ベルベーさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

カオス・ウォーキング(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

男と犬は騒々しい上にあまり役に立たない!でも共生できるはず!
超面白いとまではならなかったものの、一見の価値はあるSF映画。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を秀作に仕上げたダグ・リーマンの手腕が光
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フロント・ページ(1974年製作の映画)

3.3

あー…「ヒズ・ガール・フライデー」と同じ戯曲かあ…。時代が時代なので仕方ないんだが、差別のオンパレードすぎて苦手な物語ではある。記者たちの騒々しいやり取りがいかに時代を超えて笑えるものだとしても。>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

陽気なDIR EN GREYって感じの映画だった。いや結構本気でサントラ全部DIR EN GREYでも合ってたと思う。中身はほぼないが楽しい映画だった。

陰キャ映画カルチャーに精通した陽キャというの
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.4

いやそんな続編の作り方ありなのかよ!アンチヒーローだかアンチヴィランだか知らんが、爺さんをカッコ良く見せるのは無理があるでしょ。ワルモンの爺さんを正義側にするために作られたとしか思えない敵の動機も無理>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

クロエ・ジャオは面白いクリエイター。資質的には「ノマドランド」のような静謐な物語が得意なんだろうけど、それはそれとして漫画アニメが大好きというのが凄く伝わってきたから笑。「ノマドランド」の時「幽☆遊☆>>続きを読む

ひらいて(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

山田杏奈が怖かった。同じ綿矢りさ原作の「勝手にふるえてろ」は自意識が肥大した女性が右往左往暴走する様子がギリギリ喜劇の範疇で描かれていたのだが、この「ひらいて」は見方次第では同じく喜劇なのに、悲劇の視>>続きを読む

野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.0

うーん…悪くはないけど、短すぎ。そして内容も無難すぎ。原作調べたら中々今やるには差別意識がキツそうすぎてビックリしたけど、しかしこの毒にも薬にもならない改変が良かったのかどうか。結果大コケしたのは何も>>続きを読む

エンジェル ウォーズ(2011年製作の映画)

2.4

超いまいち。話が滅茶苦茶で、ザック・スナイダーの「僕これやりたいんだああ!」が、ストーリーと全然有機的に結びついていない。そしてそのやりたいことも、Xboxのゲームでよくねえか?ってなっちゃう…なんだ>>続きを読む

ゼイラム(1991年製作の映画)

3.3

多分に「ゼイリブ」を意識したタイトル。和とデジタルの融合がグロテスクな雨宮監督独特の造形がキモくて良い。しかしそのおどろおどろしい雰囲気のわりに話はお気楽この上ない感じなのが…そのミスマッチさを愛する>>続きを読む

イノセント(1975年製作の映画)

3.6

ヴィスコンティの遺作。なんかイタリア映画というか韓国映画みたいな後味だった。簡潔に言うと最悪!嫌あああ!っていう。「イノセント」の意味するところがエグすぎる。

劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア(2021年製作の映画)

3.2

え、これリブートの映画シリーズなの!?単独映画でのリメイクと思ってた。途中でこの調子だと一面クリアで終わるんじゃね?ってことはシリーズか…と判断ついたが。

しかしですな、ちょっと文句を言いたいとすれ
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.2

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「らいおんハート」の歌詞が苦手で。子供に「世界で二番目に好き」って言うのはなんか嫌だなって。本質がそこにないことは分かるんだけど、愛をそういう言葉で表現するのがなんか価値観合わない。不朽の名曲なんだけ>>続きを読む

キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

2.4

マイケル・ウィンターボトムは「ひかりのまち」を随分前に観た以来だが、やっぱ陰気な作風が好きになれなかった。殺す側に自己憐憫が含まれてるのが特に嫌だった。ケイシー・アフレックが後年問題起こしてるから、そ>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.6

普通に凄く怖い。見てる間怖いというよりも、見終わってから徐々にゾワッとする感じの…これこそ正統派Jホラーでは。まあその分、映画的な見せ場は確かに少ないかも。廃墟に潜入に何分かけてんねん…って話だし。実>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.5

ビッグバジェット作らせたらエイブラムスはやっぱり凄えなー。とことん豪華なアクションシーンに、人を喰った構成。冷静に考えたらツッコミどころばっかなのにまあいっかーとさせる、MIシリーズとの相性がいい。ト>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.2

演出が全部トム・クルーズじゃなければ死ぬほどダサイー!それでも120分もれなくスロー演出なので、トムの力を持ってしてもどんどんダサく…笑。オサレ系登場人物の皆様はいいと思います。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.4

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独特の色彩と音楽、そしてこれまた独特の語り口に切なくなる、いい映画。

思春期ど真ん中の15歳の息子と上手くやれない、歳をとったお母さん…どうしたら仲良くやれるだろう?ということでエル・ファニングとグ
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96時間(2008年製作の映画)

3.0

「娘を取り返す」以外の要素を全部削ぎ落とした脚本は、それ以外のことはどうでもいいと言わんばかりに雑で「主人公はめっちゃ強い」「だから弾にも当たらない」「車は向こうから避けていく」てな具合。主人公が大暴>>続きを読む

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年製作の映画)

