ありちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争が引き起こす社会的居場所についてだったり、「JOKER」の元ネタであるということ、この作品へのレビューなどあらゆる情報を踏まえて鑑賞したが、いまいち自分にすとん、と落ちるものはなかった。一>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

舞踏会のシーンは煌めいてて、星空の遊園地の如く尊かったんだが全体的なバランスとしてはどうしてもジョナサンとジェーンとスティーブンの複雑な三角関係にモヤモヤするところ。「渇き」と表現する介護や配偶者への>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

悪と言われる者には、闇に因果が潜んでいただの憎悪の塊が凶器へと化したなどというけれどジョーカーの場合は果たして100%そうだろうか?
感情移入はしなかったので、可哀想とも応援したくなるといったギラつき
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深夜食堂(2015年製作の映画)

3.7

この路地裏も利益を目的としてないこの古っぽくて懐かし味溢れる食堂も雰囲気なにもかもが好きーー!意外とキャスティングが豪華。あたしも行きつけの店で「いつもの」って注文したい。深夜の飯テロ短編映画に過ぎな>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最近エスター事件があったと聞いてやっとの思いで観てみた。怖いのが大の嫌いでもちろん心臓に悪かったんだけど、シャイニング的スリラーでそこまでかなー。大学生の時受講した神学部の授業で教授が「洋画ホラー等は>>続きを読む

Mr.&Mrs. スミス(2005年製作の映画)

4.0

普通におもろい。ただ、アクション映画をあまり観てこなかったことも影響して、アクションシーンが長すぎるなと少し思ってしまった。離婚寸前夫婦を演じ、プライベートで結婚して離婚。もう少しイカれたブラピを観た>>続きを読む

重力ピエロ(2009年製作の映画)

4.7

伊坂幸太郎が紡ぐ伏線回収は、いつも豆電球が灯るように頭のなかでぱちっと音が鳴る。重たいストーリーなのに終始心地良くて邦画指折り作品になった。セリフが名言集のようで思わずメモに書き留めた。「楽しそうに生>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.3

結論から言うと、期待しすぎた感はある。人は人、自分は自分でいいはずなのに「学校」で確立されるカーストが邪魔して気が弱くなる。マイナス思考に陥る。もっとほんとはこうしたいけど出来ない.......という>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.1

最後のシーンがトラウマなので、人に勧めたくないなと心底思う。もし、私が母親になる未来が来たとして彼女のような選択をするだろうか。それを「愛」と認めたくないな。本心を叫ばず、頑なに守ろうとするその強すぎ>>続きを読む

ボディガード(1992年製作の映画)

4.2

デートのシーンが渋くて好き。アクション強めでもなく犯人もわかりやすいのだけどタイトル通り終始ハラハラさせるものがあった。そこに護衛以上の関係性が乗ってたからこそ視聴者に緊迫感を与えたのかもしれないなあ>>続きを読む

ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.6

セリフが非常に知的で、字幕にトキメキを感じる作品だった。“遅刻は尊敬してない証拠”になるほどと。この運動は、数珠繋ぎで人が関係してるので、頭で整理し終わった時に胸があったかくなるだろう。恩送りはきっと>>続きを読む

天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.5

ただの幸せなクリスマス映画だと思ってたから目覚めた時のシーンでびっくりした。ドラマ「プロポーズ大作戦」で免疫あるのでこの手の作品への感動はまあまあかなー。今回は桃源郷という枠だけど。あの時の選択のもう>>続きを読む

青夏 きみに恋した30日(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

制服デートのシーンあったけど、自分の学校の制服じゃなくてなんちゃって制服だったけどそれは誰に借りたの?仕入先どこ???
最後のキスシーンのsnowフィルターが凄い。
並に王道少女マンガでふんふんって観
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ルームメイト(1992年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いや主人公以外主要メンバー全員潰してもうたやん。隣人さん(名前忘れた)の生命力強すぎて、ベディまで生きてるんちゃうかと錯覚したわ。美容院のシーンからほんっとにゾッとしたし、顔がそっくりで見分けが難しか>>続きを読む

バックドラフト(1991年製作の映画)

3.6

頭回ってなくて犯罪に至った背景が汲み取れず、解説探して読んだ。ユニバのアトラクションにこう繋がってるのかとやっと点が線になった気がする。新米消防士が最後のシーンでちょっぴり凛々しくなってて新入社員の私>>続きを読む

365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.0

究極のミニマリストの1年間。「モノがあることで生活は豊かに見えるかもしれないけどモノに振り回される生活が幸せとは限らない」というメッセージが含まれている。マットレスに喜ぶ主人公から、いかに質の高い睡眠>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.1

