cさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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さとにきたらええやん(2016年製作の映画)

4.0

このドキュメンタリー作品に出てきたすべての人々が、今もどこかで元気で幸せに暮らしていますように。監督とプロデューサーとお酒を酌み交わしたのも併せて、忘れがたい映画経験になりました。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.5

どこに生きるか、何を賭けるか、誰を愛すか。人生そのものが自分自身のファイトクラブ。

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.0

たまらなく良い。
私自身、8月から慣れない土地に越してきて気疲れすることやホームシックになることがあり、そういった中で心の支えになる人がいたらどんなに心強いだろうと何度も思っていた。劇中の彼女が、故郷
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

3.9

果てしのないトリップ感が映画への酔いをたまらなく深めさせる。これは映画の見ている夢。永遠に続いてほしいと思う。今田耕司という現実世界代表みたいな男による演技が、がっちりハマっていてとても良い!
日常に
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.5

あまりに質の高い再現ドラマ。映画を見ているという感じがしなかったけれど、振り返って思えば見事すぎる映画。
あの日あの時あの場にいた誰もが100%の行動を取ったから、奇跡が現実に起こり得た。プロフェッシ
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怒り(2016年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。映画を観ながら、比喩としてでなく手が震えた経験は初めてだった。震える片方の手を、同じく震えるもう片方の手で必死に抑えたことを、3ヶ月過ぎた今でも覚えている。あれは何だったんだろう。誰か>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.8

読めるラストだったけれど、わんわん泣いた。狂気的殺人犯個人の持つ、痛みや切実さを描いているわけではないところが良い。想像することができるから。森田剛が完全なる「森田」だったし、それ以外のキャストもばっ>>続きを読む

ソング・オブ・ラホール(2015年製作の映画)

4.0

言うの恥ずかしいけど、これ見てやっぱり音楽はあらゆるものを繋げるし救うし信じられる…ってなった。最高。

サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

主人公サウル自身の身体が拾える範囲の視覚、聴覚を観客もそのまま劇場で体感する。始めに抱いたむずがゆさが、恐ろしさに変わっていく。ゾンダーコマンドという新たな視点から描かれた本作は、これまでにない衝撃と>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

9月に劇場で。
菅田くんと池松くんの好演に時間を忘れて見入る。あれは男子高生2人だけの時間だから面白おかしく成立するわけだけれど、まるで自分もそこにいるかのように思う。

女子高生の頃、同級生の男の子
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

2.4

『海街diary』、『ちはやふる』以降、すっかり広瀬すずのヒロイン力に魅了されているので、事前に目にしたスチール写真に多少の不安を抱きつつも、期待して見た。

全然よくなかった。原作内容、絵面だけをそ
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裸足の季節(2015年製作の映画)

3.6

ヴァージン・スーサイズを思わせるビジュアルだが、彼女らの内面的な鬱屈さとはまた違ったものだったので見応えがあった。映画において、美しいだけではもちろんダメだが、美しいことはやはりとても重要だ。若い女性>>続きを読む

ふたりの桃源郷(2016年製作の映画)

3.8

夏に見た。(今年も残りわずかというのにレビューがとんでもなく進まない。)
山口県のローカルテレビ山口放送による、人里離れた山で暮らす老夫婦に密着したドキュメントが劇場公開。 ふたりの心は山にありました
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ぼんち(1960年製作の映画)

4.0

市川崑特集上映の際にフィルムで。働く劇場で大好きな若尾文子の映画をかけられたというだけで感無量。もういつ辞めてもいいなー。(半分本音)
ぼっちゃん青年を演じる市川雷蔵の飄々具合が素晴らしく良いわけだが
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タッチ2 さよならの贈り物(1986年製作の映画)

3.0

夏に見た。雨の日、立ちのぼる珈琲の湯気の曖昧さに達也のどうしようもなさげな表情が見え隠れする。思わず自分も登場人物の一人になって頑張れよと一声かけたくなる気分。

君の名は。(2016年製作の映画)

4.5

名前のないあなたがいた。出会うはずだったあなた。私と出会わずとも、私の好きな友人と出会うはずだったあなたがいた。
思いだせないくらいの、抱えきれないくらいの。圧倒的多数の人にとっては名前のない人、そう
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幸福は日々の中に。(2016年製作の映画)

4.5

私の生まれ育った地にある、知的障がい者施設「鹿児島しょうぶ学園」。幼い頃から学園でイベントがあると遊びに行っていたり、親戚や友人が職員であったりと、身近な存在の場所。そんな場所が、このたび一本のドキュ>>続きを読む

ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.8

夏って生きている感じがする。汗が出るし、なんか空気がもったりとして自分の身体が普段より重く感じる。アスファルトに打ち水をしたり、麦茶を飲んだりしているうちに、そのうち頭が朦朧としてきて、不思議なことく>>続きを読む

FAKE(2016年製作の映画)

3.2

誰かの目の前まで歩いていって、ようやく信じる・信じない、疑う・疑わないという判断ができるのだと思う。「信じたい」という言葉だけが浮いて消えていく虚しさを感じた。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

勢いのある映画が好きでしてね。これなんてずっとそうで最高でした。東京都心の破壊されてゆく様子の俯瞰風景と燃える炎の赤色が美しかった。でもそれを見ながら、どうしようもない街だけど消えてほしくないし、大切>>続きを読む

シグナル〜月曜日のルカ〜(2012年製作の映画)

2.0

見ざるをえず見る!
舞台は映画館。ミステリアスで美しい映写技師の女性とアルバイトの学生くんのひと夏の交流。心と心が触れ合い開かれてゆく様子の描写がいちいち安っぽくて驚く。人の心がこんなにも簡単に表現で
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タッチ 背番号のないエース(1986年製作の映画)

3.5

夏、神保町シアターで上映されると知り、行けないことが悔しくて、遠く離れた地にて鑑賞。(切ない)
達也の日々に無頓着そうな態度や口調に冒頭から泣きそうになる。後半から今後の続作において背負いこむものの重
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桜の樹の下(2015年製作の映画)

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市営団地に住む人々(老人)の生活をありのままに切り取る。「人生劇場」と謳っている予告から抱く印象との差が激しい。ただ目の前にある現実を、ただ映している画だ。ナレーションも特になし。隣を歩く人(監督なの>>続きを読む

リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

3.6

上司おすすめの一本。仕事始まる前にこれ勧めて見させるってそれだけで有能感あるぞ。まさにチームワークの映画。銃回し、台詞、男たちの生き様等すべてがイカしていて、簡単に痺れてしまった。

エロスは甘き香り(1973年製作の映画)

3.8

バイトを辞めるときに、以前『㊙︎色情めす市場』を貸してくれた男の子がくれました。これまたすごく良いロマンポルノ作品。
男は孤独を泣きわめき、女は孤独を抱きしめる。息の止まるような接吻をするときだけ、繋
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

7月半ば頃、朝日の日曜版のとある欄に西川美和さんのコラムが掲載されていて、それがとても良くて映画を見た次第。言葉の選び方、人に対する視線が好きだった。

まず、オダギリジョーのとんでもない色気。冒頭う
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.0

タイムマシンほどではないけれど、夏って暑さで朦朧となって変な気分になるし不思議なこと起こっても受け入れちゃうよ

すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

3.6

単純明快で良い映画。
近いようで遠いところにある2人の男女の運命がカチッとはまり切るまでを、しっかりと見せてくれるので安心して楽しめた。

葛城事件(2016年製作の映画)

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強烈だった。死刑制度に対しては一生揺らがないだろうと思っていた自分の考え方を見直すくらいには。実際にあるような事件を基にしながらも、内容のみにこだわりすぎていないところが良い。
善と悪で二分される世の
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.6

好きだ。世紀末なんかじゃないのになんでこんなにも世紀末感だせるんだろう。現代の話だし、現代によくある問題なのに、これは完全に黒沢清が作った世界であり、撮ってる映画なんだよな。

生きる(1952年製作の映画)

4.0

黒澤明が人間に絶望していなかった時。かすかな輝きこそ、簡単に失われることなく永遠に残るよ。

BROTHER(2000年製作の映画)

3.0

作られたもの感がすごくてあまり見入ることができない。たまらんなぁと思うところはあるけれど。

青の稲妻(2002年製作の映画)

3.9

好き。多用される動作の繰り返しが行く先のない感情を表し、いっそうの深みを持たせる。青い日々は、ばらばらの方向に疾走することで終焉を告げる。

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.5

昨年夏の絶望シネマ特集うち一本。見ごたえあり。鋭く生々しい。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.5

素晴らしい。
年を重ねていくうちに分かる。
明日が永遠にやってこないように、なりたかった大人になれることもないんだと。そういった絶望のような、でもそれが現実であり誰しもがそこを生きてるということが、あ
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男子高校生の日常(2013年製作の映画)

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松居大悟の青春モノが肌に合わないのか私の青春がクソなのか。