ありちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

涙そうそう(2006年製作の映画)

3.2

妻夫木聡の、からだの芯までぽかぽかするような優しさに胸を預けたくなる。どうしてここまで頑張ることが出来るのか。恋と愛は意味は違うけれど、想う「心」の重さはきっと一緒。写真ではなく、にーにーの前で着物を>>続きを読む

ラフ ROUGH(2006年製作の映画)

2.8

速水もこみちの演技に肌がかゆくなった序盤。阿部力は一体何歳なのかと困惑してきた中盤。そして段々面白くなってきた終盤。あまりにも続きが気になる結末で投げ出されて放心状態になった。「ラフ」とは下書きという>>続きを読む

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.8

カセットテープで告白するシーンが好きすぎたので。ラジオってこういう甘酸っぱい夜を演出してくれるから好きなんだよな。柴咲コウがまさかそういう立ち位置だったとは。世界の中心での散骨シーンのBGMで流れる平>>続きを読む

セブンティーン・アゲイン(2009年製作の映画)

4.6

当時22歳のザック・エフロン イケメンすぎる。自分ではなく誰かのためにこのチャンスはあると早々に行動する主人公に好感度。時空を超える作品は過去に悔いがある人には夢のような物語。そんな人へ念押し。「いつ>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

3.2

あんま響かなかったけど女性警官の俊敏な対応には鳥肌立った。監禁生活よりもセカンドレイプに対しての葛藤や苦さが濃くて感情移入しにくかった。世界に触れることでやっと比較出来るものがある。強さと弱さが親子間>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.6

YouTubeに落ちている、テレビ番組「アンビリーバボー」と一緒に観ると尚良い。Google Earthがサルーの枝分かれしてしまった人生の糸を紡いだのかと思うと人に寄り添う最新技術の無限の可能性を感>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.3

こんなに呆気ない結末とは思わなかったけど、サン=デグジュペリのメッセージが作品を介して溶けていて涙が溢れた。生きるとは、人と繋がり関係を持つうえで生じるまどろみである。惹かれ合うふたりの描写もいい。他>>続きを読む

モンスター上司(2011年製作の映画)

3.4

下ネタオンパレードで皆こぞってバカ。そしてどうも逃げ出すことができない仕事環境。まさか復讐という行為に出る作品だとは思わなかった。あの携帯はどう処理されたのか気になる。なんやかんやで最後スッキリまとめ>>続きを読む

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.4

この映画のどこが面白いのか全然わからなかったが後半やっとどんでん返しというか伏線回収が始まり、なんだそういうことだったのかと。風に吹かれて飛んでいってしまいそうな綿毛のような作品だった。これが伊坂幸太>>続きを読む

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

3.5

バービー人形がハーバードにすんなり合格して失笑したが面白かった。終わり方も満足。喜怒哀楽が豊かで切替えが早いポジティブ思考な努力家エルを見習いたい。奇抜でも芯が強く自分を持っているからこそ人気者に。女>>続きを読む

私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.4

クマにキレるの意味がやっとわかった。個人的には両親にもう少し制裁与えてほしかった。時には他人が家庭に介入することも必要。博物館でのドリーアウト撮影法は面白かった。洋画には必ずいるような、親友がこの作品>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

3.7

堕落した負け犬が生きる希望を見つけ、足掻く泥臭さがいい。怒りや憎しみが原動力となって市子を変えていくが甘く見るなとボクシングが厳しく蹴飛ばしてくる様もまた爽快。泣くほど悔しいと思えるのなら、まだまだ生>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.2

私はドラム経験者だ。曲の基盤であるテンポの操縦士はいつだってドラムス。歯を食いしばり手を血豆にして「くそくらえ」と全身全霊、力を込めてジャズに捧げるこの作品をただ「ジャズって凄い」で観てもらっちゃ困る>>続きを読む

君と100回目の恋(2017年製作の映画)

2.8

チョコレートのレコードがいいなと思った程度。18:10一緒に皆でいとけばいいのでは?と思ったのと部室が完全にあの5人のものみたいな感じで謎。andropが好きなので内澤さんありがとうという気持ちです。>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.8

吹替版しかなかったので低スコア。声優はプロがすればいい。ブラキオサウルスが島に取り残されたり地下で恐竜さんがゲート解放待ちのシーンに泣いてしまった。スティギモロクに愛着湧いたりインドラプトルの、ガラス>>続きを読む

劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

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10年間の軌跡をテレビで追いかけていた身として評価はつけたくない。ドラマの影響で全国のドクターヘリの増加、フライトドクターへ憧れを持った者もいる。断捨離だのテレビは面白くないだの言われるがあたしはドラ>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.1

