kymさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

安心って何だろう。
心がざわつく日に、少しばかりの緊張と不安を持ちつつ頼り、頼ってよかったと思えるような場所。
真奈にとっての楢原さんはそんな人だったかな。
私にとっての安心は、きっとああいう人であり
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

観終わって、他の人の感想が耳に入ってくるのがなんだか嫌になって、好きな音楽を聴きながら足早に帰った。

レオンがマチルダを抱き上げたときの足元のカットが頭から離れない。
いつか観たJOKERで、背の低
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.5

(2022/04/21)
ふと、もう一度観たくなって、Netflixで鑑賞。

誰しも、誰かを生かし誰かに生かされてるんだと、強く感じた。
私にとって、少し観るのが怖いような、そういう作品だったけど、
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

3.5

新作前に観ようと思い観たんだけど、最後のリレーのシーン、良すぎてふつうに泣けてしまった。

はしりがきってこれの主題歌だったのね〜〜色々繋がり、すっきり。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

現代については、インターネット・SNSがこれだけ発達した時代、自分とは異なる世界を知ることも容易になったにも関わらず、信じて疑わないものから抜け出すことは難しい。

この物語は映画に関わらず、企業でも
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.0

何かとバタバタしていて、少しぶりの映画。

イスとウジンの表情がすごく好き。

相手に何かあったときに自分は気づくことができない、そのまま一生の別れになるかもしれない、その怖さはよく伝わったし涙が出た
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余命10年(2022年製作の映画)

3.5

タイミングが良かった。

病のように余命が決められ、カウントダウンのごとく命を削っていくことと、
交通事故や津波のように何の前触れもなく命が失われること、その違いを考えている。

(追記)
でもなんだ
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.5

(2022/3/22追記)
やっと映画館で鑑賞。中川監督の映画を映画館で観るのが初めてに近く、本当に楽しみにしていた。

澪は私だと思った。
未知の場所に足を踏み出す不安、しゃんとして踏み出したときの
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.5

ため息出るほど好きな映画だった。泣いた泣いた。
信頼を置いてる相手からの言葉ほど、魂に触れる言葉ってないよなぁ、ほんと。大好きな映画。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.5

時々流れてくる音が爽やかな気持ちにさせてくれた。
どんなに鼻につく相手でも、確かに楽しく幸せな時間があった、かな。

あん(2015年製作の映画)

4.5

久しぶりに映画を観てこんなに泣いた。

優しさも苦しさも生きる意味も多くを語らない中に滲み出てくるもの。この映画の感想を言葉で表してしまうと零れ落ちてしまう何かがあるから、言葉にしたくないなぁという、
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

なんだか嫌になるくらい好きな映画だった。
家で鳴る鳩の掛け時計、奥さんからの未送信メールの意味、バスでどうしようもなく泣き出す息子も、私の心に響く描写すぎて。

幸夫くんなんて、最低でどうしようもない
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.5

地元の中学校とか家の近くの景色がところどころで連想される。まさに灰色の世界だったような気がするけど、当時の自分たちからしたらその灰色の世界にも色があったような気もする。

リップヴァンウィンクルの花嫁
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.5

音楽よかった〜。アニメーションの映画のサントラは欲しくなるものが多い。
ありきたりな物語かもしれないけど、音楽が素敵なだけで受け取り方が変わる感じ。『コスモナウト』が好きだった。

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.5

撮り方面白いな〜。
結末が腑に落ちるものだったし、ミステリーとしてちゃんと楽しめた。

言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.5

46分のアニメーションでこんなに心動かされるか。
美しい絵に目を奪われながら見すすめた。

秋月が叫ぶシーン、めちゃくちゃ心に響いたなぁ。どことなく自分や他の人に嘘をつきながら過ごしてきた日々を自覚し
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グリーンブック(2018年製作の映画)

5.0

もう、めちゃくちゃよかった。もっと早く観ればよかったと思うけど、今観たからグッとくるものもある。

黒人差別の話とシンプルに言うことはできないような、友情の話であり、仕事への誇りの話であり、情に厚い人
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