泥が付着した足を誰にも見つからないように洗うような。詩的で表現する最果タヒの台詞は紙のなかだけで生きて欲しいと思ってしまった。東京で生きる人は口を揃えて「闇が深い場所だ」と言う。闇と夜は紙一重。そんな>>続きを読む

愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

母親と娘とでこの作品のレビューは違ったので恐らくこの作品が扱う人の立ち位置や時代背景などからみて年代の違いだなと感じた。リネットの士官以外論外的考えのせいで、シドが就職途中棄権からの自殺は憤怒。「女は>>続きを読む

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)

3.5

「怪物になっても忘れぬ愛」が本作のテーマかなと感じた。血圧上がったら変身するっていうのもなかなか面白いけど正気を保てられてるのもかなり凄い。ハルクが結局これからもハルクとして生きていくのかはアベンジャ>>続きを読む

アイアンマン(2008年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

好きな人がMCUを好きなのであたしもMCUに手を出した。
大富豪で社長でスーツも作れちゃう技量と知識持ってるヒーローって、どれだけ徳を積んだらそんな器用な人間になれるの?!大概、敵は身内にいるもんなん
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ただカラダを重ねるだけで満足出来る女、距離は近いけど付き合うとなるとまた別問題の女、気になるけどずっとは一緒にいられない女。この3タイプを乗りこなす、悪気なんてさらさらない恒夫。不思議なことに彼がずる>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.2

自転車を三人乗りしてまるで「シングストリート」を彷彿させるエッジの効いたパンク映画だと思っていたがまるでポスターと内容が違った。パリコレで宇宙を纏ったモデル達が繰り広げるカルト教団って感じ。トマトを食>>続きを読む

スタンリーのお弁当箱(2011年製作の映画)

4.7

ただの飯テロ映画ではなく、人情味溢れる関係が濃ゆく描かれてるところに温度を感じた。なぜお裾分けしてもらえるほど彼が慕われてるのか納得のいくシーンと健気さに拍車がかかっていて応援したくなる。お前弁当を持>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.4

はじめてのタランティーノ作品だったけど、ほんとにタイトル通りくだらん話。コミカルに死ぬのが好きじゃないから余計かなあ。
キャストが無駄に豪華だし時系列が交差する感じは普通に理解出来て次何が出てくるんだ
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.5

エロとか役に潰されるのレビューが多いけど、それだけではなく抑圧と解放に揺れる心理描写を天使と悪魔仕立てにしたのではないかなと感じた。実力ではない、自身のナニを晒すことで得たものは何かしら背徳感があるも>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.5

昇進のためにアパートの鍵を貸しまくってたり、女を取っかえ引っ変え連れ込んでると勘違いされてて超不憫。白黒映画は急かせかしてる感じが特徴的で可愛いなあ。テニスラケットでスパゲッティ作ってるの草。好きな人>>続きを読む

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.2

囚人だと思い込んでいたがそうではなく「パジャマを着た農場の人」。無垢な子どもというのは見たものを真っ直ぐに受け止め疑問を抱き、そして約束を必ず守る。
終盤まで本当に評価高いのか?と疑ったが予想した結末
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

因縁の相手ともしも顔が入れ替わったら。鏡を見てふと自分の姿が映ってしまった時の憎さがリアルで胸が痛くなった。
主演ふたりの重度のサイコ感と俊敏な動きを駆使した逆襲力ある演技がほんとに素晴らしい。鏡での
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

独占禁止法だったり意外と政治的で、ちょっと思ってるのと違うかったかな。親友も、なぜあんなに疲労困憊してるのかわかりづらい。
SNSを公私混同して麻痺、天狗になってしまった訳だけど果たして全て会社が悪い
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ウォーターワールド(1995年製作の映画)

4.7

いや、主人公が魚人間とかユニバのショーでは一言も触れてなかったやん。内容がまるで違う。
意外にアクションで最強戦士で面白かったです。さすがケヴィン・コスナー。無口だけどいざとなったら動く男、好きよ。
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アラジン(2019年製作の映画)

4.0

老若男女に愛されるディズニーが繰り広げる幸せの法則が詰まった作品。徹底したアラビアンな世界観と美術装飾が素晴らしく、見入ってしまう美しさがあった。ジーニーの幸せを描いてるところをとびきり評価したい。>>続きを読む

Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.4

男優賞を贈りたい。いや、女優賞なのか。性別の区別が途中で分からなくなるほど。こんなに悲しいシャワーシーンを見るのははじめてで背中をさすってやりたくて仕方なかった。
優しい、優しい愛を注いでもそれが本人
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.7

寛大と余裕の持ち主こそ、最強の人材だとメラニーを見てふっと思った。強さと傲慢は履き違えちゃだめだよって諭してくれるような時間だったなあー。
「愛するよりも愛されるほうが幸せ」論と「素直に生きすぎるのは
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