北野武をさらに陰系にしたようなヤンキー(風)映画。結局本物の悪になった雪男や木村ではなく、何にもなれなかった九篠と青木が主役なのが哀れで悲しい。九篠は本当に人生がどうでもよかったんだろうな…そのあたり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
吉田大八監督のフィルモグラフィから考えたら意外なほど売れ線で作られてる映画だと思った。前二作がニッチを攻めすぎているというのもあるが笑、画面上で何が起こっているのか、登場人物がどんな気持ちでいるのかが>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
世界観一本勝負という趣。「トータル・リコール」とか「ロボコップ」とか、その辺りのバーホーベン思い出した。「キン・ザ・ザ」は観てないので分かりませんごめんなさい…。
こういう気持ち悪いけどそれ故に鮮烈>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ハートフルボッコ映画。これはきつすぎる。若者のやり直したい青春ではなく、老人が振り返る過去。やり直しのきかなさのレベルが違う…最後は、息子達ならやり直せる、若者達に希望をたくすっていう終わり方で美しい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
強気を挫く詐欺師たちの痛快さはなく、貧しい者から金を取って金持ちになる詐欺師たちの卑しさが出た作品。そのわりにライトな語り口なものの、ラストの展開はどシリアス。悪人が純粋な少女と出会い改心する(しかし>>続きを読む
作り手の熱意が伝わるという一点に関して、とんでもない高みにある作品。それが娯楽として面白いかと聞かれると、個人的にはちょっと違う気もしてきちゃうのだが。こんな無茶な作品撮る監督、寡作なのも頷ける。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
夢叶わない凡人たちの物語。
本当に凡人しか出てこない…から、派手な展開は一切なくのっぺりと展開する…のだけど!吉田監督ならではの鋭すぎる描写と展開。アラサー女子を嬲り殺すことに一切の躊躇がないこの人>>続きを読む
そもそも興行目的じゃないんだから仕方ないけど、映画として観たら大ハズレ。前田敦子のPVとしてなら…と思ったけど、アクション頑張ってる本人は良いけど、プロデュースワークが全く彼女のためになってない。アイ>>続きを読む
んーそんなに面白くないかなあ。ポール・ポッツの人生を偉く類型的に描いていて、むしろ見る前より魅力減ったような、って言ったら言い過ぎだけど。「遠い空の向こうに」に被せてきたようなベタな話だけど「遠い空の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
娘を誘拐された父親。疑わしき人物はそこにいるが、証拠はない。そうこうしている内に娘は助からなくなるかもしれない。だから、呑気に証拠集めをしてる場合ではない。まずこの男に罰を与えて吐かせるのだ。でもそん>>続きを読む
まあよう撮ったよ…そしてよく公開したよ…挑戦的にも程があるメインビジュアルのわりに、本編はそこまでディ◯ニーをdisってるわけではない。それなのにゲリラ撮影というよく分からん喧嘩の売り方をしているのが>>続きを読む
直接的に描かなくたって艶い画は撮れる。というか、直接見せないからこその色気がある。川島雄三と被写体の若尾文子タッグのセンスと雰囲気が為せる技。
と言いつつ、艶めいた大人の女性、若尾文子が実は結構なダ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
好きな映画!ちょっとズレてる2人のちょっとズレた恋物語。でもそれが可愛い。普通じゃなくても幸せになれるよ、と優しく背中を押してくれるような映画でした。
主演2人がとても良い。自分が映画監督なら、成田>>続きを読む
重たいながらも優しいヒューマンドラマ。とってもミニシアター的な作品なんだけど、ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロというスターが映えます。夫を失い道を見失う妻と、親友を失い動揺するヤク中。彼らがぶつかり>>続きを読む
東野圭吾初期の傑作。まだ東野作品が最強でなかった時代。あのオチのビックリさはしっかり出していてgoodなものの、全体的に古臭い感じ…口は悪いけど、滝田洋二郎の古巣のロマンポルノ感が悪目立ちます。
そ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
自分じゃどうしようもない超絶ビッチがビッチも辛いのもう死にたい…ってなるメンヘラ映画。間違ってないと思う笑。一見落ち着くべきとこに落ち着いた綺麗な終わり方だけど、文脈から考えるとこの娘はこの後また男を>>続きを読む
イーストウッドvsマルコヴィッチというアガるマッチ。監督はペーターゼンだけど実にイーストウッド。本質的には、彼は目の前の敵と戦っているわけではないし、目の前の大統領を守っているわけでもない。彼は、ケネ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
