けいおですさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

けいおです

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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

3.8

現代にも大人になりきれない人間って沢山いて、きっと僕もその中の1人なんだろうなと思う。

仕事や家庭での責任に擦り減った大人が純粋だった少年時代に憧れる場面は現実にもある。
自身を辛うじて大人に繋ぎ止
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真白の恋(2015年製作の映画)

4.0

精神障害の線引きは、ユイが言ったみたいに「社会に適合できるかどうか」っていう、普通を自称した人間に作られてる
そこから溢れてるから病気だと決めつけてしまうのはかなり安易だし、それを理解した上で人として
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.9

凄い演技と凄い映像
全ての人間関係が歪だった
自業自得とはいえ0か100かしかない社本の怒りのやり場の無さがとにかく苦しい

覚悟も信念も無い気弱な社本を通して、
村田が僕自身に「お前に責任と意思はあ
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二十四の瞳(1954年製作の映画)

3.7

教職につき「生徒の澄んだ目を濁さないこと」を誓う大石
戦時中の不況やプロパガンダにも屈さずに、生徒達の人間としての成長を見守る彼女のような大人が、現代にどれほどいるんだろう

何かを為すには窮屈すぎる
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ビッグ(1988年製作の映画)

3.7

大人ってなんだろ
皆んな皮一枚剥いだら子供よっていうヒロインの台詞が残ってる

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

冒頭の「友達は自分で選べる家族」って言葉ね。
ザックが構えたタイラーの散弾銃の持ち手には「family first」の文字。
タイラーにとって家族を守るためにあった銃を、ザックは自ら選んだ家族のために
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ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

3.8

精神病患者に対してロボトミー手術を始めとした暴力的治療を行っていた時代に
現代の精神科における作業療法の基盤を作った女性のお話
色々考えさせられたな

どこかで聴いた無名の芸人の言葉を思い出した
「時
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座頭市(2003年製作の映画)

3.4

「メクラの方が人の気持ちがわかんだよ」
余分な情報に囚われない按摩がよくあらわれた台詞だと思った

北野武の殺陣がかっこ良すぎる
日常風景に紛れたパーカッションやタップによって、座頭市の音の世界が表現
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ゼンタイ(2013年製作の映画)

3.8

ゆるく笑えるオムニバス
日常を切り取ったようなリアルさとシュールさ
個人的には発泡酒のオチが好き!

ゼンタイを被って社会性を脱ぐ
何者でも無いになるという快感

血と骨(2004年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

別れて出ていった親父思い出した
我が我がで満たされない怒りを周りにぶつける感じ
親父の血が半分自分にも流れてるってことがどんだけ苦しかったか

それでも断ち切れん血縁関係
冒頭の「この親父が俺の過去に
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彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

娘を精神疾患と診断する病院に怒る両親が凄く痛々しく思ったけど、アレがなかったら主人公は今も精神病棟で隔離されてたわけなんよな…

ここぞって時にはきちんとものを言わんとあかんわ

Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

3.8

環境、情勢、平和など、形ないものを音楽に変える
その変換技術もさることながら、僕達が普段見過ごしている感情の種のようなものを、ひとつひとつ拾い上げる事のできる感覚の鋭さが、表現者としての坂本龍一の真髄
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

もう圧巻
とっくに言葉も頭も物追いついてない
紐解く以前のグチャグチャに混線した状態で殴られて、すごく爽快な気分
圧倒的な人間の価値観や思想に触れたらこうなるんね
何食ったらこんな映画撮れるんやろ

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ええええ、、、わかんねぇ、、
用語の解説もなければ、状況の詳しい説明もない
ゼーレに関する言及もなければ、ゲンドウの真意を示唆する場面もない

追えてないだけか
それとも意図的に作られた考察の余地なの
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最高

人一倍の自負心を持つアスカが、他人と融和するきっかけを掴みかけた矢先の出来事
非人道的だけど正しいと言わざるを得ないダミープログラムの使用を僕らはどんな気持ちで見れば良いんだ…

人類補完計画
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

シンエヴァ観ようと思い立ち

まだ序だけしか見てないけど
『全体』と『個人』の話なように感じた

シンジ個人は親から愛情を与えてもらえず、認められたいという気持ちが人一倍強くあるはず
一方のNERVは
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.6

