褐色丼ぶりさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

褐色丼ぶり

褐色丼ぶり

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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

雑音だらけの心を唯一空っぽにさせてくれるボクシング。
恩師の病気やジムの閉館の悲しみをミット打ち、試合、目で訴え周りの人やケイコ自身の成長に繋がる物語に涙腺が緩む。
雑音を拳で打ち消し全てが透き通る熱
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.9

針のない時計に時間を与える物語。

生気を感じられない街で活発に生活するキャラクター達の気持ち悪さ、死体の中に人が住んでるような演出が不安を煽る。
時間が動かない日常アニメの時を動かし、最終回でもない
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

言葉が通じても話が通じない極限の不安と不条理を煮詰めた3時間耐久戦。
子離れできない親と親離れできない子の神経と精神を削るチキンレース。

家族という組織への執着心を追求し続けてきたアリ・アスター監督
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.7

山頂から戦の全体図を見せてくれたり李牧や龐煖が出てきたりするとテンションが上がる。
1年に1本この規模の映画出すの凄い。

故に桓騎将軍が誰になるのか問題といつまで続くのか問題が気になる。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

取り壊しが決まった高校、卒業式までの2日間に起こる少年少女の心境を描く青春群像劇。
卒業、変化、別れ、それぞれのまだ幼さが少し残る価値観が大きく動く2日間が眩しい青い春を追体験させてくれる傑作。

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

突如超能力に目覚めた子供達の夏休み。
子供ならではの成長していない思考と倫理観から来る暴力性を静かに描いたサイキックスリラー。
怒りや恐怖をセリフを使わず訴える子役の表情が良い。

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.4

岡田麿里×MAPPAの最強タッグが生んだあまりにも濃すぎるセカイ系アニメ。

時が止まった世界で生きる大人になれない子供たちとそれを取り巻く大人たちの現実に対する希望と絶望。

説明不足が目立つストー
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

史上最強の悪魔と現代最強エクソシストのタイトルマッチ。
少しの油断が死に直結する地獄の帝王vs最強のエクソシストによる史上最強の派手派手悪魔祓いバトル。
原付を走らせ現場へ向かう哀愁と愛嬌を兼ね揃えた
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仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.6

映画と言うよりはちょっとしたTVスペシャル。
草加は相変わらず草加だしセックスシーンはシュールで笑う。
555世代の身としては嬉しい場面もあるがパラダイス・ロストのダークな雰囲気や完成度と同じ物を期待
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.9

行方不明の少女を捜索しに島へ訪れた警官が異端宗教の恐怖に巻き込まれる宗教ホラー。
常識からかけ離れた風習、言葉が通じても話が通じない不気味さが恐怖を煽る。
異端宗教よりローカルルールや村八分のような嫌
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

老舗旅館周辺で発生した2分間のタイムループに巻き込まれた従業員とお客の永くて短い群青劇。
限られた時間、無かった事になる時間の中で見つかる今とこれから。
二転三転どころじゃない展開や個性派揃いのキャラ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

抑えられない好奇心と冒険心。
倫理観や常識を知らない少女が冒険を得て人を知り愛に触れ一人の人間として成長する壮大で自由な旅の果てに見た底知れない人の探究心。
狂気に近い美術とエマ・ストーンの魅力。
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.1

11歳の私と31歳の父親の夏休み。
20年経過し父親と同じ歳になってから見返すビデオテープ越しに映る自分と父親に感じる懐かしさ、そして愛おしさ。
当時無理して大人びようとしても分からなかったあの時の父
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地獄の血みどろマッスルビルダー(2009年製作の映画)

4.1

やっぱり男はマッスル。
いわくつきの家に入った若者たちを死霊が襲う日本版死霊のはらわた。
銃を捨て己の筋肉を信じて幽霊に立ち向かう清々しさ、粗い画質とユーモア全開の安いゴア描写が超絶楽しい。
やはり筋
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.6

『大丈夫、俺たち最強だから』

替えのきかない消耗品軍団からの9年ぶりのドデカい“お年弾”!
シリーズを振り返ると少し薄味でステイサムの単独映画気味な本作だがまたアイツらに会えたことの喜びは大きい。
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.7

再鑑賞。

リズと青い鳥を観ることでしか得られない栄養素を摂取した。

指先ひとつで壊れてしまいそうな繊細な思春期の女の子の心情を淡く儚く描いた大傑作。
歩き方、目線の方向でキャラクターを最大限活かし
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映画 けいおん!(2011年製作の映画)

