あわじゅんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ヒトラーと戦った22日間(2018年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

ソビボル…絶滅収容所。禍々しい呼称…。
浅薄菲才のため、この映画を観るまで知りませんでした。然しそれはアウシュビッツと並ぶホロコーストが行われた地。そこで繰り広げられた脱出劇。
隠された史実にスポット
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

些細な争いごとが国家、民族、宗教の問題に発展して行く…。

そんな日本人の私には理解し難いテーマでした。

背景には中東問題→パレスチナ問題→レバノン内戦が複雑怪奇な事情があります。

この物語に関連
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マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

3.5

青い色が素敵な映画です。

地中海の空、海、建物の壁、内装、ドア、夜の空全部美しい。

アクセントの白、オレンジの差し色…。

ミュージカルだけに筋は単純でわかりやすく、些か安直だけど、ペーソスが効い
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.2

シリーズものなんで展開はあまり期待してなかったんですが、小ざっぱりまとまって中々いいできでした。

やはり、観るべきはファッションとジュエリーですね。

そういう意味でいえばセックスアンドシティーっぽ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.0

予約してみました。
通常では見れないわけは見て分かります。
実に楽しい。映画好きがよく考えて作った映画で
映画愛にあふれてます。
確かに声を上げて笑う…。
こういう映画がたくさんの人に観られて映画ファ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.7

さすがミッションインポッシブルです。
アクションでは退屈させません。
だいぶトムは骨折れてます。
パルクールばりのアクションはまだしもヘリでの
アクションはありえないですね。100回ぐらいしんでます。
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

4.0

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やー面白い!
10人を観て初作も期待してましたが、予想通り‼︎
馬鹿馬鹿しくてイタリアらしく楽しい。
ジャコメッティとの繋がりも分かるし、主人公も悪党も全て大学教授って設定も日本ではネガティヴになるの
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

2.0

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想像した通り、恐竜に興味がない私にとって可もなく不可もなく、当たり障りのない作品でした。
テーマとしては地球環境問題ですが、ゴジラの二番煎じでとりあえず賑やかしで沢山恐竜出しとけ!的な大雑把さが鼻に着
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

2.0

さすが池井戸潤です。ストーリーは明快、日本人好みの勧善懲悪モノ。
俳優陣も錚々たるもので素晴らしい。
しかしながら、映画として展開する醍醐味があるか?と問われたら疑問符が付きます。
つまり、平々凡々、
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.4

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ストーカーの話。
髪の毛を食べるなど猟奇的な描写もありますが、ギリギリの淵で涅槃から還ってくるそんな感じです。
映画としての筋立ては雑で矛盾や省略が多く、妄想で処理するような感があるのですが、それが返
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.2

題名から何も期待せず、テッドみたいな映画だったら嫌だなぁ〜ぐらいで鑑賞。

ところが、思いの方いい映画でした。

25年監禁された悲愴感はなく、純真無垢なままの主人公。

彼の全てが熊の物語にあり、そ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

いやぁ〜さすがパルムドール!
日本社会が抱える問題をミニマムに物語にしている。俳優の個々のスペックの高さは言うまでまないし、それは端役迄行き届いている。
カット割りも樹木希林の歯抜け姿の抜き、安藤サク
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.7

蒼井優は良い役者だと言うのが分かる映画です。
普通の女の狂気というものが実にリアルに表現されている。白石和彌監督作品という事でもう少しグロいかな?と思いましたが、見せないエロスはゾクゾクさせるものがあ
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新宿スワンII(2016年製作の映画)

-

この手の映画あまり期待しませんが、まさかここまでとは…。
駄作過ぎて言葉もないです。

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

-

ちょっとぶっ飛んでる。

理解不能でした。

まあ、常人と違う発想ですから天才といえば天才と言えるのか…。

無い頭で考えるに薬物中毒やある種の精神疾患の方の脳内構造なのかな?と。

面白いか面白く無
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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

3.3

イタリアらしい明るさと捲したてる巻き舌、なかなか愉快な映画でした。前編があると知りこれは見なくてはと思い、調べると再上映ありとの事、そのあかつきには是非観賞しようと考えています。また、この後続編もある>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

2.0

うーん。がっかり。

母親との関係、夫との関係、取り巻き、全ての関係性に靄がかかったまま。

ナンシーケリガンやコーチとの関係もまた同じ。

結局、事実から掘り下げるヒューマニズムやドラマ性が無いから
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.0

さすが天才スピルバーグです。ゲームとは縁遠い私も中盤からグイグイ引き込まれました。(前半は寝てました。)
テーゼもシンプル。物語が進むに連れて余分なものがどんどん削ぎ落とされて行く。
サイモンペックも
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.4