例によって高峰秀子が可哀想…。階段を上り切ったら女は笑顔。でもタイトルは上る「時」なんだね。その時はどんな表情をしているのか。女性映画の名手たる成瀬の手腕が遺憾なく発揮された作品。
演出といいストー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作からして面白い映画にするのは難しいと思うけど、それにしたって高橋泉ならもっとやりようあったはずと思ってしまう。何故少女は殺人を犯すのか?それを見た男はどうするのか?全てが子供騙し。最後の最後に殺さ>>続きを読む
至って凡庸な出来栄え。あの「スピード」の続編ということに目を瞑ればボチボチ楽しめるはず。でもあの「スピード」の続編だからなあ。
しかし最後の30分が一番能天気な展開なのは何とかならなかったのか笑。敵>>続きを読む
いや、いいじゃない!バカもここまで来ると痛快でしかないよ!笑 いくらで作ったのか考えると目眩がしてきそうな壮大に過ぎる海上のセット、アホみたいな炎上、CGも結構上手く使われているけど、こればかりは実際>>続きを読む
いい話だった!黒人の母娘、精神提供者はなんと白人だった!?というところから始まるコメディ。いや、笑い話にはならんやろ!と突っ込みたくなる気持ちも少々あるんだが…現代の価値観的には中々評価しづらい気もす>>続きを読む
なっがいけど作り込まれた大作。風景美が凄いね。テレンス・マリックとかもそうだけど、空にまでこだわり抜かれてる。お話はあまりに可愛そうな女の人について。男の自分勝手さたるやってそれをポランスキーが言うの>>続きを読む
こんな内容とは思わんかった…今まで観た映画の中でも不穏さ・不気味さではトップクラス。悪魔の様な少年が見た、自分以上に狂っている時代と社会。
このレビューはネタバレを含みます
薬師丸ひろ子かわいい。時任三郎は斎藤工と顔似てるんだなって気づいた。それはそれとして、コンゲームものとして一定の面白さがあるものの、もう少し面白くできたんじゃ…とも思う一本。メインテーマ使うほど「ステ>>続きを読む
期待外れ。4歳くらいの子供が見るなら…って感じ。小学校高学年くらいからは普通に退屈な映画だと思う。
めっちゃ時間かけた割には(かけてしまったから?)、なんだか微妙だなと。そもそもドリトル先生にみんな>>続きを読む
成瀬巳喜男の逆転の一発。「倦怠期」という緩やかに迫り来る危機と、それでも一緒にいることを選ぶ夫婦の絆を見事に描いた人間讃歌。
これはラブコメの帝王。とにかく笑えるし、すれ違う展開も楽しい。オードリー・ヘプバーンの美しさも大爆発。ハンフリー・ボガードもウィリアム・ホールデンもおっさんすぎるのが今見ると玉に瑕だけど笑。今に至るま>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
久しぶりに少女漫画原作の映画を観た。そしてラブコメにおいては人間できてるやつが負ける。映画の時間で葛藤と成長を描くと自然とそうなる。そういえばそうだったなと思い出した。つまり透も湊も周りに迷惑かけまく>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
プランBぽい映画だなと思った笑。とても私小説的な内容。なかなか自分事として考えられないジャンルの作品でしたが。
レーガン時代だから35年くらい前の話になるのかな。男の子の視点がメインに据えられている>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
表現方法が縦横無尽、皮肉屋でロス嫌いなザ・サブカル・ウディ・アレンが突然観客に語りかけれれば、街行く人々に自分の気持ちを代弁させようとする(そして失敗する)、時系列もなんのその、回想に割り込んで解説も>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ブラック!画面もブラック!話はそれ以上にブラック!!現代に置き換えても面白い、クズ男に狂わされた10人の女たちのブラックコメディ。
まずオープニングが格好いい。61年ってことは、今から60年前!!?>>続きを読む
デンゼル・ワシントン強すぎ問題。ぶっちゃけ期待値上がった割には普通かなあとか思いながら観たのだが、それでもホームセンターでのDIY殺戮にはアガるしかない笑。ラスボス、黒幕含めた敵の全員手も足も出ないの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
小津はどれだけ大学の授業嫌いだったんだ笑。カンニングしすぎ問題。それはともかく、若くして社長になってしまった男と学友の友情は成立するのか。形は違えどテーマ的には現代にもある普遍的なヒューマンドラマ。結>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ああスコセッシ版「ER」か、設定も展開もクリソツだけど主人公はじめ登場人物たちの病み方にスコセッシ味あるわあ〜とか思いながら見てたら、どんどん病み度がエスカレートしていって最早救命士関係なくね…?って>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
笑ったもん勝ち映画。僕は爆笑しました。橋本環奈良く出たな。
必ず死ぬ催眠?ナニソレ?という突拍子のない設定に納得いく理由づけがされる…わけないと最初から分かってたので、それはもういいです。そこから派>>続きを読む