ミツバチゴロバチさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.9

コヴェナント号クルーの職業意識の低さ!お前ら入植者2千人の命を何と思っているのか⁈ 前作に続き端正なルックの映像とやってることのトホホさ加減のギャップがいいんです。2017年に、シャワールームでSEX>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!万人受けするようなPOPな日本映画、丁寧に作ればちゃんと成り立つじゃんよー。

僕はこの作品はマンガ(現実世界とは別物)だと思ったので、業界を知ってる人がツッコむ、リアリティのなさっていう
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欲望の翼(1990年製作の映画)

4.3

30年弱ぶりの再見。結局あの時代に家で観た映画って、安いビデオデッキとブラウン管のテレビと画質が落ちたレンタルビデオ、そのぼんやりした映像と相待ってアート系の作品はほとんど内容の記憶がない。本作も当時>>続きを読む

プロメテウス(2012年製作の映画)

4.1

静謐なトーンのカラーグレーディングとハマりすぎなマイケル・ファスベンダーの硬質で無感情なアンドロイド役、とにかくこのプリクエルシリーズは映画のルックが大好き。だからトンデモな設定とか展開もあばたもえく>>続きを読む

The Flying Sailor(原題)(2022年製作の映画)

3.7

爆風で吹き飛ばされる船乗りのおじさん(と彼の走馬灯)。とにかく絵柄がチャーミング。爆発の瞬間のスペクタクル。え⁈True storyなの⁈

ステーキハウス(2021年製作の映画)

3.5

この夫のモラハラは怖ぇ〜。斬新すぎる。対しての妻の復讐に(映画的にありふれていて)ちょっと新鮮味がなかったかなあ。アニメーションでなくてもいいのでは?と思ったが、実写じゃ流石にホラーすぎて見る人選ぶか>>続きを読む

氷を売る親子(2022年製作の映画)

4.3

画面に釘付け。魅入ってしまった。ん?これは何なんだろう?というフックから、ほお、成る程、成る程、と親子の生業・行動が浮き上がってきて、息を呑むようなサスペンスとファンタジー。素晴らしい短編アニメーショ>>続きを読む

女王陛下の戦士(1977年製作の映画)

4.1

ナチス占領下のオランダ、行われていることは結構ハードなのだが、不思議と悲壮感がなく牧歌的というか、戦争物というよりは青春冒険物の味わい。大学生があれよあれよというかポンっと女王陛下直属の密使になってし>>続きを読む

エイリアン4(1997年製作の映画)

3.5

そもそも未見の『エイリアン3』を観るために1から観直してたので、もう打ち止めでいいかなあと思ったら、あ、監督ジャン=ピエール・ジュネなんだ!それならと。

観始めたら、あれ?ウィノナ・ライダーのこのシ
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DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

3.6

リアルタイムには子供だったので、多分そういう人も多いだろう島本和彦先生の『アオイホノオ』によってその存在を、いかに衝撃作だったかを知った作品。

確かに、特撮のクオリティ、オマージュは凄い。でも後追い
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エイリアン3(1992年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前作から続けてすぐ観ると、いったいあの『2』の最後のリプリーの頑張りはなんだったのか⁈と頭を抱えたくなるバッドオープニング。意地悪すぎる!
評判ほど出来は全然悪くない、ていうか脚本(設定)自体がダメな
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.0

観る前に耳に入ってしまった情報、山本耕史さんのメフィラス星人が面白い、巨大化する長澤まさみさん、セクハラ描写がどうしたこうした、それ以上のもの(ワンダー&フレッシュネス)が何もなかった。つまらなくはな>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ジャンル「こじらせ女子もの」のつもりで観に行ったら、主人公ブリジットはこじらせてるのではなく、根っからのダメ女だったという。

とにかく現代アメリカのあらゆるイシュー、人種・宗教・妊娠中絶・同性婚・里
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

リアルタイム劇場以来の再見。水槽の中のエイリアンがビターンっ!とくるジャンプスケアにびっくりした観客の波動で、映画館が揺れた(ような気がした)ことをいつも思い出す。一人で観た記憶だし、大作感にあまりノ>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.7

久々再見、しかもスクリーンで!でもって4Kデジタル復元版だ!モノクロの美しさ、そしてカラーパートになるところの鮮明さ。音響(録音)も素晴らしく、西成の場末の猥雑さが匂い立ってくる。ヴェネツィア国際映画>>続きを読む

エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

年末インフルエンザに罹って仕事休んで寝込んでたので、これはエイリアンかな…とシリーズ全視聴。

子供の頃、父親がテレビの洋画劇場観てる横で、例のシーン(エイリアン胸破って登場!)に丁度遭遇、吃驚仰天、
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カリギュラ(1980年製作の映画)

3.3

とにかくあの巨大首ちょんぱマシーンを作品内で見たくて。やはり圧倒的なビジュアル!このシーンだけで30分は観たい。ここだけは★★★★★。

もっと破綻している映画かと思ったら、案外本筋はちゃんとしてて、
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三重スパイ(2003年製作の映画)

3.5

かろうじて国家間の対立軸は理解できるくらいの、浅っ〜い世界史、第二次世界大戦史知識しかないので、もうどこがどこのどうスパイ行為なのか、どこが嘘でどこが真なのか、会話を追っていくのに頭フル回転。流石にこ>>続きを読む

なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

4.6

2023年映画館始め。

観るの3回目、しかも前回観たの5〜6年前のはずだが、まったくの(まるで)初見の内容だったことが驚き。しかもこんなに面白かったっけ?!やっぱりスクリーンで観てこそなのか?最後の
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

観てる間は力技で寄り切られた感じ。完敗(泣)。禍々しさのビジュアルは圧倒的だし、人との出会い含め、ロードムービーとしてとても美しい。国民の期待を背負わされて、しっかりこれだけのものを返してくる力量は素>>続きを読む

伝説巨神イデオン 発動篇(1982年製作の映画)

4.2

あ〜もう!これがTV放映時にやれていたのだったら!

