あさのさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

あさの

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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.8

暴力はいつでも存在してて、見えてないだけなのかな。ワンシーンが長めでとても丁寧で、でも全然退屈しない。テーマとあんまり関係ないけど、野球部系男子が女子を虐めるシーンが倍増で残酷に思えた。

きまじめ楽隊のぼんやり戦争(2020年製作の映画)

3.5

あんな世界であんな人たちに囲まれたら、夕暮れ時の演奏がどれだけ幸せな時間なことか…。

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.0

自分が14歳の時、同じように深く広く考えていたのか全く自信がない。でも情報過多ゆえに今の子の方が悩みが多い気もした。35人全員が、教室での顔、家での顔、そして一人でインタビューに応える顔が違っていて、>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

まるで落語のような話。テンポもよく、忖度ジャパンへの風刺もあり、エンターテイメントとして楽しめた。

僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

3.8

無知は本当に恐いと改めて思った。『いろとりどりの親子』を見た後だからか、衝撃はそこまでだったけど、でもやっぱり印象深い作品。ただ、意思を伝える方法や振る舞いが違うだけ、それだけでその人が何も考えてない>>続きを読む

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)

3.8

逃げればいいし、人の力は借りればいい。家族の"絆"に過度な期待をする国や社会なんかよりも、家族でダメだった人にもちゃんと両手を広げて待ってくれてる社会のがよっぽどいい。「メハル」の精神は個人的にも大事>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

4.2

見終わった後、真っ直ぐな考えに至らない具合がとても心地よい。昨日のあの人が今日の自分、今日の自分が明日のこの人…的なループ感覚も面白かった。

野球少女(2019年製作の映画)

4.0

青春スポコンではなく、もっと複雑なヒューマンドラマ。見落とさなくてよかった。映画が進むに連れ、剛速球という言葉が段々と乱暴な言葉に聞こえてきた。お母さんの6000万ウォンの所、胸がいっぱいになってしま>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

どこまで行っても想い出はついてくる。でもまた、新しい想い出だって作ることもできる。微動だにしない広大な景色の前で、人間の素晴らしさと脆さの連続が垣間見える。選んでいるといいながら、自戒の念がこもったノ>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

初めから終わりまで肩の力を抜いて楽しめた。耳が痛いことを言ってくれる人は大事にしなきゃな。

ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

ヒヨコの性別分けのところ。雄は役に立たないから処分されるとか、メタファを感じずにはいられなかった。政治色や社会派的な要素をできる限り薄めて問いかけるものは、誰にでも、どこにでも、いつでも起こりうる話。>>続きを読む

二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

3.8

何とか少しでも正確に伝えようとする必死さ、それでも随所に見られる辿々しさ、それらをそのまま提供いただいた。でもそれを必死とか辿々しいとか思っちゃってる自分は何なんだとも思った。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.3

もっとオタク話にふりきっても良かった気がする。主人公が凄くのめり込んだ感じも救われた感じも弱かった気がした。

ターコイズの空の下で(2019年製作の映画)

3.5

不思議な映画だった。甘やかされた孫の成長ストーリーかと思いきやそんな単純じゃなく、観客の期待を裏切る?ようにタケシは以外とたくましい。言葉ってそんないらないのかもしれない。

太陽の蓋(2016年製作の映画)

3.8

質の高い再現ドラマみたいでよかった。今見ることの意味、忘れてませんよね?と自問することだと思う。情報が錯綜する中、メディアを通して字になることは全てじゃないことを肝に銘じなきゃいけない。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

とてもよかった。自分の人生にすら主語で語れないことがどういうことか。その階層に留まるため、息苦しさは受け入れるに値するものなのか。タクシーと自転車、アフタヌーンティーセットとアイスキャンディー…さりげ>>続きを読む

春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.5

『渡る世間は鬼ばかり』息子版みたいに、どこまでいっても家族の話だった。大家族の中にある一直線の関係はなんだかドキッとする。

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.5

エンタメサスペンスとしては十分面白かったんだけど、見終わったあとの余韻を残すパワフルさをそこまで感じなかった。韓国映画そのものに対する期待が高すぎるからかな。

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

3.8

状況説明のセリフもすごく自然だから不思議。こっち側だけで見ればすっきりするけど、あっち側も教えてくれるからそうならず、いい意味ですっきりしない。『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に近いラストの余韻。善悪の線>>続きを読む

ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.3

ミラが中心の話ではなく、あくまで4人のうちの1人だということを終始感じた。悲劇のヒロインじゃない作りに好印象。人生の儚さに価値をおいたわけでもなく、普通や完璧なんてものはやっぱりなくて、それでも生きれ>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.5

「わたしにとっての叔父さんとは」を丁寧に教えてもらった。やりたい事とやらなければいけない事の狭間にいるのは思っている以上に窮屈で、どっちかに振り切っちゃった方が楽なのかなと思った。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

真っ直ぐな人間と至るところに真っ直ぐじゃない箇所がある社会。社会的に良い人間とは、折り合いをつけるのが上手で問題を回避するのに長けた人ということだろうか。声を荒げる三上さんと、黙殺という静かな暴力を容>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

こんなに何でもシンクロしたら、そりゃあ運命を感じるよ。それに映画や小説が大好きな二人だからこそ、まるでその主人公になったかのようにその出逢いは余計に特別に思うはず。事務を辞めて好きなことを仕事にしよう>>続きを読む

心の傷を癒すということ《劇場版》(2021年製作の映画)

3.8

安先生の話し方が好き。こんな感じで柔らかくも芯がある人になりたい。弱いことはええことや、理由がたくさんあることは理由がないことと同じ…大事にしたい言葉が頭に残る。

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.5

大義名分のためか個人的な恨み辛みのためか…最後の最後の判断はどちらかが決めてだったんだろうけど、両方の意思がそれなりにあったのではと思わせてくれる作り方が好感。太鼓持ちばかり揃えたがるのは不安の裏返し>>続きを読む

天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.8

平和だなぁ。警察がいてもこんな緊張がないのは、出身地によっては天国に違いないのかもしれない。まろやかだけど、よく味わえばほのかにピリ辛の風刺が入った作品。椅子取りゲームや1回の拍手のシーンとか、ユーモ>>続きを読む

どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.8

この映画の中のユーモアがとっても好き。たくさん笑わせてもらった。元々上級クラスにいた人、下から這い上がった人、ろくでもない人が上には多くいて、そうするとやっぱり階級そのものがいらないよと考えてしまう。

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.0

人間何かしらの罪は犯していて、そうすると法に触れたか触れてないかの違いだけで人生変わっちゃうのも何か腑に落ちない気もする。意図的だと思うけど、誰一人としてクリーンな人がいないことが救いに思えた。お尋ね>>続きを読む

ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.8

いろんな社会問題の点から語れる映画。救急車が来てすぐにお金を気にしてしまう社会って…。16歳の少年が驚くほど資本主義の仕組みを理解していて、更に高いモラルもありと、悟り具合がすごい。

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.5

新しい物を取り入れるには今あるものを捨てるのも一つ。チャンシルさんと大家さんの関係が好き。

名前(2018年製作の映画)

3.8

名前は嘘でも一緒に過ごした時間は本物。津田さんのスーツ姿の哀愁ぶりがはまり過ぎて、いろいろ妄想しちゃってまたぐっとくる。

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.8

神様のイタズラに勝るものなし。途中、展開が予想ついてもなお面白い。ま、ズルしてなければ、仲間を大事にしていれば報われると信じたい。

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

3.8

怒りなきラップの果てが教育委員会とのシーンだった感じがする。あの見世物感が段々と笑えなくなってくる。ラストシーン、監督の映画愛が伝わってきた。あと田舎ってほんと噂が広まるの早い。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.8

大人の方が染みる気がする。きらめきはいつ消えちゃうか分かんないから、目の前にある当たり前のことから喜びを感じられるように生きたいね。海を欲しがる魚の話もグサッときた。

(1997年製作の映画)

3.8

シャオカンが無職以外にほとんど背景の説明がないのに家族3人のことがよーくわかるのは本当に素晴らしい。でも、内容はトラウマになりそう苦笑。家族マイナス会話の果てを見た。

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.0

たかが物、されど物。想い出自身が目に目えないからこそ、想い出の物がその大切な役割を担ってくれる。だからこそ、わかっちゃあいるが捨てられない…。想像してたより何倍も丁寧に想い出に向き合った良作。