バーヴァ『ラビッド・ドッグス』のフランス版リメイク。バイオレンス描写はオリジナルと比べるとスタイリッシュなのがいかにもフランス製らしいが、巻き添えで無関係の人が死んだ後の情け容赦ないショットなど凶悪な>>続きを読む
原作は未読なので分からないが、映画化した本作は難しいテーマに対して表面的でご都合的な描写や展開が続く。物語の狂言回しとなる実にステレオタイプな検事のキャラクターにはじまり、肝心要の特殊な性的嗜好の描写>>続きを読む
こんなにゴキゲンでしかもニコケイが出演(ドラキュラ役)しており、さらに彼の近作のなかでは「アタリ」の部類に入れても良いような作品がDVDスルーとは…ドラキュラの下僕だった青年の自立と成長を描いており、>>続きを読む
スティーヴン・ラングはすっかりヤバいジジイ役の担い手になったのか?基本、ワンシチュエーションで二人芝居の会話劇だが、全体的に間延びしていて退屈。先の展開(オチ)もなんとなく予想できてしまうし、弱い。こ>>続きを読む
フランスからスペインの自然豊かな田舎へと移住してきた夫婦。やがて彼らは地元民の兄弟と対立し、事態は良からぬ方向へとエスカレートしてゆく…巧みな構成で描かれた社会派スリラーであるが、主人公夫婦と対立する>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『イングロリアス・バスターズ』に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』的胸アツ展開を掛け合わせたような装い。ラスボスの死にっぷりも『トゥルーライズ』のテロリストの死に方に匹敵するカタルシス!モリコーネ>>続きを読む
ファスベンダー扮するプロフェッショナルな殺し屋(性悪説が信条)が見せるスナイパーライフルの組み立てに始まる流れるような一連の所作、そしてそれに伴う一切の無駄がないスマートな演出に惚れぼれ。そのサントラ>>続きを読む
カモッラの本場、ナポリには『イコライザー THE FINAL』よろしく残虐場面がよく似合う。マルセイユの新興麻薬密売組織に兄を殺されて復讐に燃える煙草密売組織の男(マルセイユvsナポリの密売組織抗争)>>続きを読む
尋常じゃない疲労感と満足感で一杯だ。
本作に対するスコセッシの思い入れと気合いの入れようは作品を見れば嫌でも分かる(決定的なシーンもある)し、スコセッシがかつて『ギャング・オブ・ニューヨーク』で試み>>続きを読む
映画館(『自転車泥棒』上映中)の駐車場で起こる殺人。『M』(ラング)のポスターのアップ。池の死んでいる鯉。錚々たる顔ぶれのカメオ出演者たち。ハリウッドきっての皮肉屋アルトマンによる冴えに冴えた地獄のよ>>続きを読む
アパラチアのヒルビリー出身の刑事が弟をマフィアに殺されて復讐を決意。アイルランド人のリーアム・ニーソンが主人公の兄を演じているが、やはりヒルビリー役にしては紳士な雰囲気が溢れ出てしまっている。若い頃の>>続きを読む
レイプ被害にあった女性(監督)は、その心の旅路を自らカメラで捉える。
性被害者を待ち受ける不条理はどこの国でも同じ。あてどない記録映像が、そのやるせなさを生々しく伝える。
ナイトショットで捉えられ>>続きを読む
2時間ストーリーなんてあってないようなもんなんだから、せめてもっとアクションやってもらわないと、こんな退屈な「なんちゃって」世界観を長々とやられてもこっちの興味が持続しない。これではますます世界から置>>続きを読む
愛車を没収されてしまったムチムチエロエロお姉さんが金持ちの車をゲットするために童貞を誘惑!こんな肩の力が抜けたコメディでも惜しげもなくおっぱい丸出し(全裸で男共相手にステゴロ披露!)しちゃう「スターぶ>>続きを読む
YouTuberが作ったスタント動画のようだ。序盤、編集や繋ぎにキレが全くない。「このもっさり感は何なのか?致命的だ」と思っていたら、クライマックスの格闘シーンである程度は盛り返す。いずれにしろ、スタ>>続きを読む
人気の必殺仕事人シリーズも本作でもって最終章ということで、マッコールさんは今回、9秒という脅威の仕事の速さで悪党どもをぶっ殺してくれる気前の良さ(以前は19秒)だ。サービス精神旺盛!1作目はロシアンマ>>続きを読む
わけワカメ。やかまし過ぎる。理解できない前衛演劇を観ているような感覚。
ソフィー・マルソーの乳房、唾液。
