あさのさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

あさの

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声もなく(2020年製作の映画)

3.8

ロケーションの素晴らしさが何より際立つ。観客が見たがるものをスレスレのところでかわす具合が闘牛士のようでした。この終わり方たがらこそ、この映画のことをずっと忘れないと思う。

大いなる幻影(1937年製作の映画)

3.8

戦時中にも残るヒューマニティー。文化もちゃんと含まれてるところにかなり驚いた。国が同じか、よりも同じ境遇にある者(ここでは階級や担当)へやっぱり共感してしまうよなあ。同じ職場で全然違う仕事してる人より>>続きを読む

ミラクルシティコザ(2022年製作の映画)

3.3

自分の中で粗さと熱さがずっとせめぎ合っていて、熱さが惜敗してしまいました…。申し訳ない。熱い話だけど中途半端に終わった描写が多々見られ惜しい。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

たいていの人は、日々の生活に追われるし、時間のおかげで段々と気持ちも薄まる。でも、ふと物や日にちをきっかけに、ちょっと思い出す。思い出して、ちょっと浸って現在地を知る…。真剣だった人ほどこのループは半>>続きを読む

PASSION(2008年製作の映画)

4.0

世の中不確かなものだらけ。他人の頭の中は言うまでもなく、自分のそれすら分からないもの。でも、誰かと会話することで唯一自分は理解できるのかも。河井さんと占部さん、この映画で会うことはないけど、それゆえ『>>続きを読む

ゲームの規則(1939年製作の映画)

3.8

各々自分の中での規則を持つけど、みんなが守るべき規則は存在しない。所詮、どの規則も自分だけしか当てはまらないわけで、そんな己だけの規則が交錯する所は外から見てたらまさにカオスだし、ブルジョワジーよざま>>続きを読む

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.8

生活と芸術の狭間を見た気がした。芸術って一体何だろうかと問いながら見た。ある物を体現するには、やっぱり極限までそれに近づかなきゃできないのだろうか。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

それなりにドキッとするシーンはあるのに、感情が全く起伏しない不思議さ。人生、ユーモア持って楽しく生きなきゃなと漠然と励まされた感じ。

雪夫人絵図(1950年製作の映画)

3.8

夫はもとより菊中先生もなかなかのダメさ。魔物が棲んでいるというセリフがなかなか強烈でした。

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

相変わらずドライで、更に今回は雑でベタな所が目立ったが、それでも観終わってから何かが残るイーストウッドマジック。ここでもやっぱり「選択」を求められる。MVPは文句無しで🐓

祇園囃子(1953年製作の映画)

4.2

母性を持った姉妹師弟関係が悲しくも美しい。自分と同じ辛い思いはさせたくない、これを愛と呼ばず何と呼べばよいのか…。この映画を見るまで「情け」という言葉を久しく聞いていなかった気がしてはっとした。

さがす(2022年製作の映画)

3.8

二度と見たくないが見て絶対後悔しない作品。低所得者層の生活感、描き方が生々しい。誰かを探してる人が最初に見落とすことは、自分も誰かに探されてるかもしれないってことかな。

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.8

優れた分析官か、クレイジーな人か、紙一重。この映画とは違う終わり方だって世の中ありうる。「自分は間違ってない」が止まらなくなる感じ、自分も反省させられた。

西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.0

女の悲劇は男の無責任さ、身勝手さによるものがほとんど。身体だけでなく、化け猫扱いされとうとう尊厳をもお金に変えられた時のお春の気持ちはどれだけ辛かっただろうか。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.8

気持ちは声だけでは伝わらないなと思い知らされた。それぞれの日常に気づかせる演出がうまい。V先生、最高だ。

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.5

偶然と想像と、そして現実。主人公より脇役のほうが何考えてるか分かる。みんななにか得意で、なにかはそうじゃない。社会問題よりもやっぱりパーソナルな問題の方が本人には重いよね。

春原さんのうた(2021年製作の映画)

4.0

隠されること、聞かされないことで気づくことがたくさんあるなと感じました。マスクですら効果的に使われてたのは凄い。

お遊さま(1951年製作の映画)

4.0

お静にもの凄く共感しながら見た。世間様の目、家族関係、男性の気持ち、お金の問題…、で最後に女性の気持ちが来てしまう時代。3人が幸せになれなくても、1人が我慢すれば2人は幸せになれるという考え方…涙。

