ゐさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Mr.タスク(2014年製作の映画)

3.0

ランティモスのロブスターを観る前はこんな映画を期待していたなぁと、なんとなく思い出した。序盤の展開は良かったんだけど、術後全貌が明らかになってからは割とシュールというか、終始異様な映像を見せられてる感>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

一人の気楽さを知っていて孤独感ももはや感じないから、無理に他人と付き合う必要もないんだけど、それでも特定の誰かと深い関係を築きたいと思ってしまった時、立ちはだかった壁に対して大袈裟に危険信号が出て、ど>>続きを読む

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

3.7

ミッドサマーの元ネタらしく、各所に似通った要素満載。ローズマリーの赤ちゃんでも思ったけど、主人公一人だけが正気で、その他の周りの人間全員が狂気、みたいな映画大好きかもしれない。誰一人味方のいない心許な>>続きを読む

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)

3.2

駅前TSUTAYAさんでビートルズもセックス・ピストルズも借りたことのないワタクシです。ロックンロールのロの字も知らないけど、それでもシド&ナンシーの名前はよく聞くので、この映画は割とずっと気になって>>続きを読む

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

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渡辺大知の表情100点満点。表情だけで何考えてるか分かるからすごい。自然で無邪気な、ふざけ合いみたいな会話、上手すぎる。ただただ幸せだけを切り抜いたみたいな映像をひたすら見せられるのに、二人は付き合っ>>続きを読む

アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

2.5

あまりにもトマト出てこなすぎてトマト待ちしてしまっている自分がいたけど、待望のトマト出てきてもそんな面白くなくて、複雑な感情になった。シュールも極めすぎるとこうなるのか…と、学びの一時間だったかもしれ>>続きを読む

少林サッカー(2001年製作の映画)

3.9

最高にくだらないんだけど、笑いのセンスが高すぎて笑わずにはいられなかった。122分間ずっと楽しかった。コメディ映画って、見る人を必死に笑わせようとしてくる感じがめちゃくちゃ滑るときあるけど、この映画は>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

設定はシンプルなものの発想が斬新なので、あらすじを追うだけでもかなり引き込まれる内容。不快なテンポの音楽と共に、クロスカッティングみたいな感じで目まぐるしく展開される1ヶ月間。中には衝撃的なシーンも数>>続きを読む

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.4

フレディ初登場シーン、天空の城ラピュタかと思た。夢と現実の狭間みたいな、奇妙な演出は不気味で印象的だったけど、肝心のフレディが出てくると怖くなくなってしまう…。なんならフレディよりも夢に出てくる死体袋>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.7

今更事実が揺るぐなんて、おそらくないくらい有名なシリアルキラー。そこにまるで無実の可能性とその余地があるかのように始まるから、予想外のアプローチでワクワクした。殺人メインで描いても相当面白くなっただろ>>続きを読む

ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.9

この音楽ってビバリーヒルズ・コップだったんだ!ビバヒルに不似合いなラフな格好と砂埃まみれの汚い車、テンポの良い訛り。ザッツ・アメリカンって感じ。饒舌なハッタリで周囲を自分のペースに巻き込んでいくアクセ>>続きを読む

フェノミナ(1985年製作の映画)

3.6

主演の女優さんの美しさに惚れ惚れする一方で、蛆虫の嵐に吐き気が止まらない。こんな極端な対比は初めてです。虫と交信できる美少女と殺人事件とか、死体に湧く蛆から死後の経過を推測していくとか、発想はめちゃく>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.5

SF映画なのに、みんながみんな人間不信に陥って、対人間になっている(かもしれない)の面白い。ストーリーを追うだけでも十分見どころあるのに、物体の形状デザイン・創意工夫が素晴らしすぎる。造りは確かにチー>>続きを読む

死霊のはらわた(1981年製作の映画)

4.5

2はコメディに振り切れてる感じが好きだったけど、1はそれなりに王道を踏んだホラーしててこれもまた良かった。それでもやっぱりカオスすぎて笑えてしまうことには変わりないけど笑
独特なカメラワーク+アングル
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反撥(1964年製作の映画)

3.8

不安や恐怖や嫌悪感といった負の感情を、現実に織り交ぜて表現するの上手すぎるし、カトリーヌ・ドヌーヴの瞬きひとつしない演技も完璧すぎる。不安を掻き立てる焦燥的なドラム音も然ることながら、時計のチクタク音>>続きを読む

殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

前情報一切無しでみたけど、結構序盤からなんとなく主人公がすぐ死にそうな雰囲気で、もし本当にそうならヒッチコックのサイコっぽいなぁなんて思ってたら、そのまま予想通りに展開していっちゃいました。どうやら本>>続きを読む