3.1

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うん、困った。「CUBE」リメイクを何のメッセージ性もないとか「モータル・コンバット」を厨二病の設定ノートと酷評した手前、本作を褒めるのは憚られる。何のメッセージ性もない厨二設定ノート。だが、楽しく観>>続きを読む

CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

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「イカゲーム」が世界中で大ヒットしていて日本でも「今際の国のアリス」が堅実な成果を収めている2020年代に「CUBE」のリメイクをしようとするセンスの人たちの作品を真面目に評価しようとする方が悪いです>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

2.5

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俳優陣は素晴らしい、が脚本これでいいのか…?
まず震災と生活保護が繋がってない。本筋、震災なくても成り立ちますこの話。震災が御涙頂戴としてしか機能していない。震災も生活保護も無駄に尺割かれていて、でも
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

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「なぜ愚かなのだ、人間よ…」と神の座から見下ろすリドリー・スコット。

こんなこと言うと皮肉っぽく聞こえるけど、しかし御大自身が切れ味鋭い皮肉で牽引する作風だからなあ。これぞ英国人みたいな。本作に関し
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.5

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ドウェインとステイサムの"スーパー・コンボ"です。アホさ全開の邦題は的確としか言いようがない。今時こんな脚本ありえるのかっていうくらいバカなストーリー。邦画が客のレベルバカにしてるとかよく言われるけど>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ヤクザ大嫌いな黒澤明によるヤクザ死すべしな痛快娯楽。三船敏郎による殺陣が面白いのは勿論、やたらキャラ立ちした悪人どもの会話劇としても非常に面白い!

三船敏郎がカッコいいのはいつものこと…なんだけど、
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.8

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頑張って分かろうと思って見たけど、やっぱり分かりませんでした…(´・ω・`)

途中までは付いていけたというか、女優志望のナオミ・ワッツが記憶喪失のローラ・エレナ・ハリングとマルホランドドライブで起
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ピーチガール(2017年製作の映画)

2.4

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登場人物の行動にツッコミだらけだったり、ワープかよ!っていう移動範囲だったり、偶然の遭遇の多さだったり、そんな矛盾点の多さは織り込み済み。伊野尾くんと真剣佑に揺れる乙女心。笑えて泣ける(?)ラブストー>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

2.3

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ヴィルヌーヴ版前に観ようとして訳わかんなすぎて断念してヴィルヌーヴ版観た後に再開したらあら不思議!分かりやすい!ある程度あらすじわかる状態ならついていけるが普通には無理だよリンチ!でもこれ字幕がクソす>>続きを読む

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

1.0

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まあごめんとは思うよ。私園子温のこと大嫌いなので。嫌いなのにわざわざ観に来るんじゃねえよと向こうも思うかもしれない。でも仕方ないじゃない時間が合うのがこれしかなかったんだから。あといつもより更に酷評相>>続きを読む

オータム・イン・ニューヨーク(2000年製作の映画)

3.0

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美しい秋の風景と爺寄りなんだけど年齢不詳の甘いマスクを持つリチャード・ギアと美しすぎるウィノナ・ライダー、そして哀しいラストのアンサンブルによってうっかり感動しかけたけどちょっと待て。冷静に考えりゃリ>>続きを読む

シビルの部屋~ヤング・エマニエル~(1976年製作の映画)

3.0

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「エマニエル夫人」の原作者ということでなるほど。ハチャメチャな性を描いているけど露骨なポルノにはならず、むしろメアリー・シェリーから続く出版界(というよりも社会)の女性蔑視を主軸に置いていて面白いなと>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

2.5

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音出たら即死の世界で赤ちゃん産む奴らの続編ってことでお察しだった。自分勝手さに拍車がかかるバカ親子と、ひたすらデカい音で驚かして来るヴェノムもどきに耐えられる人なら、前作よりもスケールアップしたSFパ>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.4

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長文にならざるを得ない😭。吉田監督は毎回心に残る何かを伝えてくれると信じ切ってるわけですが、今回も良かった。いや今回は特に良かった。「最高傑作を撮る」という監督の意気込みは映像に全て込められていると思>>続きを読む

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

2.5

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最初に一番小さい子どもが死ぬ、っていうのはインパクトあるけど、その最初のポイントに至るまでで既に静かすぎる笑。いや、静かすぎるのはいい。虚仮威しのない上品なホラーを徹底してくれればそれはそれであり。>>続きを読む

スイートガール(2021年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレかますけど、モモアが冒頭で死んでるのなんて皆分かるやろ。だってタイトル。あと、地下鉄襲撃のシーンは刺されたところをもっとボカすとか演出の仕方工夫した方が、後半もっと驚かすことができたのでは。ま>>続きを読む

レミニセンス(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ジョナサン・ノーランの名前を前面に押し出すのってなんかメリットあったんだろうか。お兄ちゃんと間違えて「去年ヒットしたテネットの監督最新作!」って勘違いする人そんなにいないと思うよ流石に。「インターステ>>続きを読む

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

酷評されてるからハードルは低めで観に行ったけど、言うほど悪くなかった。色々無理あるはあるけど。

「十二人の怒れる男」のオマージュやパロディ作品は数多かれど、それを自殺志願者の未成年たちでやろうという
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