映画日記さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

4.0

西の魔女の穏やかな表情と言葉の柔らかさに心がほぐれた。少女の多感さ、光溢れる緑もまぶしかった。ジャムをパンに塗るシーンがなぜかとても残像に残っている。単調で少し眠くなってしまったところも正直あった。

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

4.0

夢のファッションショーまでの時間を側で見せてもらうような映画。穏やかそうな風貌の裏側に完璧を求める強さと苦しみを感じた。布をバーっと床に並べてみるシーン、綺麗ですき。

グラン・ブルー/オリジナル・バージョン(1988年製作の映画)

4.0

名作の威厳。海に魅せられた男たちの生きざまを感じた。でも、幼少期にああいうことがあっても海を恐怖に感じることがなかったのはイルカたちの存在と海が彼の居場所だったからなのか。またライバルである二人の友情>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

5.0

愛情の形は色々あるなぁと思った。子役の子が極上のかわいさだし、主役の俳優も色っぽいしでキャストも最高。DVD欲しくなるくらいに良かった。切なくなるような愛情や、間違えてしまった愛情、無条件に注ぐ愛情、>>続きを読む

自由の幻想(1974年製作の映画)

2.0

夢から生まれた映画というだけあって意味がわからなかった。脇役が共通とかなにか繋がりがあったんだろうか……女性の裸体を意味なく晒すのも理解しがたかった。

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.0

最後の5分目掛けてどんなどんでん返しになるか想像しながら観た。確かに違和感あったよね、とうなずく感じ。散りばめられたヒントを最後に一気に回収してスッキリ!あっちゃん、かわいくて憎めないけれど、普通に身>>続きを読む

眠れる森の美女(1959年製作の映画)

4.0

夏公演が近づいてきたから、どんなシーンでの曲かを再確認するために観たのに純粋に楽しんで観てしまった!動物たちが王子様のマントと帽子を使って王子様の真似をしてオーロラ姫とダンスするシーンがすき。
フロー
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冬の光(1962年製作の映画)

4.0

静かで深く孤独な映画。モノクロなのに光の透明度を感じた。

観ながら色々考えてしまって、ストーリーがちょっと一回では理解しきれなかった感じ……。笑
縦に吹き抜けの教会の建築構造が人々の孤独と心の寒さ、
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

1.0

途中で観るのを諦めた。あまりにもシュール。場面が飛ぶから紐付きがわからない。最後まで観たら全て回収されていたのかな。しかも、はじめに連作の3部なのかいってなって少し出鼻も挫かれた。

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

1.0

途中で観るのをやめた。私には独特な世界観が強すぎて、思考がついていかなかった。セレブ(芸能人?)を身近に感じる等妄想ができるから薬物的なイメージで投薬しているのかと思っていたら、セレブ(芸能人?)と同>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.0

こちらも人からの勧めで観賞。
中学時代、熱狂的な東野圭吾ファンだったからか実写化に抵抗があったものの、観てみたんだけれど……。阿部寛、松嶋菜々子とキャストが苦手だった…。でも、作品としては良かった。ス
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

4.0

愛情がたっくさん詰まった映画。でも、逆流する恋人関係を受け入れられる心理は不可思議だなぁ。小松菜奈ちゃんがひたすらに可愛い。
光がとても綺麗に入るシーンが多くて良かった。素敵な写真を撮る人から映画を写
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.0

人にすすめられて観た映画。
安藤サクラさんの圧倒感。本当にこういう人なんじゃないかと思うくらい演技とは思えない気迫、変貌だった。目付きとか歩き方とか前半と後半で全然違う。
前半があったからこそ後半がい
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一週間フレンズ。(2017年製作の映画)

3.0

涙が目に滲んだ。川口春奈ちゃん大好きな役者さんなのだけれど、多分私と藤宮さんの解釈が違う気がした……!映画は時間の制約があるから色々はしょられてしまっているのがもったいない!!
キャンプファイヤーの火
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.0

THE名作という威厳がある映画だなぁ。味わいがあって、ゆったりしている感じ。間少し寝てしまったけれど十分話についていけるし観終わった後に充足感がある。トトの幼少期があどけなくて悪戯っ子で可愛いし、周り>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.0

そんなに作品数観たわけではないけれど、オードリーヘップバーンの作品って似たり寄ったりな感じがするなぁと思っていたら以前観ていたことに気づいた。でも、オードリーの仕草や表情が可愛らしくてついつい観てしま>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.0

松岡茉優ぴったりだなぁ。
一くんとの会話シーンがすき。
「君変わってるね。僕のことをよく知ってるみたいに言う。」とか。
付箋が雨の水を吸ってワイシャツに少しずつ張りついていくとか、時々はっとしたところ
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インスタント沼(2009年製作の映画)