2.0

クリスティアンの考えが甘すぎる、未熟すぎるのでは?の一言に尽きてしまった。
自分の過ちを社会的構造の問題まで深ぼることはすればいいけど、それを盾に自分の過ちを曖昧にしようとしてるのが見ててどうも駄目だ
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.0

安室さんの手のひらの上で全員転がされてるのかと思ってしまう。
真白さん、笑顔が素敵な方。

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.5

3人でビールで乾杯するシーン良かったな〜。
綾野剛やっぱりかっこいい。

フタリノセカイ(2021年製作の映画)

2.0

んーなんだか、ハマらなかった。
メッセージのためにある出来事みたい。

(追記)
監督さん調べたら、この方自身もトランスジェンダーの方と分かった。
トランスジェンダーの当事者として、伝えたかった世界・
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.5

佐藤浩市と三浦友和、サスペンスの雰囲気に似合いすぎるねやっぱり。
実家でこういうサスペンスを観てた頃を久しぶりに思い出した。

怒り(2016年製作の映画)

4.0

怒りを持てる人は強い人だと今も昔も思ってきたけれど、怒りを忘れないでいる人になりたい、と簡単に口にはできないような、付き纏ってくる過酷さを感じる作品だった。

だからこそ、自分が持ってる途方も無いよう
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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

4.0

(あえて?)安っぽい表現がされている部分もあったけれど、観てよかった。
「ここに来た人は『患者』になっていく」という言葉が心に残った。これは、あらゆる対人支援で持っておかないといけない視点。

綾野剛
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.5

男性優位の社会に対する批判を描いてるとシンプルに理解できるほど、物語の雰囲気は単純ではなく、どう展開していくんだろうかとそわそわしながら観た。

会社なり、学校なり、バイト先なり、フィルのような人は現
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夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.5

入り込めなかったからだいぶ余計なこと(?)を考えてしまったけど、友達と感想を話し合ったから楽しかった。
やっぱり、観終わった後の感想共有まで含めて映画を楽しむってことだよなーと再確認。

『わたしはダ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

面白かった〜。
そりゃあこの状況なら相手に熱を感じるよね。分かる(気がする)。

フランス語で観たくなった。

最近映画の緩急というのを何となく感じれるようになってきた。これも気がする程度だけど。

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

登場人物の一人になったかのように、所々心拍数が上がったり息を止めたりしながら観た。
最後の方に時折流れる実際の映像から、凄惨な現場が想像される。
すごい作品だ。

全シーン見入ってしまったけど、アルジ
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ひとつの歌(2011年製作の映画)

3.5

人に薦められて観た。

最初は少し退屈になる瞬間もあったけど、
台詞が少ないからこそ、一つ一つの台詞が誠実な言葉として自然に耳に届く。

あなたの撮る写真が好きです、というのは、あなたの切り取る世界が
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ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.0

ダン・ブラウンの小説は中学の時にのめり込んだものの、地上波の映像作品のときは大抵1時間過ぎたあたりから炬燵で寝てしまっていた記憶。

大人に近づいてから見直すと面白かった。
けど何となく一人で観るのは
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

若葉竜也すきだな〜。
下北沢もとても懐かしかった。
曲も素敵。

僕の帰る場所(2017年製作の映画)

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どうしてこの内容をドキュメンタリーではなくフィクションで描くのかについて自分の中で納得が行かず、思うように没入ができなかった。

終わったあとにとあるイベントで藤元監督ご本人が「なぜフィクションで描く
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

冒頭血が流れるシーン観てやっぱり観るのをやめようかと迷ったけど、最後まで観てよかった。

家族ってなんだろうとか、居場所ってなんだろうとか、やり直しがきく社会ってなんだろうとか、いろいろ考えたけど。
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東京クルド(2021年製作の映画)

5.0

苦しいな~とても苦しい。

どんな言葉をここに残しても、「日本人」であるという特権を持った自分が口にする言葉はすべて偽善や、ヒーローを気取った言葉にしかならないように思える。

ただ確実に心にある「お
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