Atsuiさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Atsui

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サウンド・オブ・ノイズ(2010年製作の映画)

2.0

たぶんカッコいいことをやりたかったんだろうなってのはわかるけど、思想も革新性もなくただ野放図に走ってるだけだから全部スベってて逆にダサくなっちゃった感じだった。とにかく物語が邪魔。ひたすら演奏シーンだ>>続きを読む

鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)

3.0

伝統やジンクスを重んじる保守的な社会で年長者が若者を導く、という意味ではそれなりに普遍性のある話だと思うけど、前提がおかしいから全部おかしい。久しぶりにけっこう変な映画見たなって満足感がある。最後とか>>続きを読む

隣の影(2017年製作の映画)

2.5

問題解決の外部委託が常態化した社会では逆に些細な諍いですら当事者同士の話し合いによる解決が出来なくなっている……っていうディストピア映画ぽさがあって、面白味を感じられないことはないんだけれども、退屈な>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

面白かった。漠然としたまま話が進むからしゃーない勝手に自分で余白を埋めてくかって思って見てたら最後でひょいっと突き放されておおってなった。

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.0

尺の半分近く登場人物紹介の映画なのになんでこんな面白いんだろ。十年に一回くらい見たい。

ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.5

映像に力がある。絶対的な何かを信じてる人って自分以外の人にも同じように人生があるって忘れがちな感じがする。

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.5

頑固すぎる人たちがたくさん出てきて見てて疲れるところも多かったけどラストシーンがすごく良くて見た後しばらく呆気にとられた。

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.0

大人が他人の話を全然聞かない「友達のうちはどこ?」と違ってぐいぐい人から話を聞き出そうとするんだけどやっぱり距離の詰め方変じゃない?ってなった。でも基本的にみんなやさしくて前向きだから見てて清々しくな>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.0

物語の筋だけ拾えばシンプルな親離れの話だけど、差別のための差別主義者じゃなくて生活のために属した場所がたまたま差別主義者コミューンだったってのは自分にとってこれまであんまり想像したことのない視点だった>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

十代のとき以来ひさしぶりに見たけど当時とあんまり感想が変わらなかった。時代を超える作品なのか、自分が成長していないのか。ずっと普遍的にちょっと古いストーリーがビジュアルや言動の小気味良さでずっと普遍的>>続きを読む

クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)

3.5

アニメーション自体も魅力的だし内容も概ね忠実にリメイクされてるけど、終身エツィフの箱がガーッて滑ってきてガンゴンッてなるとことか、実写だから味があったんだと思わされる部分は多かった。あと主人公二人の振>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

大人が誰一人として子供の話を聞かない、何なら全員他人のことに興味がない意味わかんない社会でひたすら困惑する子供の顔が面白かった。はじめてのおつかいを見ている気分。なんでそこでそっち行っちゃうの!?って>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

面白かった。主人公が仕事を経て社会性を得ていくだけの話だけど、職種と職場環境が独特で20年くらい前のヤンマガあたりに載ってそうな漫画ぽくて良かった。最後人生がうんたら言ってたけど、主人公この仕事就くま>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.0

ちょっとキモかったけどわりと楽しめた。四苦八苦しながらものすごく手間ひまかけて作ったんだろうなってのが画面から伝わってきて、映画としてどうこうってよりかはひとりの人間が頭の中を全力で現実に持ち込んだこ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

何か見たことないものを期待したけどそういうのではなくて、生き方を通して死に方を見つめる話というか、年取って抜け殻みたいになった後なるべく人に迷惑かけず苦しまず死にたいなーってふだん思ってることをもっか>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。んだけど、社会からはみ出て戻りようのないタイプの人間は適当にいい感じのところで死ぬくらいしか救われようがないって言ってる感じがあって、いや流石にそりゃないだろもう少しなんか言えよっては思っ>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.0

嫌いじゃないけど、全体的に現代の人たちの描き方が紋切り型のレベルにとどまり、少々チープに感じた。バキの武蔵編から地下闘技場の人たちを抜いた感じ。相棒役も存在として中途半端。でもラストは少しだけ期待を超>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

4.5

面白かった。田舎のどうしようもない閉塞感にどうしたもんかという気持ちにさせられたし、香川照之のなんとも形容し難い表情に終始これどういう感情?って振り回されたけどそれら含めてとても良かった。この映画の登>>続きを読む

変態小説家(2012年製作の映画)

