あさのさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

あさの

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ひらいて(2021年製作の映画)

4.2

注射を自分に打った時、え?っと思った。欲しいものを手にしたいなら、もっと別の方法もあったはずなのに。だけど後からだんだんと納得。主人公の愛は、確かに暴力的で何をしでかすか分からない危うさはあるんだけど>>続きを読む

ムリナ(2021年製作の映画)

3.5

広い海を自由があふれてると取るか、危険が
いっぱいととるか。でも、ウツボ(ムリナ)のようにずっと穴の中にいて、漁師に狩られるのを待つよりはマシか。ケーキ横取り親父、もう一周回って憐れみすら覚えた。

洞窟(2021年製作の映画)

3.5

これから見るドキュメンタリーを全て疑いたくなるくらいの出来栄え。「見つけられる」ことはどういうことか。光の役割を改めて知らされた感じもする。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

とってもとっても丁寧に作られた印象。例えば、夢でみたシーン、合計何回あったのだろうか。でもそのおかけでポールが特別であること、ちゃんと刷り込まれました。出てくるアイテムも、もっと先の未来ならありえるか>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

二回目の鑑賞。翌日には自分もかけられるかも知れない土に向ける視線よ。歳を重ねることの意味を噛み締めた気がする。自分の人生を捨てることにしたと言いつつ、最後は神に委ねる。そんな彼が最後に出逢ったのがバゲ>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.5

金で人は動くけど、金以外で動くとやっぱりそれは美しい。

ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

3.8

次女がいなくなり、父親としての自分と映画監督としての自分の狭間で揺れた時、とてもリアルだった。たぶん、映画の中でこのコメント入れるかも悩んだと思う。

草の響き(2021年製作の映画)

3.8

映画祭向きの作品。頑張れなくなった時、自分に何が残るのだろうか。そのギャップにちゃんと折り合いをつけられるだろうか。誰の視点で見てたんだっけっと思ったが、言い換えればここにでてくる誰の立場にもなりうる>>続きを読む

ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.5

日本人監督が作らなかったor作れなかったことの意味を一番考えた。「南岸待」の意味ではしゃぐシーン、人間は恐ろしいもので、無意識に都合よく解釈してしまう。スケールは全然違えど、ネットだけで(自分に心地よ>>続きを読む

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

3.8

そうだった。人はみんないつか死ぬことをちゃんと理解するのはこの年頃だった。自分が発する言葉の残酷さに、自覚を持ち始めるのも確かこの頃だった。生と死、柵の上を歩くように、本当は紙一重なのかもしれないなあ>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

「ん?」と思う話の飛び方がいくつかあり気になったものの、総じて楽しめました。弱点があった方が人間味あるね。敵の背景、やんわりとした描写に留めているのは、迷いなくボンドを応援できるようにではと勘ぐってし>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

悩みはそれぞれが抱えるものなんだけど、でも誰かと共有できたら、さらに分かってもらえたら、さらにさらに分かってあげられたら、ようやくそこで強い何かが二人の中で芽生える。でも、そんな関係を「親友」なんて呼>>続きを読む

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.8

根が深いどころか広い。やっぱり外と連携するしかないのか。「投票行っても変わらない」というあきらめさせ作戦は、大して変わらない気がする。

くじらびと(2021年製作の映画)

3.5

過去の悲劇が現在のモラルや秩序をしっかりと作り上げていた。データや科学的根拠って、どこまで必要なのか考えた。

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

3.8

割と悲しい話だけど悲しくないのは大久保さんのおかげ。台詞の中で、いろんな投げかけがあり、登場人物と一緒に考える映画だった。

恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜(2020年製作の映画)

4.0

後半の展開はシャープだった。こうなるのは、やっぱり愛じゃなく恋だから、と結論づけたい(笑)

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.8

敵対する関係の中での友情物語、自分の涙腺崩壊ポイントであることを再確認した。世の中は、こういう無名だけど良識ある人に支えられてるんだな。

空白(2021年製作の映画)