瞳に恐怖と勇敢さを宿し、色気を纏うマチルダ。大切な存在が出来たことで戸惑う純粋なレオン。誰のものでもなく、命を惜しまないはずのふたりが出会ったことで、生きる喜びという木が大地に根を張った。愛には、人の>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.7

「俺が大好きな映画」と先輩が言うので。難関映画作品、理解するのに時間かかった。これは難しい。10分で記憶が消えてしまう男をカラーの逆回転とモノクロの生回転で構成、展開していくのだが時系列を自分の脳内で>>続きを読む

帝一の國(2017年製作の映画)

3.4

井の中の蛙大海を知らず。されど空の深さを知る。最後の帝一の選択に頭撫でたい。主題歌「イト」の意図に納得。普通に面白かったけど映画館で観るほどの価値はなし。用事しながら観るくらいで丁度よかった。よくこん>>続きを読む

グレムリン(1984年製作の映画)

3.7

ギズモが愛らしすぎた。なんて可愛いの...スピルバーグらしい、「決められたルールはきちんと守ろうね」という教訓が詰まった本作品。グレムリンがパブで大暴走してるシーンはどこからそんな教養を覚えたのかと笑>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.6

後半が恐竜さんの大忘年会すぎた。ブラキオサウルスに愛着出てしまって死に際シーンに潤んでもうた。ラプトルがインドミナス、ティラノサウルスと会話してるところに人工物でも感情はあるのかと妙な安堵感に包まれた>>続きを読む

ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.6

えっちすぎた。貞操観念低い多部未華子が友達そっくりで、彼女が観たらどう思うのだろうと。甘さとぬるさが重なった頂点こそが恋愛における「幸せすぎて怖い」なのかも。オチがは?といった感じ。しょーもない劇団の>>続きを読む

舞妓 Haaaan!!!(2007年製作の映画)

3.0

阿部サダヲしばいたろかと思う寸前のうるささ。これがクドカン作品と定義するなら仕方ない。女ひとりろくに幸せに出来ないとは遺憾。転職しすぎ。器用か。舞妓という閉鎖的な京都文化を学べたので良しとする。若い山>>続きを読む

シザーハンズ(1990年製作の映画)

3.4

ブラーノ島のような色彩豊かな街並みとティムバートンの世界観は改めて唯一無二で惚れる。家族の器がでかい。犬の散髪おもろい。ウィノナが城から出てくるシーンはまるで勇者。ファンファーレ鳴った。クリスマスに雪>>続きを読む

RENT/レント(2005年製作の映画)

3.8

LGBT取り扱い参考資料としてずっと前にゼミで観た。社会問題とミュージカルの融合は普通に良かったし、泣いた記憶がある。中村倫也とムロツヨシと賀来賢人がSeasons of Love熱唱してる動画見て舞>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.9

軽音楽部というものは、大抵流行りを演奏するが当時の顧問は「バンドの根を辿ると本物のロックスターに行き着く」論を押し通す人だった。その意味を解釈出来ず「懐かしいけどつまらない音楽」という気持ちで従うよう>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.3

永遠が約束された深海に潜っているような気分だった。歪みとまともなんて紙一重だ。
映画に誘ってくれた先輩が「わかりあえた瞬間って相手だけじゃなく寧子自身ともかも」と呟いた瞬間、ハッとした。
鋭い眼光や冷
>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.8

鮮度が命。時代を切り取る、旬の作品。PCの操作画面をスクリーンで観るという新しい一人称映像技法。脚本の仕掛け、焦りや葛藤を温度感なく閉じ込めてしまうSNSの翻弄がさすが。途中まで過大評価しすぎなのでは>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

2.8

記憶がなかったので再鑑賞したが、またきっと忘れてしまうであろう、とても静かな映画だった。「セックス」というワード多いし。縁というものは不思議なもので。切れたとしてもいつかまた巡り巡ってくるものだ。年を>>続きを読む

あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.8

女の子からの支持が高そうな映画。前半「ビッチ映画やん、まじか」と思ってたけど普通に面白かったし良かった。すれ違ってばっかりでもどかしかったけど、ロージーの父親と娘の器のデカさにこのスコア。音楽もいい。>>続きを読む

ハンサム★スーツ(2008年製作の映画)

3.6

リストバンドで展開分かってしまった。谷原章介の無駄遣い。完璧だと思う人にも悩める問題はあるし、人それぞれ幸せだと思う分量は違う。外見と中身があって、はじめてパーソナリティの確立ができあがる。自分の価値>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.2

運命と偶然と必然と。最後のシーンにこの作品のメッセージが詰まっていた。わからなくもないが、自分の真の気持ちに向き合えず相手をたぶらかす女にはなりたくない。自分を大切に出来ない人は、好意を抱いている人を>>続きを読む