4.5

再鑑賞
2024年一発目。

公開当時には気づけなかったがこの頃から山田尚子監督と吉田怜子氏のタッグの相性の良さを実感する。
映画、そしてけいおんという作品だからこそできる演出と卒業までの限られた期間
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

消えることの無い青い炎
一生分の青春を1曲ごとにぶつける熱量、内蔵をひっくり返すほどの音の表現と夢への執着に“本気”を目指す音楽を見た。
原作もジャズも大して知らない不安を心地良い音色で掻き消し劇場で
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

4.5

久しぶりに再鑑賞。
人生。
めっちゃ人生。
ありがとう人生。
大人寄りの子供である高校生の青春。
相手に対して“どうすればいいのか”と自分自身が“どうしたいのか”の間で葛藤する思春期の繊細な恋愛的価値
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.8

劇場版一発目から年一で公開される他のファミリー映画のような安定感。
完全にドラえもんやクレしん映画枠を狙っているようなファミリー映画に仕上がってた。
ヨルさんの戦闘描写に入ると進撃になるの面白い。
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

2.8

卵4つから地獄を完成させるシナリオは良いが登場人物が観客側に話しかけたり時間を巻き戻したりする謎の演出で一気に冷める。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

4.1

「ゾンビ」以前に作られたジョージ・A・ロメロの未発表映画。
老人が侮辱され罵られ存在を否定され最終的には精神が崩壊し我を失う不思議な映画。
誰しも必ず訪れる老後の社会に蔓延する問題と不満を限られた空間
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エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014年製作の映画)

3.7

1ヶ月後にはストーリーを忘れてるかもしれないがどのシーンやどのセリフが好きかを聞かれたらすぐに答えられそう。
そんな感じのシリーズ。
それで良い。

エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

3.6

スタローンとヴァンダムのラストバトルに銃火器を使わないあたりこの手の映画のファンが求めてるものを理解してる。

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.9

映画館で観てたらキレてたが見放題だからギリ許せた。
そのうち八尺様やパンドラあたりも映画化してほしい。

市子(2023年製作の映画)

4.3

失踪した恋人を探せば探すほど浮かび上がる正体に期待と理想は遠のき残酷な現実を突きつける。
切っても切れない名前と魂の結びつきが与えてくれる人の尊厳と話が進む事に紐解かれる“市子”の存在価値に泣いた。
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Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆(2019年製作の映画)

3.2

“もっとよく分かるリゼロ2期”だった。
見ても見なくても特に困らないが観ておけば2期の内容が入りやすい。
前回の映画よりは楽しめた。

マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

3.7

アルプスの少女が血に染る。
おじいさんも教えてくれなかった復讐の流儀を身につけたハイジがチーズ脳になった独裁国家を血祭りにあげる。
あのハイジとは似ても似つかない下ネタや過激なゴア描写、殺る時は殺るハ
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.1

50年越しのリベンジ。
歴史的傑作の1作目への敬意は感じるがオカルト的面白さを受け継いでいるようには見えなかった。
エクソシスト対悪魔の戦いに家族愛など情に訴えるような描写があると萎えてしまう。

劇場版 幼女戦記(2019年製作の映画)

4.2

神に牙を剥く野心と研ぎ澄まされた復讐心の血で血を洗う戦場。
戦場の妖精と復讐の女神の衝突が戦争、平和、繁栄の根本を問い質す。
異世界転生のジャンルに縛られない重たいテーマと世界観。
早く2期が観たい。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.1

バカな大人とアホな若者が集まる死にかけた街で社会からの施しと制裁を受けすれ違い成長する愛らしい二人の悲劇と喜劇。
NIKEとビッグマックで満足する世の中で痛々しく拗らせる人間を描いた傑作青春映画。

(2023年製作の映画)

3.9

よく首が飛ぶ。
アウトレイジのような北野武を観に行ったはずが豪華俳優陣がいちゃつき合うビートたけしのコント映画が出てきてビビる。
明智光秀側と羽柴秀吉側のテンションの差と加瀬亮の織田信長が笑っちゃうほ
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劇場版 生徒会役員共2(2020年製作の映画)

3.4

高校の時に友人から勧められてから追いかけてきたシリーズ。
原作、アニメとこのノリを10年以上続けるのは素直に凄い。

迷宮物語(1987年製作の映画)

3.7

りんたろう、川尻善昭、大友克洋の3人を迎え入れ夢をテーマに描くオムニバス映画。
3本の中だとりんたろう氏のラビリンス*ラビリントスが好き。