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.8

論点は整理したので、さあ宿題は各々自宅に持ち帰って考えてくださいと言われたようだった。なぜなら、良し悪しの判断を含め、回答がみんな違うだろうから。

MONSOON/モンスーン(2020年製作の映画)

3.8

自らのオリジンか、両親の喪失か、仕事か、それ以外か、理由ははっきり分からないものの、主人公の心にははっきりとした穴が空いていることだけは分かり、その穴を必死に埋めるかのようにセックスをしているシーンが>>続きを読む

無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)

4.0

9割方辛いが、残り1割分のベイベイの笑顔、チャンとワン先生の正義感に救われる。遮断されたコミュニティ内での負の連鎖の恐ろしさをみた。音の使い方がとても良かった。

ひかり探して(2020年製作の映画)

3.3

いい話だが、伏線が多すぎて、回収を追うのに少し疲れた…。いつの事なのかも少し分かりづらかった。

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

4.0

女に翻弄される男、男に翻弄される女、イーブンのようにみえるが、圧倒的に不平等な関係が前提でようやく少しイーブンにみえる。じゃあ今の日本はどうだろうかという問いも自ずと浮かび上がる…。

残菊物語(1939年製作の映画)

4.0

わかりやすい設定、テンポ良いストーリー展開、でも見せるべきところはじっくり時間をかける…バランスが素晴らしい。大恋愛物語として映るか、社会批判として映るか、人それぞれで異なりそう。

ユンヒへ(2019年製作の映画)

3.8

雪は積もり、想いは募る。今度は二人が正面から向き合えるよう、周りの雑音を雪が全て吸い込んでくれているようだった。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.0

スパイダーマン愛に溢れに溢れ返っていた。
寛大な心や優しい気持ち、自分と直接関わってなければ持ちやすいが、やはり個人的な悲劇が絡むと相当しんどい。本当はそこも乗り越えなきゃいけないんだろうなあ…。ラス
>>続きを読む

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.5

タイムトラベルの設定や、本当に82年生まれの主人公を十代と考えて見なきゃいけない点等々、雑なところが特に前半で目立ったが、ラストの展開ではしっかりうるっときた。親子愛とノスタルジーのダブルパンチで中国>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

ざまあみろ感もちゃんと用意してくれていて有り難し。マーク・ライランスの演技が特に最高(笑)トランプ嫌いのメリル・ストリープはどんな気持ちでこの役を引き受けたのかめちゃ知りたい(笑)過度な楽観主義者で良>>続きを読む

マクベス(2021年製作の映画)

4.0

劇場でみられるべき映画。分かりやすくてとってもパワフル。戦いのシーンよりもセリフを口にするシーンの方が迫力満点。

奇跡(1954年製作の映画)

4.2

狂っているのはどっちの方か?後半の台詞は、自身の道徳心とキャッチボールしてるような感覚だった。奇跡を信じずにどこかで願ってる自分が愚かに思えた。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.8

疑似体験させて信じ込ませるとか、最新技術を駆使しながら古代からあるような手法を使ってるところに苦笑い。ああ、信じることの難しさよ…。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.5

現代人や社会への強い警告は良かった。選ぶことができる強い人間は本当どれだけいるのだろうか。楽したがる人間性の弱点をAIに分析されたら、これが映画やゲームの話じゃなくなるなあ。新たな仲間たちも良かった。>>続きを読む

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.5

前作よりは楽しめた。機械の方も作っておいたエージェントが手に負えなくなったり、ボスキャラにみんな従ったりしてるところに、ほんの僅か親近感がわいた(笑)

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

スパイダーマンの魅力は、ボロボロになりながらも戦うところがよりリアルに(痛々しく)みえる点だなと再確認。ゼンデイヤの目は魅力的。

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.0

前作よりもスケールも大きく、話も難しくしてるけど、ごちゃごちゃにしてるだけの気がした。スーパーマン化も気になるし、新キャラが無意味に多すぎる。

怒りの日(1943年製作の映画)

4.0

後半、マーチンの心が揺れるところが印象的だった。DNA鑑定どころか警察もいない社会。それでも何かしらの善悪がなけりゃめちゃくちゃになっちゃうから、見せしめに悪い者を焼き払うっていうシステムの最後の拠り>>続きを読む