原作を読んで楽しみにしていた作品でした。
「仁義なき戦い」をオマージュしたと作家が公言している通りのヤクザ映画です。
アウトレイジのような冷徹さより、ヒューマニティーに重きを置いた作品に仕上がっている
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

2.0

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世界のヒーローがこんだけ集まってこんなに弱いんか?ってのが正直なところです。サノスと娘のサイドストーリーも伏線としては弱いです。
ウルトラ兄弟大集合とドラゴンボールが合わさったような作品で(ひょっとし
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい映画です。

今年のマイベスト1です。

光州事件に関しては1日で言っていることが180度変わる事の不思議さを感じたことを朧げながら覚えています。

ただ、民衆蜂起の中戒厳令が引かれ無差別な
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.0

ただのスポ根だろうと思って観ましたが、案に反してインドの女性の地位向上のドキュメンタリー風の話筋でした。
インド映画のファンにとっては派手なエンタテインメントはありませんが、ストレートに心にくるとても
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ダンケルク(2017年製作の映画)

2.5

「ウィンストンチャーチル」を観てから史実の振り返りで観賞。腹落ちするものはあった。
戦争の非情と愛国のアイデンティティがテーマでシンプルで分かりやすい。
ここではナチスのファシズムはクローズアップされ
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

劇場はアカデミーを取った映画なので満員。にも関わらず小箱。シェイプオブウォーターの時も思ったがプロモートの失敗なんじゃないかなと思いつつ鑑賞しました。
ドキュメンタリーに脚色を加えての演出なんでしょう
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.0

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おふくろの話です。
リューマチの痛さ辛さはいつも見ていました。
彼女の作ったおにぎりは三角の形をすぐに崩してしまう柔らかいものでした。
然し、モードのように才能があり書く文字は水茎の跡のように麗しく短
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

2.2

嫁が佐世保出身、私自身も半年ほど暮らしたことがある町。ひなびた港町でありながら古くからの軍港、米軍基地のある環境も手伝ってか妙に垢抜けた感じがあり好きな町です。そんな街での物語を初めて知ったのは凡そ1>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

1.6

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スパイダーマン的なアクション映画と思ってのぞみましたが、案に反してスペクタクル的な作品でした。
もうなんかごった煮状態で。
マーベルの調味料で味付けしました。
という感じで。
ワガンダというアフリカの
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.5

イライザの日常は判で押したような日々。
半魚人との出会いで言葉が通じないもの同士心を通わせていく。
ストーリーは単純だが愛に溢れて美しく懐かしい映像。
60年代前半のアメリカ時代設定ですが服や靴、時計
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

2.5

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サドラー、ストラトス、ストーンの3人は幼馴染。
学校での生活はパッとしない劣等生。
ストーンは戦場に行き傷ついた人を救うのが夢。
そんな前振りがあり、偶に事件当時のフラッシュバックが差し込まれる。
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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

1.0

なんだろう久々の駄作。
空海はまるでお飾り。主人公は白楽天と楊貴妃。
夢枕獏原作なのでとしっかりした骨格のスペクタクルを期待してただけに残念。
原作を読み検証してみようと思います。
唐代の宴、妓楼のカ
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レオン(2018年製作の映画)

3.5

監督が同級生で活躍しているので舞台挨拶の回に観賞。同世代だけあって笑いのツボは一緒、楽しい映画でした。
竹中直人の奇才ぶりは相変わらず。昔の見るものをハラハラさせる際どさも片鱗を覗かせる所も心憎い演出
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.0

期待を裏切られる面白さ。
ロマンスコメディと一括りで括れない色々な要素があり楽しいです。 

イスラム教の厳格さと家族の絆は私達の宗教観では想像もつかない事であり驚きです。

エミリーとクメイルとの始
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.8

P.Tバーナムの生涯をベースにしたミュージカル。
ミュージカルですから筋立ては単純です。
ですからストーリーがどうのこうので観てしまったら笑止です。
映像の美しさ、ダイナミックさ、歌の素晴らしさはやは
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.6

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レイプ問題を根底に小さな町に起こる普通の人達の話。

象徴的な三つの看板を発端にして、物語は展開して行く。

娘をレイプされ焼き殺された母親のミルドレッド、末期の膵臓ガンの署長。

前半はこの二人を中
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旅するソングライター(2018年製作の映画)

3.5

まず、こういうものが全国の映画館で上映される事がハマショウの凄さ。
そして、これが2015-2016年、journey of a Songwriterツアーのドキュメンタリーである事を弁えて観る事
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羊の木(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

6人の元殺人犯が過疎に悩む小さな港町にやって来る…。
過疎、限界集落の問題から更生を目指す元犯罪者を受け入れる国と地方自治体の実験だった。
ストーリーが進むなか、それぞれの過去が明かされクライマックス
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