人生は運命と選択の連続だなとつくづく思う
運命を受け入れてその中で与えられた選択肢にどう向き合うかだ

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)

3.3

来年の春になったらきっと私は屍。その時あなたは私を屍姦してくれますか。
って言葉
若くあることの価値と、若さ故の自意識がよく表現されてて、めちゃめちゃ素敵な言い回しだと思った

個人的には55分っての
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火花(2017年製作の映画)

1.5

一語一句一挙手一投足全てがおもんない
一発目の漫才と、菅田桐谷の居酒屋の掛け合いで掴めてない時点で終わってる映画

ラストの漫才もくどいし長いし、
原作はせめてもっとマシであれ思いながら見てた

深み
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渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

3.9

すごく脆くて繊細なお話
ほんの少しのきっかけで堰を切ったように変化していく関係がリアルすぎる
無意識に他人の平穏を乱すような人間にはならないよう気をつけんと

浜崎あゆみ演技うま過ぎんか
引いたわ

恋人たち(2015年製作の映画)

4.3

今まで見た中で最高のオムニバス映画だった。

僕らは誰にも縋らずに生きていけるほど強くもないし、他人の人生に寄り添えるほど器用でもない。
きっと自分の都合の良いように他人の人生の一部分を勝手に切り取っ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.6

映画を通して、アディはませてて口達者で、モーゼはちょいクズ
そんな2人のやりとりが終始微笑ましい
ラストの写真のシーン、口うるさい関係の中で静かに生じていた親子愛にグッときた

許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.0

気になってたけどようやく観れた。

我が身可愛さに都合の良い保身に走る主人公、親の務めを勘違いしてる子離れできない毒親、そして事件を自分毎に置き換えて「私刑を下せ」と加熱するSNSに吐き気がする。
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ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

3.5

ブラックメタル
武勇伝作りに一生懸命、拭い去れない厨二感…
グロいけど何やかんや耐えた

マコーレーカルキンの弟主演
かっこいい

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.8

世間の常識の範疇で飯が食えなくなった兄妹
何も持たない兄妹は身体と理性を売り物にするしかない

映画において部屋は主の心情を写すとよく言われるけど、妹の斡旋で人として死んでいってる状況にありながら、整
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.7

キツすぎる
女の子大変やな…
娘ができたらこういうのとはかかわらず健全に育ってほしいと強く思う。。。

高校時代柔道部にいたガッポイって先輩思い出した。笑

1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.7

設定とか無理矢理感あったけど、めっちゃほっこり。演出素敵。最初のテンポいい幼少期紹介で持ってかれた。
ただストーカーと純愛は紙一重やから気をつける。

レインメーカー(1997年製作の映画)

3.7

法廷モノはやっぱ好きだな
法曹界って真実のためにあるのが理想なんだろうけど、なかなか上手くはいかないんやね
自分なりの正義を濁してまで金儲けしたくないなー…
僕もこんなこと言いながら流されてまうように
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.9

地元に残る兄ちゃんがいる身としては考えさせられるもんがあった

普段「兄弟は他人の始まり」って言葉を実感する時も正直あるけど
最後の稔見て、あーやっぱ兄弟は兄弟やなって思った
派手なのに実は弱い猛が凄
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.6

これ3日か笑
大学入学のタイミングで彼女おるの強いな笑
日本じゃありえん過ごし方じゃ。

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

無声映画から始まる映画音響の発展に寄与した音響作家達
歴史や慣習を打ち破るのは、洗練されたアイデアとものづくりに対する熱量なんだろな

日の目を浴びる立ち回りでは無いけれど、こうしてその重要性に触れら
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.0

西の歪みつつも正しすぎる正義にグッときた
男を磨くのは言葉ではなく行動だってことが、寡黙な西からひしひしと伝わる

今まで見た北野映画で一番好きだった

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.6

全体的にセリフ負けしてるなぁって思った。
薄氷に立ったような直子の儚さはワタナベにとってほとんど呪いだな

どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも優しさも、その悲しみを癒すことはできな
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.7

時代背景も雰囲気も迫力も。
音声英語とかじゃなくて良かった。