ゐさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.1

見てはいけない絵、調べてはいけない言葉、行ってはいけない場所。この手の物語で好奇心の最高潮は、禁止されたそれを破るまでの間。正体を知るとどうしても興ざめしてしまう。だから怪奇ものは鮮度が命というか、短>>続きを読む

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.8

最初は切り株を赤ん坊だと信じてやまない奥さんの狂気に目が惹くけど、徐々に怪物化していく切り株と、その後始末に追われ憔悴していく夫婦、怪しむ隣人たち。話が寓話的に広がって、シュヴァンクマイエルらしい独特>>続きを読む

降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

4.1

霊感のある妻に舞い込んだ行方不明の少女の捜索依頼。少女は偶然にも簡単に見つかるが、これを霊視で見つけたことにするため、夫婦が裏で色々と画策する話。こんなこと偽霊能者がやりそうなことだけど、力が本物のお>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.7

原因不明の連続怪奇事件。自分が日本人だからってのもあるけど、最後まで國村隼無実説追ってた。こんな祈祷バトル、自分史上「来る。」以来の盛り上がり。韓国のお祓い、祭りみたいで楽しそうやん。思ってた映画と違>>続きを読む

オーディション(2000年製作の映画)

4.3

勇気を出して観ました。これはいい制裁映画。麻美がとにかく可愛い。そして怖い。でも可愛い。この二つのせめぎ合い。拷問の手際の良さと、ふわふわした声の抑揚、プリーツスカートの揺れ。微笑み。もう、すごい化学>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

4.7

守ろうとする者、壊そうとする者、奪おうとする者。それぞれがたった1本の枯れ木に固執して、みるみる狂っていく様子があまりに異様で、かなり私好みだった。森は世界の箱庭的な感じなのかな。それ自体に特別な何か>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.4

ストーリー展開は割と王道な感じだけど、顔芸と音楽とパワーで全く飽きさせない。ドスティが神曲過ぎるわ。すれ違い、疑念、発覚、葛藤、マジで全部が見どころ。時々絵面がシュールなのと、アイコンタクトだけで作戦>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.6

ファンタジー映画だと思っていたけど、現実逃避からくる空想映画だった。解釈次第ではハッピーエンドになるのかなとも思ったけど、やっぱり後者だと思う。幻想世界が怪しく描かれているせいで現実世界とそこまで対比>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.4

どう考えてもこれは半地下の元ネタやな。トントン拍子のマインドコントロール。血の出ない園子温映画みたいだ。サイコパスの特徴が“魅力的で良い人”なら、明らかに怪しい香川はサイコに入るのか?恐怖で支配する訳>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.7

企んでるのか患ってるのか。催眠なのか奇術なのか。殺人教唆か内なる殺意の解放か。最後までハッキリとは分からない。オカルト猟奇殺人的なの好きだからやっぱ当然好きよねこうゆうの。画角というか構図というか、手>>続きを読む

ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

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スリザリンの継承者とか秘密の部屋の存在とか、ホグワーツの怪しげな伝説?絡んでるし、なにより連続殺人(※石化)事件的な展開が終始不穏でいいね。ギルデロイ・ロックハートがキャラ的に一番好きかもしれない。

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

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ハリーポッターって後半になってくると結構シリアスだし平気で人も死ぬから、全部見てから改めて賢者の石見ると別物のように感じる。この頃はまだ、夢みたいな魔法の世界・子供たちの冒険物語って感じ。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

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さすがにPart1より展開早いし山場も多いねラストだし。やっぱ3人だけで動くよりも、ホグワーツの仲間たちと力合わせて戦ってる方が断然いいな。ポリジュース薬使うときの緊張感毎回好き。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

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地道で途方もない分霊箱破壊活動。最初の魔法省に乗り込むとこは大胆すぎて笑ったけど、そっから徐々に暗い旅路になってく。全体的にシリアス。大事な時に3人がギスギスすんのつらい。

ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

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シリーズ佳境。魔法ってすごい!というワクワク感はもはや消え、いつ戦争が始まってもおかしくない冷ややかな状態。ゆえに地味。何度観ても謎のプリンスから先の記憶が消えるのはそのせいか。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

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アンブリッジのウザさが絶妙で最高。理不尽な校則増やされまくって不満が募る中、皆で隠れてコソコソ防衛魔法練習する様子がワクワクする。ちょっと死せる詩人の会っぽさある。闇の魔術に対する防衛術の先生毎回変わ>>続きを読む

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

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ゴブレット掴んだ途端墓地に行くとこの絶望感、マジで怖い。ハリーポッターって子供の頃から見てるけど改めて不気味シーン多いなって思った。頼むからホグワーツは先生を雇用する時もっと慎重に見極めてくれ。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

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ミスリードに伏線回収、見返してみると案外凝った構成で面白い。この辺りから作風が徐々にダークに変わってく気がする。賢者の石と秘密の部屋は死ぬほど見てる気がしたので飛ばしました。

