ゐさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8

嫌いなのに嫌いになれず、好きなのに好きになれないパラドックス。思春期の複雑で不安定な心情がとても辛辣に描かれていて、何度も胸が苦しくなりました。

登場人物の様々な心情が交錯する脚本、あらゆるシーンに
>>続きを読む

わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

みんないつか“終了”する。無駄に時間を浪費していることに気が付かずに。命の終わりを悟る日にハッと我に返るのだろうけど、懇願したところで猶予は与えられない。彼らも、私たちも。みんな平等に“死”は訪れる。>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.8

全てが可愛いくてお洒落。時代も立場も生活感も今とはまるで違うけれど、現代風のポップな音楽がその差を上手に埋めてくれて感情移入し易かった気がします。夢でいいからこの時代の欧州貴族になってみたいなぁ…。

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.8

映画自体ラストが衝撃的でしたが、鑑賞後、一緒に観ていた叔父と感想を述べ合ってからがより衝撃でした。同じ映画を観ていながら、ストーリーの解釈が全く違っていたからです。どうやらこの映画は2通り解釈があるよ>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

昔は、せっかく生還できたのにどうしてこんなに切ない終わり方にするんだろうって若干納得いかなかったのを覚えてる。でも、文明人はやっぱり時間に縛られて生きていて、火も食べ物も、欲しいものは簡単に手に入るし>>続きを読む

リンカーン(2012年製作の映画)

3.5

政界のゴッドファーザー、そんな印象を覚えました。全ての人民の為に人生をかけて社会を覆した男、リンカーンのセリフ一言一句が胸に刺さります。シーンの長さとカットのタイミングが絶妙で感情移入し易い作品でした>>続きを読む

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.9

中学時代、この映画がキッカケでシオン修道会やフリーメイソン、聖杯伝説……なによりキリスト教に(もちろん学問的な意味で)ハマって、図書館でそれらを調べ漁っていたのを思い出します。厳密に言えば原作本から入>>続きを読む

天使と悪魔(2009年製作の映画)

3.9

ルネサンス時代にガリレオも苛んだジレンマ、“カトリック教義の保守”と“科学的事実の公表”。一神教文化圏には古くからある確執なのでしょうね…。宗教と科学の対立と調和を題材としたダン=ブラウンにしか描けな>>続きを読む

パッション(2004年製作の映画)

3.1

宗教学・哲学好きな私には嬉しい映画でした。この胸の痛ましさは罪無き者への重すぎる罰を見たからか、人間という生き物のの残酷さを再認識したからか…。イエス達はアラム語、ユダヤ人はラテン語で演じているようで>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

4.4

主役にも関わらず、作中一度も名前を呼ばれない主人公。作中一度も登場しないが、圧倒的存在感を放つ元妻レベッカ。もうこれだけで何がすごいかわかるよね。

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

-

★★★★☆4.8
直接関わった人間ですら記憶を捏造するのに、その人達から情報を得て都合良く話を盛るネットやマスコミは末恐ろしいな。私は元々誰かのスキャンダルには無頓着な方だけど、この映画を観てさらにど
>>続きを読む

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.3

ソフィア・コッポラのラストの演技がウ〜ン・・・って感じではある。実際批判もあったみたいだし、ラジー賞も取っちゃったからねぇ。でも監督にとっては何処吹く風って感じだったらしいです。
「この世で最も大切な
>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.6

長いけど、これは2回以上観なきゃいけないやつ。噛めば噛むほど味が出る、と父が言っていました。しかし長い。結局3回しか観てないです。2が一番好きかな。マイケルの危うさが魅力的。シンジくんみたい。