4.0

ジリ貧女もストーリーもジリジリおもしろくなっていくのがなんかいい。洗面台の蛇口ひねって飲み物買いに走ったりお風呂の蛇口ひねってお昼ごはん食べに行ったりくだらなく楽しそう。

女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.0

ジャック・タチを彷彿とさせる動きに安定感があった。目力も強くて多くを語らずも伝わる。所作も綺麗。演者の連携プレーと信頼感がないと撮れない画も多くてすごいと思った。笑いを緻密に狙っているのにそれを感じさ>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

色彩が暗めのトーンで綺麗だった。味のある映画だと思う。倫理や正義がイコール幸せかどうかはわからないものだなと思った。
安藤サクラさんの主演作をつい観てしまいたくなる魅力、私もわかった。他の作品も観たい
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彼の超能力(2015年製作の映画)

3.0

風変わりな設定ではあったけれど、印象に残った。出会うべくして出会った二人なんだなと思ったし、最後の終わりかたも綺麗にまとまっていた。

ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

ずっとあの橋の上で、ふたりの心が揺れているのを感じた。最後の15分くらいがとてつもなく良かった。色調も薄く暗めで雰囲気のある映画。色々な方からすすめられた理由がわかった。

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

景色を上下にひっくり返してはじまった瞬間、(私、この映画絶対すきだ……)と確信した。計画をたてるのにストーリーを割くと思ってそこを楽しみにしていてその点は少し期待しすぎた感じがあったけれど、学生だし緻>>続きを読む

悪魔が夜来る(1942年製作の映画)

3.0

あまり肌に馴染まなかった。フランスの伝説に基づく物語ということはどこかにあの石像がある(またはあった)のかなぁ。美しい幻想譚、か。少し愛を言葉で尽くしすぎている気がした。詩人(兼脚本家)等がスタッフと>>続きを読む

しあわせのパン(2011年製作の映画)

5.0

お気に入りのカフェを訪れたような居心地のよい映画。ふっくらしたパンのような柔らかい温かさに、心地よく観れた。
“乾杯した数だけ幸せが訪れる”、どこかのヨーロッパの言い伝えを紹介するシーンや良いことがあ
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

うーん、私はあまり好きな作風でなかった…。台詞に下ネタ多すぎてちょっと……。いつの間にか付き合っていたことになっていて(え、いつ?!)って思ったし、記憶がないなかで付き合ってたと言われても怖いと思う…>>続きを読む

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.0

もみじの葉が翻って落ちて足元だけを抜く感じや、雷が鳴り響くなか口づけした瞬間に停電?する演出がとてもよかった。なによりエド・シーランの曲を劇中に流すのが最高……!個人的には全体のストーリーというより所>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.0

女優さんの淡々とした物言いとぶつ切りな言葉選びが最高にタヒさんでなんだか心嬉しかった。詩集とはやっぱり異なるけれど、新たな創作物として好みな作品だった。

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

5.0

特になにか大きな展開があるわけでもないし、良い意味でありきたりではあるのだけれど、良作だと思った。心の通い合いを丁寧に描いている。心を閉ざした老人の少年に対する頑なだった態度が少しずつほぐれていく話の>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.0

圧倒的な役者陣で固めている……!映画というより、側で同じ空気を吸いながら実際に目にしているような、自然な演技が凄いなと思った。
また、母は強いなと思う。そうしてそういう女性に育てられた子供たちも強く成
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

4.0

完全に偏見だけれど、男性デザイナーは繊細でその弱さゆえに狂っていく印象があったから、はじめはデザイナーとして異端で反逆者なのかなと思った。だけれど、だんだんと孤高にのぼり、孤独に落ちていく様子は狂おし>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

途中まではファンタジーテイストが多くて苦手かもしれないと思ったものの、ティムバートンらしい不思議な世界観も残しつつ、伝えたいことがしっかりある作品のように感じられて、良かった。ティムバートン作品の中で>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

泣いた。なんでこんな理不尽な扱い受けなくちゃならないのかって本人はもちろん友人であれば尚更思う。主人公の黒人に対する心の変遷を見て、やっぱり自分の身の回りの人になってはじめてリアルになるんだなと思った>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

掬い上げようにもさらさらと指の隙間から落ちていく心の傷を何度も両手で掬い上げて丁寧に丁寧に描いている映画と思った。主人公は仕事でも苦情が入るくらいの不器用さだから甥との関係性にも難しさが伴うのだけれど>>続きを読む