美秋さんの映画レビュー・感想・評価

美秋

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ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジェレミー・ソルニエらしい不穏な空気とリアルな暴力描写、唐突な死。巻き込まれ型スリラー、サイコホラー、ロードムービー、人間ドラマ、西部劇、復讐劇…。ジャンルなど存在しない不思議な感触。親子の物語でもあ>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

4.5

帰ってきたソダーバーグ。揃った豪華なキャスト。
田舎町を舞台に社会から見ればダメな男が人生を取り戻す為に無茶な強盗計画を企てる。現代アメリカへのリアルな社会風刺が散りばめられつつ、何処か寓話的な空気も
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

5.0

主人公ケイトと共に行く麻薬戦争体感ツアー。
彼女と共に不安や恐怖、不条理と対峙し打ちのめされる。善と悪の境界線とは、という普遍的なテーマを説得力のある演出で語り、観客の価値観を嫌というほど揺さぶる。キ
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

5.0

ジョブズという人間が所謂「普通」ではないことは明らかなんだけど、果たして単なる「天才」や「変人」なのか。人間はもっと複雑だ。
ジョブズやAppleの知識はほとんど無いけど、純粋に映画として楽しめた。伝
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.5

科学って、人間ってすげー!と無意味に叫びたくたくなる。

あらゆる分野のプロフェッショナルな人間達が、ある目的の為に其々の知識や技術を生かし役割を全うする美しさ。そして何より絶望的な状況でも生きる希望
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

5.0

恐い、美しい、エモい、面白い。
古典的な都市伝説系ホラーを踏襲しながら、瑞々しく鬱屈としたリアルでエモーショナルな青春ドラマとしても楽しめる。間違いなく今の時代だからこそ生まれた傑作。
監督のセンスや
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.5

裏ハンガーゲームという感じ。

『パージ』がインベージョンスリラーとしてイマイチだったからかはわからないが、今作は「パージする組織とかチームとかあったら面白そうだし、一夜限りの怒りのデス・ロードが観た
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誘拐の掟(2014年製作の映画)

4.6

誘拐の掟とはなんなのか、という話ではない。連続誘拐殺人事件との対峙を通して描かれるのは贖罪と再生。低温のようでじわじわ熱くなる。勿論ミステリー、犯罪ドラマとしても見応えがある。
唐突にやってくる不条理
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ブラックハット(2015年製作の映画)

4.0

天才ハッカーでありながら屈強な肉体を持ち、銃やナイフの扱いに長け、躊躇なく人を殺し、情に厚い。こんな男が主人公なのだから面白くない訳がない。
クリス・ヘムズワースがハッカーに見えるか見えないかはあまり
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.5

面白い、けど今年DVDスルーされた『ウォーリアー』レベルではない。長回しや美しい映像や音楽、試合シーンの迫力など印象的なポイントは多い。しかしどこか居心地の悪さみたいなもやもやした感覚があった。
これ
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.5

スター・ウォーズはお祭りだ。予告を観た時、本編が始まりあのテーマが流れた瞬間の高揚感は多くの人が味わったはず。ただ鑑賞後物凄く感動したり怒ったりするほどの思い入れはスター・ウォーズには無い…そしてやは>>続きを読む

ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

5.0

恐い、というより面白く素晴らしい作品。
否定するほど強くなる怪物ババドックと育児ノイローゼや人間性に悩まされる母子の戦い。怪物の恐さもさることながら、母親の抱えるストレスやネガティヴな感情の描写のリア
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007 スペクター(2015年製作の映画)

4.0

クレイグ版ボンドの集大成!のハズが無理矢理シリーズを繋げたような感じになってしまった。スペクターという組織に凄みも無ければ、いよいよ姿を現わす(初登場時は緊張感ある)彼の小物感も拭えない。
とはいえ、
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シグナル(2014年製作の映画)

3.5

序盤は青春ロードムービー風、中盤はシチュエーションスリラー、クライマックスはSFアクション…とジャンルで括るのが難しい作品。やや集中力を削がれる。それでもナチュラルで綺麗な映像やありきたりだけど感情移>>続きを読む

神さまの言うとおり(2014年製作の映画)

3.2

驚きを狙った意外な展開がことごとく失敗してる。神様って大したことないんだなぁ

コールド・バレット 凍てついた七月(2014年製作の映画)

4.0

インベージョン系スリラーかと思いきや終盤は西部劇に。真の主役はサム・シェパード。良くも悪くも中盤から展開が大きく変わる。親子の話に軸を絞ってたらもっと楽しめたかなぁ。

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(2014年製作の映画)

4.0

冒険譚、成長物語、復讐劇と様々な表情を見せる。カタルシスとは無縁の哀しい反乱。微かな希望を感じさせるラストの美しさ。マッドマックス怒りのデスロード

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

5.0

ドラマとコメディのバランスがいい。ブロマンスものとしても非常にいい出来。アナ・ケンドリック可愛い