チェッキー・カリョの膝蹴り、耳ハムハム。
冒頭のディズニーキャラクターの面を被った強盗シー>>続きを読む
鬼才(問題児)トリアーの鬼畜っぷりを堪能するためのドキュメンタリーかと思ったら、案外そうでもなかった。相手は尊敬してる監督なので、多少イビッたりはするものの、トリアーは基本大人しい。ニコラス・ウィンデ>>続きを読む
離婚寸前の険悪な夫婦が森にハイキングへ出かけ、強盗に襲われて逃げる際に流砂(底無し沼)にハマって身動きが取れなくなってしまう。加速する険悪ムード!そして襲いくる蟻の集団や毒ヘビ!果たして、彼らは無事脱>>続きを読む
最近のリュック・ベッソンの映画みたい(いや、それ以上)に見事にペラペラ。コメディだが笑いもずっとスベッてるし、尺も短いのにアクションそっちのけでダラダラとずっと夫婦喧嘩したりイチャついたりしてる。驚く>>続きを読む
まず、個人的に大好きな『地獄の逃避行』の原題を原田眞人の作品で使われたことが心外だ(なお原作タイトルとは異なる)。こればかりは個人の嗜好なので仕方ない(苦笑)また『ヘルドッグス』に引き続き、相変わらず>>続きを読む
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『M3GAN/ミーガン』では職人監督的な手堅い仕事に徹していた印象が比較的強かったジェラルド・ジョンストンだが、本作はどこかピーター・ジャクソンの初期ホラー映画のような茶目っ気やユーモアに満ちており、>>続きを読む
複数の実話から着想を得た、オーストラリア産<ヒトコワ話>。初めて犯人の車が映るショットが実に上手い。ためにためてからの残虐描写が生々しく効いてくる。このミック・テイラーという男は「田舎で出会したくない>>続きを読む
演技派ベン・フォスターがデ・ニーロアプローチばりの体重増減によって、アウシュビッツを生き延びたボクサーを熱演(実際に『レイジング・ブル』のオマージュを思わせるシーンもある)。収容所の壮絶な記憶に苛まれ>>続きを読む
ヘンリーシュガーよりは好き。というか、ウェス云々というよりも、話自体こっちのほうが好き。短編だから、このくらいの長さが自分にとってはちょうどいい、ウェスの場合。フレンチ・ディスパッチ観て以降、あまりの>>続きを読む
本作は純然たるコメディだが、実録モノ好きとしては三毛別羆事件並みにシリアスに仕立ててほしかった気持ちも正直ある(本作は実際にあった出来事からヒントを得ている)が、「ひょんなことから大盛りコカインを喰ら>>続きを読む
いつものウェス・アンダーソン。相変わらずこの世界観が苦手で、この世界の住人にはなれそうにない。登場人物たちがいくら早口でまくしたてても、退屈に感じてしまう。
やはり、神は存在し得ないのか?
この許し難き代物をまえにして
数分と待たずして、潰えし我が身
何故に神はこのような試練(福田雄一)を私にお与えになるのか?
不可知論者の私がこれほどまでに、
神>>続きを読む
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精肉店で働くサラはいつも他の女子たちから「ブタ」と罵られ、いじめられている。そんなある日、いつものように酷くいじめられたサラは、いじめっ子たちが殺人鬼に拉致・誘拐される現場を目撃する。助けるか、見捨て>>続きを読む
こんな機長はイヤだ→「アル中でヤク中」オー、ジーザス。ジョン・グッドマン登場でギミーシェルター、サントラがゴキゲンで良い。ケリー・ライリーがエロい。本作の主演デンゼル・ワシントンは劇中で言う、前妻は会>>続きを読む
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殺戮インフレで麻痺状態。ここまでくると、もはや興奮よりも眠気が勝る。前作にしてもそれは同様だったが、最終章ということで3時間ほとんど殺戮一辺倒という出血大サービスぶりだ。キアヌも正直「もう俺無理だよ…>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『サイン』×『ジュラシック・パーク』のような攻防を経て、ボディスナッチャーものにまで及ぶ展開だが、分かりきった話の真相を見せるまで延々と続く宇宙人との戦いが一辺倒で退屈する。内容的には短編向きのものを>>続きを読む