同じように変に間が抜けたおかしさがある映画だった。
妹になじられて積年の恨みから殺してしまい、そのまま逃げ続ける女の話だからシリアスなはずなのに、なん
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朽ちた手押し車(1984年製作の映画)

3.7

三國連太郎、唯一の未公開作品。まだ認知症なんて言葉もないつ80年代に、ボケた父親の介護をする家庭を描いたもの。
ボケ老人を演じる三國、本気出しまくっててリアルでつらい。とにかくなんでも食い散らかす、徘
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マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)

3.6

軽〜く見られるドタバタコメディ。オーウェン・ウィルソンはついてない脚本家がハマり役だなぁ。「フレンズ」のジェニファー・アニストンもキレッキレで面白かった。
イモージェン・プーツは日本受けしそうな可愛さ
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日本の黒い夏 冤罪(2000年製作の映画)

3.6

松本サリン事件での冤罪はいかにして起こったかを高校生が問い、その一端を担ったと思われるメディアへ取材を敢行するドキュメント風ドラマ。中井貴一を始めとするメディア側も真摯にその問いに向き合って自分たちの>>続きを読む

浮草(1959年製作の映画)

4.7

昔見たような気がするけど全然覚えてなかった。京マチ子を追悼するため改めて見たらとんでもない名作だった!
最初のカットからしてもう良い!地方ロケ、地形の高低差を使って撮りたいワクワク感が伝わってくる。
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青空娘(1957年製作の映画)

3.9

なかなかにしんどい環境にも関わらず、明るく健気に生きるヒロインを愛でるという朝ドラ感覚の映画。
若尾文子に快活な役ってのも違和感あったし、憧れの先生はキザったらしいし、「青空さーん」なんて叫ぶのも小っ
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喜劇 駅前開運(1968年製作の映画)

3.7

駅前シリーズの赤羽が舞台の話。昔の赤羽駅周辺の様子も垣間見えて資料映像的にも面白い。
赤羽駅の東西にそれぞれ店を持つ伴淳とフランキーはライバル同士。プラス怪しげな不動産ブローカーの森繁。そんな赤羽を舞
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