TV版でバランス悪く描きが不十分に終わってしまったキャラクターたちを、散りざまも含め過不足なく弔ってくれたといえる。

特にコスモとカーシャのあの
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.4

ちょっと期待していたのとは違った。それって全然良くない見方なのですが。
もっとキッチン内での緊張感ある調理作業(トラブル頻出する中での時間との戦い)がメインかと思っていたが、レストラン全体の話で、ほと
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.5

DOMMUNE RADIOPEDIAの「ザ・メニュー」公開記念大百科の湯山玲子さんのグルメエリート話が面白すぎて流れで視聴。二郎のひらめは次元が違うらしい。

お金持ちが、使いきれないお金を使うための
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.4

皆お行儀が良くなって、サービスも味も過不足なく平均点以上の店ばかりの中、たまにはこんな店に当たるのもいいよね!または行かないけど一生話のネタになる。そんな店。みたいな作品。

グルメ!猟奇!アニャ・テ
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食人族(1981年製作の映画)

3.6

子供の時、この人体串刺しポスターを初めて見た時の光景、普段使わない駅だった、国鉄金山駅だったかなあ、構内連絡通路の階段を降りる左側の壁にバーンと、が未だにハッキリと脳裏に焼きついている。四十年越しでや>>続きを読む

GET ACTION!!(2014年製作の映画)

4.0

たった3年の活動期間だったというのがまず驚き。ちょうどその3年、自分は学生で一番時間があって、人生で一番ライブハウスに行ってて、しかもその時一番ハマっていたのがガレージパンクで、一度だけだが彼らのライ>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.4

リアルタイム劇場以来の再見。
やっぱキルモンガーの理念にはノれるなー。主役を食っちゃうヴィランなのだが、それをがっぷり受けて立つことのできるティ・チラの“貴"。ほんといい二人だ。音楽もやっば(2より)
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Outer Space(原題)(1999年製作の映画)

4.0

(音楽ジャンルでいうところの)ノイズの映画版といっていいか。ありそうで観たことがなかった。外界からの襲来?(この世ならざるもの)というテーマと手法が合致してるので、よくわからん現代アートってことなく、>>続きを読む

スノーマン(1982年製作の映画)

3.4

ほの&ぼの。

客船パーティーに興じてる男性が、空飛ぶ少年とスノーマンを目撃して、驚いて手にした酒瓶を見直す。ショートアニメでこういう細かい描写があるとグッとくる。

炎628(1985年製作の映画)

4.5

とんでもなかった。語られなさすぎなのでは?反ナチ映画の傑作…いや傑作というのが憚られるトラウマ衝撃作。

第二次大戦時の独ソ戦、ベラルーシで独軍が628の村(!)の人々を虐殺した史実をベースにソ連側か
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シカゴ編まではワクワクだったんだけどなあ。ここでのシュリとオコエの衣装がまたカッコいいんだ。二人の掛け合いもコミカルで、暗い今作の中での一服の清涼剤でした。

で、ここから。散々言われてるけど、僕もワ
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Nimic(原題)(2019年製作の映画)

4.1

自分の偽者に家庭と仕事、生活を丸々乗っ取られるというよくある話だが、その偽者がまったく似ていない(どころかそもそも性別が違うのだから)ところが味噌。
妻によるどっちが本物かテストと、演奏会(主人公はチ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.6

ダメ男に翻弄される女の子の話かと思ってたら、全然違う次元に突き抜ける痛快さ。タイトル「愛がなんだ」を文字通りまじ体現してて、そりゃタイトルなんだから当たり前といっちゃ当たり前なんだけど、なんだか感心し>>続きを読む

(1959年製作の映画)

4.2

これは戦争の愚かさを描いた映画の傑作!語られなさすぎなのでは?

もはや戦争の終焉(ドイツの敗北)を分かっていながら、建前で立ち回る大人たち。若さゆえの無知さで召集令状に浮き足立ってはしゃぐ中坊たち。
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move / 2020(2020年製作の映画)

3.3

ちょっと前にスマホで観た時は、単なる習作にしか感じなかったが、改めてPCの画面で観たら、あたかも彼女とリモートで対峙しているようで、ちょっとした怖みを感じた。という点で、なるほど!と。

銀行券(1907年製作の映画)

3.3

『アリス・ギイ 短編集』13作品中の13。

浮浪者が身分不相応な小切手(?)を手にしたことから起こる悲喜劇。サイレントで章タイトル程度の字幕しか出ないが、演出が上手くわかりやすい。