美秋

クリード チャンプを継ぐ男の美秋のレビュー・感想・評価

3.5
面白い、けど今年DVDスルーされた『ウォーリアー』レベルではない。長回しや美しい映像や音楽、試合シーンの迫力など印象的なポイントは多い。しかしどこか居心地の悪さみたいなもやもやした感覚があった。
これは新しいアプローチではあるもののやはり『ロッキー』映画なのだ。監督の前作『フルートベール駅で』は好きな作品だし、音楽や映像でその街の、そこにいる人々の空気感を表現する巧さは今回も随所で感じる。ざらついてはいるが瑞々しい空気。前作で最も印象的なシーンを思わせる瞬間もある。しかし、ロッキーという偉大なキャラクターの持つ安心感が足かせにもなってしまっている。ロッキーが現れる度空気が緩んでしまう。ロッキーがいれば大丈夫でしょ、みたいに。それに何故アドニスがボクシングに執着するのかイマイチ伝わり辛かったな。
何を言いたいのかわからなくなってしまったが、マイケル・B・ジョーダンの肉体の美しさは何度でも見たくなる!
美秋

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