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.5

最初から色々違和感だらけだったから、そこまで騙された感なかった。結局何が目的だったんだろう。癖が理解できなさすぎて、映画自体もあまり理解できなかった。西洋人形だらけのゴシックでロリータな感じは割と好き>>続きを読む

マーターズ(2007年製作の映画)

3.9

見なきゃなとは思ってたけどビビって後回しにしてました。でも想像以上に面白かった。今までゴアやスプラッタってグロさメインで内容は薄いイメージだったけど、起承転結がちゃんとしてて引き込まれた。「苦痛」にも>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.7

有り得ないことが起こっても驚きもせず、理由も考えず、ただただ受け入れる映画多い気がする最近。謎はそもそも解決する為にあるんじゃなくて、私たちに違和感を与え続けるために存在する。無慈悲な話だなぁ。奪うの>>続きを読む

回路(2000年製作の映画)

3.3

単純に暗さと影だけで不安にさせられる。見えない部分が怖い。暗いところに何かいる。
途中まで良かったのに最後の方の終末感なに。人間って脳でなんとか辻褄を合わせようとするけど、説明のつかないものが一番怖い
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富江(1999年製作の映画)

3.7

終始富江の顔が映らないような撮り方とか、過去のフラッシュとか、割と怖い。でも怖さより設定のオモシロさが勝った。漫画原作なんだね。
バケモノでも女なんやな、と。普通自分を殺した男を恨むと思うんだけど、女
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溺れる魚(2000年製作の映画)

3.7

警察内部の恐喝事件だから殺人事件ほどのインパクトはないけど、キャスト最高だしノリも最高だし仲間由紀恵は山田だし。中盤のカオスな銃撃戦、情報量多すぎて笑った。てかなんか見たことあるなと思ったら、トリック>>続きを読む

自虐の詩(2007年製作の映画)

3.6

貧乏でツイてないけど、幸せ。寡黙なチンピラ阿部寛と、阿部寛に尽くす健気な中谷美紀。前半は特に映画的大きな展開はなく、心温まる日常?ムービーって感じ。後半の回想は完全嫌われ松子。中谷美紀、意外にも割烹着>>続きを読む

金田一少年の事件簿 上海魚人伝説(1997年製作の映画)

3.8

堤幸彦特有のカットとアングル、効果音と音楽。色彩感好きすぎる。カラーの照明の使い方が妖しさ満点で良い◎
よくこんな不気味でおどろおどろしい物集められるよなぁ。
他作品に比べると主人公達が若いからとても
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

前半ほぼラブストーリー。というか、サスペンス要素は必要だろうか?湿地での暮らしとか、自然の美しさとか、孤独感とか、人との関わりとか、そっちが多分メインだから、殺人は別にあってもいいけど、真相が気になる>>続きを読む

白い恐怖(1945年製作の映画)

3.7

恋愛色強めのヒッチコック。凶器を持つシーンが特に目を引くカメラワークだった。でも真相は正直取って付けたようで、あまりどんでん返し感はない。心理学を取り入れたサスペンスなんて、今でこそ沢山あるけど、当時>>続きを読む

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

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バケモンにバケモンぶつけて化学反応起こしちゃった(比喩ではない)。それで打ち消し合えるという仮説・発想が単純バカでよい。伽椰子の家と貞子の井戸の位置関係どうなってんだ!

ブラックシープ(2006年製作の映画)

3.2

遺伝子操作された羊から感染が広がって牧場の羊が次々に凶暴化する話。何故か羊に噛まれると人間にも感染して羊人化するというB級映画お馴染みのぶっ飛び振り。ビーガンで自然主義で動物愛護活動家?の女性キャラが>>続きを読む

恐怖(1961年製作の映画)

4.5

なんで私こんなにノイローゼスリラー好きなんだろ。おかしいのは周りなのか自分なのか、見てるのは幻覚なのか本物なのか。情緒不安定な主人公の視点で描かれるからこそ その点が曖昧で、彼女が見たものに我々も恐怖>>続きを読む

バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.2

役者を追うような長回しと音楽の使い方が現代的でオシャレ。娘は存在していて本当に行方不明なのか、娘は存在せず母親が正気じゃないのか。その論点だけでも充分面白いのに、結末は想像以上に狂気的で歪んでて、唖然>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

3.9

えーめっちゃ面白かった。無駄がない。中弛みしてない。女優さん綺麗。でもエロ描写ほぼ無い。グロもリアル過ぎずチープ過ぎずの程よさ。ピエロが終始無言だし動きがちゃんとピエロしててとても良い。いちいち仕草に>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.6

いやパワー系が過ぎる笑
神は本当にちゃんと見てんのかってくらいみんな好き放題やってる。こんな豪快な悪魔祓い映画見たことなくて普通に面白かった。悪魔と戦って身を滅ぼすとかじゃなく、普通にニコチンに肺ボロ
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