ルームメイト(1992年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

とんでもないルームメイトで笑える。でも、ブリジット・フォンダのマッシュボブとファッションは確かに可愛いすぎて、私まで真似したいと思ってしまった。ヘディもヘディやけど、彼氏と別れた勢いでルームメイト募集>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.1

負の連鎖が続いてどんどん悪い方に事態が進んでいくブラック・コメディー。構図が美しいなと思うカットはいくつかあったけど、終始笑わせようとしてる感があって肌に合わなかった。それがシュールに上手く転んでれば>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

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昼は銭湯、夜は死体処理場。なんだこの不思議な対比…。非日常が日常みたいに繰り広げられるのめちゃくちゃシュール。片や人殺して焼いてるのに、案外簡単に受け入れて、学生みたいな会話で笑ってるのとか、妙に平和>>続きを読む

花とアリス(2004年製作の映画)

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決して泣ける映画ではないと思うんですけど、シンプルに、美しすぎて涙出た。映像のみで泣かされた。「キミ、記憶喪失ですよ」って、誰かに翻弄されたいし、記憶喪失ですよって、誰かを翻弄したいね。思い出の捏造。>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.9

ティム・ロビンスに無実かサイコか分からないような役させたら本当にどっちか分からないんだよなぁ。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

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肝心な時にいないだけだけで、だいぶ罪深い男だよ本当に。
歪んだ映画の見過ぎかもしれない。だから私の考えまで歪んでいくのかな。ぶつかって、叫んで、殴って、それが本当の愛なんじゃないかって思えてくる。全力
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殺し屋1(2001年製作の映画)

4.5

SM版シザーハンズ(絶対違う)。こんな映画を好きだと思ってしまう自分が気持ち悪いです。特に屋上のシーンがめっちゃ好き。浅野忠信の金髪と、キラキラ反射する紫色のベロア生地。スローモーションとカオスな状況>>続きを読む

彼女(2021年製作の映画)

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台詞が臭すぎて現実味がない。こうゆう映画って度々あるけど、なまじ真理を得ていそうな詩的な言葉を並べられても、日常会話で使わないから違和感なのよね。音楽も、とりあえずお洒落なの集めておきました感がすごい>>続きを読む

ドアロック(2018年製作の映画)

3.3

シンプル。警察に頼らず一人で犯人の懐にズイズイ進んでく感じ相変わらず分からんな。その点ちょっと見えない目撃者に似たものを感じる。しかし面白いのは、立場反転する瞬間というか、気付かない怖さと気付かれる怖>>続きを読む

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.4

食べる側の日常と、食べられる側の非日常。グロ描写はリアルなんだけど、意外とぬるいというかなんというか、全然笑えないとこで笑かしてこようとする節があるというか。結構シュールだったのでアッサリ観れた。韓国>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

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今の自分とかなり重なる。色々ルールがあって覚えることもすごく多いけど、そうゆうもんなんだと思ってやっていくうちに、いつか意味がきっと分かってくる。しばらくはつらい毎日が続くだろうけど、日々精進して頑張>>続きを読む

コンジアム(2018年製作の映画)

3.6

最初はヤラセっぽいな〜と思ったけどそれも演出だった。顔面カメラの出川撮りもバラエティーかよと思ったけど、後半にかなり活きてくる。走った時の揺れとか映像の乱れる感じとかリアルだし、何より顔以外は暗くてあ>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

3.9

スノーピアサー観てからしばらく考えたけど、私はきっと列車から出ずに与えられた環境で生きる社会の歯車だと思う。本当のことに気付いても、気付かないフリをして、非現実に満足してる側の人間。だから私は多分赤い>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.7

装弾されてない銃で脅され、与えられた食べ物を疑いなく食べる。フェイクニュースと偏った教育でエンジンを神格化し、狭い一車両内で生きる。列車内は管理社会の縮図だね。権力者に支配され、世界の全貌を知らずに生>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

SF版ペリーの黒船。相手がペリーでもエイリアンでも、我々人間は必ず開国派と攘夷派でモメるんだなぁ、と。SFは有り得なすぎるから面白くないと思ってたけど、むしろ有り得なくもないから面白いんだなと最近気付>>続きを読む

望み(2020年製作の映画)

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行方不明の息子は加害者か、それとも被害者か。生きてれば加害者、死んでれば被害者。堤監督最近こうゆう系多いなぁ。二極思考に陥りがちな私が言うのもなんだけど、その二択しかないの?って思っちゃった。生きてて>>続きを読む

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

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撮り方やら演出やらが独特で見てて飽きない。ただ、恨み募らせるシーン?に時間をかけ過ぎのような気がして、復讐の方にももっとボリュームをくれたら良いのになって思った。主演女優さんの眼力が強くてカッコイイ。>>続きを読む