3.0

途中一瞬面白そうな方向に行きかけたけど、全体的には退屈なユーモアの範囲にとどまった。でもそういうの見たいときもあるし、そういうときに見るものとしてはちょうどよかった。

サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.0

見てて楽しい映画ではあったけど、思想的な部分がだいぶ大味だったからか壮大なスケールよりもチープ感の方が勝ってしまっていた。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

いろんな人の記憶の中にありそうなことを羅列して懐かしませたい映画だというのはわかるけど、主人公たちみたいな人間が(言葉を選べば)すごく苦手で、見てるあいだ中ずっと寿命縮むんじゃないかってくらいストレス>>続きを読む

アクト・オブ・キリング オリジナル全長版(2012年製作の映画)

5.0

劇場公開版と比べると、背景についてこちらの方が多少詳細に説明されている。なのでどうせ見るならこっちの方がいい。ただし長くなっているせいでふとした瞬間にあるユーモラスな間みたいなのは霞んでいる感じがする>>続きを読む

ターコイズの空の下で(2019年製作の映画)

2.5

導入が雑なせいで主人公たちの旅への使命感の程が全然見えず、柳楽優弥のウルルン滞在記みたいになっちゃってた。見終わったらすごくモンゴルに行ってみたくなるんだろうなと思ってたけど見る前とあんま変わんなかっ>>続きを読む

エデンのガーデナー(2007年製作の映画)

3.5

わりと良かった。無能な頑張り屋さんが空回る悲しい話だと思って見てたら最後ちょっと感心してしまった。でもそこはかとなく良い話感出してるのはなんか気に食わない。

スリング・ブレイド(1996年製作の映画)

4.0

なんかやけに整った映画だった。見てる側にとっては想像通り、でも作中人物からしたらまさかそんなってなる絶妙な塩梅。客観視してる自分と、登場人物に入り込んでる自分との二つの感情が同時にくる。それにしても主>>続きを読む

ブレイク・ビーターズ(2014年製作の映画)

3.0

社会主義政権のさなかをブレイクダンスでのし上がってくってことで途中までは期待して見てたけど、最後はお行儀よくなっちゃったというか、ちょっと悪い意味で予定調和だった。型破りな若者を描いてるはずのこの映画>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.5

キャストアウェイみたいなの想像して見始めたらなんかすごく変な映画だった。わりと冷めた目で見てたけど後半残り30分くらいからがーっと面白くなってラストはかなり良かった。とはいえ一貫してすごく変な映画であ>>続きを読む

カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」(2019年製作の映画)

3.5

まるまる前回のセルフパロディだけど、やっぱ後半になるとニコニコしながら見ちゃってた。人の表情を変えられる映画ってすごいな。

落下の王国(2006年製作の映画)

3.5

落下の王国って邦題すごく良いな。そのうちまた見たくなる映画だと思った。

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

4.0

良かった。自分vsそれ以外とか思って生きてると追い詰めたり追い詰められたりして心がひしゃげるから、ある程度肩の力抜いてそれなりにつきあっていける道を模索するのが大切よね。きっかけにめぐりあえるかは運次>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.5

久しぶりに見たら前よりも面白く感じた。どんなにバラバラな人たちでも目的が一つになったときにはみんな一丸となってやる、でも若干ヤケクソっぽくもある、その感じが楽しそうで良かった。

アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

3.5

なんでこんなに笑いがこみ上げてくるんだろうと思って見てたら字幕がなぜか関西弁なことに気づいてまた爆笑した。細部にまでユーモアが宿り、笑顔にならずに見るのは不可能。不思議な魅力とエネルギーに満ち溢れてい>>続きを読む

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

べつに卑怯とは言わないけど最後唐突にジャンル変えするのはなんか好みじゃなかった。えっ何この終わり方って思わせたいだけというか、こういうエンディングの映画があるのはいいけどこの話じゃなくない?というか。>>続きを読む

アダプテーション(2002年製作の映画)

5.0

久しぶりに見たらやっぱり面白かった。妄想と迷走の前半から後半急角度で暴走するの大好きだし、脚本・他者を考えることが自身の空白の欠片を見つけることに繋がるってのも好き。

ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)

3.0

物語の良さと監督の良さがお互いを打ち消しあってただの冗長な映画になってしまった感じがする。とはいえ冒頭とラストシーンはすごく良かったから、トータルではそこそこ良い映画見た気分にはなった。