4.0

タイトルが「空っぽ」ではなく、「空白」なのは、まだ、自分次第で埋められるという希望も感じた。だから、絵画だったのかな。

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.5

こういうフォーマルな仕事してる人もオフモードの時、めちゃオフだと嬉しい。ユーモアてほんと大事。スウェーデンの礼服、めちゃわろた。

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.8

自分は世界のことをほんの一部しか知らないし、同時に、映画の果たす役割の大きさを改めて思い知らされた。教え子が敵側で、いつも通り挨拶されるとか、ゾッとする。

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

今年見た中で1番重かった。音無のおかげで、張り詰めた雰囲気が痛いほど伝わってきた。見る側は見たいものを見たがるし、伝える側は伝えたいものを伝えたがる。見る側、伝える側は1番安全と思ってるかもしれないが>>続きを読む

シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.8

ソフトタランティーノな感じで面白かった!
ウエスタンと時代劇とテクノの混ざり具合が好み。どこかの国の総裁選の一環で、この映画の上映会&討論会をしてほしい。

雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

4.0

伊織はいろんな狭間に立たされていた。少女と女性の狭間、家族愛と恋愛の狭間、二人の男からの優しさの狭間、容疑者と証人の狭間、自由と束縛の狭間、幸福感と罪悪感の狭間…そりゃあもう、逃げ出したくなるし、ヘッ>>続きを読む

滝を見にいく(2014年製作の映画)

3.5

腹をくくれる強さとピンチの時に覚醒する潜在能力、やんわりと教えてもらいました。

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.8

それぞれが一人でいる時間をしっかり描いてくれた分、二人でいる時の奥行きが広がっていた気がします。

タルロ(2015年製作の映画)

3.8

信仰深い人が、些細なことからその道を踏み外した末路の話にも思えた。自らのアイデンティティーは身分証明書なんかでは得られない。三編みの髪型を失うことの意味よ。にしても、モノクロは煙や湯気を映えさせる。

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

トニー・レオンを見るために見たからか、自分にはトニー・レオン主演映画だった(笑)相変わらず、目で演じるのが上手い。人間界にしろ、魔界にしろ、貢ぎ物を持ってこさせるボスにロクなやついない。

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.2

ラストシーンは映画史に残ると思う。人生、思うようにいかないことばかりだけれど、それでも、ライフ・イズ・ビューティフル。楽しんだ者勝ちだ。

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.3

設定は凄い面白いけど、最後あたりの展開がちょっと好みではなかった。個人的にはドラマ作らず、静かなまま行ってほしかった。

ジ、エクストリーム、スキヤキ(2013年製作の映画)

3.5

あの曲線の話が1番頭に残った。時間が経てば、線のうちの点だったと気づくのかな。ピンポンコンビ、やっぱ上手い。

オールド・ドッグ(2011年製作の映画)

3.5

婉曲的なようで直接的な社会批判が上手い。
資本を問うような映画。ソーシャル・キャピタルがまだまだ強い地域なんだろうな。問の1つ、アイデンティティーも金になるのだろうか。その辺りはもう少し一工夫ほしかっ
>>続きを読む

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.0

主役二人の魅力を最大限に引き出したような作品。ふとした事はきっかけになるんだけど、やっぱり心の中に積もっていたものがあってこそ、物事は動く。感情表現は喜怒哀楽の4種じゃ足りたいよ。プールのシーンは「打>>続きを読む

ホロコーストの罪人(2020年製作の映画)

3.3

英語タイトルの方が響く。被害者面しといて加害してた人たちは「そうするしかなかった」と言うんだろうな。ならその代償で、後世ではこうやって恥だとずっと言い続けるべき。

スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

3.5

恋する乙女の奮闘を垣間見るような作品。遠回しに親に相談しちゃうとことか、真面目か(笑)相手の好きな物も取り入れちゃう感じ、ああ恋だ。

夕霧花園(2019年製作の映画)

4.0

とても良かった。「時間を借りる」、なんて美しい表現だろうか。阿部さんはミステリアスな役も絶対に合うと思ってたから、この映画を見て確信した。自国が犯した罪を忘れず、いつまでも言い続けられる国であってほし>>続きを読む

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.5

前半のブラックユーモア(特にアニメーション)が、菅さんや自民党を全く応援していなくてもかなり抵抗あったのだが、後半の問題点を絞り込んでいく流れは良かったと思う。