青二歳さんの映画レビュー・感想・評価 - 62ページ目

青二歳

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ロミオとジュリエット(1966年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1966年映画に残るロイヤルバレエ公演。ロミオはヌレエフ!ジュリエットはフォンティーン!!
振付はケネス・マクミラン版。40代のフォンティーンが10代の少女に見える不思議。ダンサーの霊性に震える。
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イノセント(1975年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヴィスコンティ…本当小物感のある男ばっかだな!カトリックを背景として、無宗教の主人公はすべて自分の望む通りにうまくいくと思っていた。
許すことのできない、看過することのできない出来事に出くわした時、そ
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夏の嵐(1954年製作の映画)

3.7

愛されない女の物語。辛すぎるからやめてあげて!つらすぎる。
ヴィスコンティによる小物感溢れる男がまー異常につまらん男なんだ。オーストリアにもイタリア男顔負けの豆々しい色男がいるのかね。
イタリア統一運
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ホフマン物語(1951年製作の映画)

3.0

悪夢に出てくるこの極彩色ったら胸焼け必須。オッフェンバック"ホフマン物語"のバレエ化というより、オペラのバレエ部分を拡大させた版。パリオペラ座のホフマン物語来日公演を待つばかり…後半はほぼオペラだし物>>続きを読む

王女メディア(1969年製作の映画)

4.5

「もはや神はいない」え?ケンタウロスのお前が言う?
…と失笑から始まりしばらく頭に?を浮かせていたら、実はとんでもない映画だった。
魔術に長けた巫女とはつまり異教徒であり、"まれびと"としての王女メデ
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やっちゃ場の女(1962年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

若尾文子が築地八百屋問屋の一人娘!下町娘がまたカワイイ〜
築地、佃島の下町風情に満ちたセットとロケーションに心躍る。
若尾文子のコスプレも堪能!
市場でのセリ帽(ナンバープレート付きの例の帽子)に、開
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009ノ1 ゼロゼロクノイチ THE END OF THE BEGINNING(2013年製作の映画)

3.3

Vシネマ調和製お色気近未来スパイアクション。

こんなカテゴリーなかなかお目にかかれない。笑

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.7

一家に一台火炎放射器!

ワールズエンドで"ブランク"を見分ける方法云々議論してみんなが古傷を見せ合った元ネタ。ゲイリーは古傷っていうか高校時代の黒歴史さらされそうになって悶えてたけど。

ドグラ・マグラ(1988年製作の映画)

4.7

桂枝雀師匠…起用に万歳!
原作は夢野久作ドグラマグラ。
精神病院を舞台として展開される入れ子構造、循環構造、メタフィクションにも果敢に挑戦している映画。原作のもつ言葉遊びも枝雀師匠の怪演によって、デマ
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霊幻道士6/史上最強のキョンシー登場!!(1992年製作の映画)

3.5

キョンシーとミイラとドラキュラを研究しているアホな西洋人が出てくるだけで十分お腹いっぱいな霊幻道士6。ニンニクで新しい細胞に置き換わったら世話ねーよ笑
トップクラスB級。
普通に歩くキョンシーも登場。

ナイスガイ(1997年製作の映画)

4.0

馬すげー
監督サモハンがぱっつんぱっつんのメッセンジャーで遊んでる。
風雲タケシ城か?ドリフか?な迷路アクションに爆笑!
巨大ダンプのお礼参りとかぶっとんでんなー

弾痕街(1955年製作の映画)

2.6

神保町シアター…営業うまいな…
若尾文子が出るっていうから!プログラムには菅原謙二の次にあるから主格かと思うじゃない…!!
…騙されたとは言うまい。完敗です。

暴力シーンというか特にリンチシーンはど
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美女と液体人間(1958年製作の映画)

3.6

怪奇特撮モノでありながらハードボイルド警察物語という安定のリアリティ&科学志向。
こんなクイジーホースみたいなキャバレーが東京にあったのか…?ステキすぎる!
そもそも設定がワクテカで楽しいったらない。

炎の大捜査線(1991年製作の映画)

3.9

脱走がすげえし易そうな香港刑務所はなんなの笑
刑務官と服役者はさながらアメリカ刑務所モノ。そして香港警察の闇が描かれるがサモハンが安定の清涼剤。

ホームズ探偵団と秘密のサーカス(2012年製作の映画)

2.8

いいなーこのNHKで夕方にやってそうな感じ。え?制作国ハンガリー?BBCドラマじゃなくて?

モスラ(1961年製作の映画)

4.3

原作、中村真一郎・堀田善衛・福永武彦…
奇跡だな。戦後の文壇に残る教養高いこの三人があって守護神が生まれたのねー
さて初代ゴジラから時間は経ち、66年。ロシリカ国ってなんだよ!安保闘争がバッチリ背景に
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墨東綺譚(1992年製作の映画)

5.0

粋人荷風を津川雅彦が意外によく合う…!
アートシアターギルド最後の作品、新藤兼人。
これは濹東綺譚というより断腸亭日乗!荷風先生ー!!たまらん。新藤兼人の研究ぶりに感涙。何より食事シーンを丁寧に書くあ
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怪獣大戦争(1965年製作の映画)

4.3

ゴジラとラドンが宇宙デビュー。そして南極物語。昭和基地ならぬ惑星Xに置いてけぼりにされるこの2匹?2頭?がまー可愛くて。
せっかくシェーのポーズで勝利宣言したのにね。可哀想なゴジラ…

犬と違ってゴジ
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堅々獄夫婦庭訓(1965年製作の映画)

3.9

原作:高橋睦郎、脚色:横尾忠則、音楽:一柳慧(オノ・ヨーコの旦那)。
出演:ブリジット・バルドー、アラン・ドロン、エリザベス・テイラー、リチャード・バートン、ザ・ビートルズ。特別出演:故マリリン・モン
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宇宙大怪獣ドゴラ(1964年製作の映画)

4.1

ルコントのドゴラもレビューしとこうーと思ったらこっちのドゴラを忘れていた。
特撮史上初の宇宙生物登場。ダイヤモンド強奪犯を追う警察。え石炭ドロボーまで?
なんと原爆を経験する日本上空において放射能の吹
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パトリス・ルコントのドゴラ(2004年製作の映画)

3.9

ルコントが好きなエティエンヌ・ペルションという音楽家による合唱曲DOGORAとカンボジアの情景を重ねた映像作品。
アプサラ・ダンスの撮り方と曲のマッチは素晴らしい。反らせた親指と人差し指を一点で触れる
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卑弥呼(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

土方巽率いる暗黒舞踊団が国つ神!この起用があり得たことに関してはさすがのアートシアターギルド。
戦後において日本のアートが新しい価値観…それも圧倒的な、且つ追従を許さぬ価値観を提示できたとしたらクロサ
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儀式(1971年製作の映画)

3.8

音楽、武満徹!
アートシアターギルドの大島渚は変態道を突き進むな。戦前から戦後の田舎の近親相姦がもうややこしくて現実的でないんだけど、妙にリアリティのあるエロスが観てて疲れるほど。旧家の圧迫感は大島渚
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曽根崎心中(1978年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

増村保造がアートシアターギルドで面白いことやったぞ!映画。

瞳孔ひらきっぱなしの梶芽衣子と若りし宇崎竜童(グラサン外しはこれが初らしい)が画面から脂汗をにじませる。なぜなら驚くほどロングショットがな
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炎上(1958年製作の映画)

5.0

原作"金閣寺"三島由紀夫。音楽黛敏郎。
市川雷蔵初の現代劇。吃音の演技たるや素晴らしい。
中村鴈治郎が流れるように説く南泉斬猫の講話もたまらん…!菅原謙二も中村玉緒もおいしいな。あ、鴈治郎玉緒の親子共
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サンダーバード 劇場版(1966年製作の映画)

4.1

子供の頃はぽけらーと見ていたけどなかなかどうしてハードボイルドなサンダーバード。ギミックは最高にときめく!
黒柳徹子の吹替がウザいのを除けば声優陣も豪華。冷戦時代なのでスパイがもろロシア顏なのはご愛嬌
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海軍兵学校物語 あゝ江田島(1959年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

江田島海軍兵学校のお話。戦闘シーンの特撮はご愛嬌だけども…なんともセンチメンタルなまとめ方で何がしたいんだか分からん。
特別攻撃隊について触れるなら彼等が士官候補生でもっとレベルの高い授業を受けていた
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天皇・皇后と日清戦争(1958年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

かなりぶっ飛んでる新東宝やっちゃった映画。アラカン扮する激似明治天皇モノ三部作。
まぁ…日清戦争って山場がない。一番の山場は三国干渉?大まかには史実に即してるんだけど、三部作で最も細かい考証はとことん
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不倫(1965年製作の映画)

5.0

若尾文子が境界性人格障害レベルにぶっとんどる。サイコー。
川崎敬三も振り回される役どころがぴったり。
インモラル映画といえばまぁそうだけど、インモラルなのは妻妾同居という男の"試み"ではなく若尾文子。
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女妖(1960年製作の映画)

4.1

山本富士子と一戦交えた船越英二。あれ?女のお太鼓崩れてないぞ?まさかクジャクで事を済ませたのか!→小説家設定(しかも当時の小説家)なのに女の着物を脱がせられないことが判明。笑

浅草、箱根、永福町、日
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他人の顔(1966年製作の映画)

4.1

音楽、武満徹。当時は現代音楽家がよく映画音楽やってるな。
病院のセットが本気でかっこいい。構図がいちいちかっこよ過ぎて嫌味な程。潤沢な予算のATGみたいな映画。

岸田今日子が看護婦とかそれだけでホラ
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ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ(1985年製作の映画)

5.0

って二つ登録されてるのか!どっちにレビュー書けば良いやら。統合して欲しい…
filmarksはよくリメイクもの等タイトルが同じだと画像が混ざったりしてるけどこれは…どっちだ?

追記:報告したところ無
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人造人間ハカイダー(1995年製作の映画)

3.5

我らがダークヒーロー人造人間ハカイダーが復活!ハカイダーの造形は言うことなしにカッコいい!!
原作「人造人間キカイダー」のエッセンスだった良心回路が存在せず、"善""悪"ではなく"正義"と"悪"の対比
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八つ墓村(1977年製作の映画)

3.8

こんな鬼ごっこイヤだー

渥美清さんはしっくり来るんだけど、むしろ違和感あるのはショーケン。なんだかなー
この金田一の妙な存在感のなさというか場に溶け込んじゃう感が笑える。

パトリス・ルコントのボレロ(1992年製作の映画)

3.7

10分もない"顔芸"短編映画。デブハゲ(フランス喜劇俳優)オンリーのひどい絵面。
ルコント「"ひたすら同じリズムに辟易している奏者"を想像しちゃってさ…その妄想のせいでボレロは好きになれないんだよねー
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ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎(1990年製作の映画)

4.3

次元と五右衛門の相撲サイコー
ガンマンと居合剣士、最強はどっちだ?なんてナンセンス。二人とも最強なんだよ。それでいい。
まぁよもや相撲で誤魔化されるとは思わなかったけどね。ニヤニヤ