このレビューはネタバレを含みます
少年が自分の居場所を求めてひたすら歩き続ける物語。貧困や家庭環境のせいで居場所がない、生活の基盤を失う、土地を転々としながらなんとか生きるしかない。チャーリーの置かれた環境、訪れる試練は多すぎるし、つ>>続きを読む
1999年、実際にコロラド州で起きたコロンバイン高校銃乱射事件がテーマの作品。これから何が起こるかを知っている状態で見るため、恐怖感や緊張感からずっと身体を震わせていた。ある高校の、平凡に終わるはずだ>>続きを読む
キムタクとニノという注目度抜群のふたりがメインキャストでこんな歪でヘンテコな作品が…!?正統派ミステリーと見せかけてノワールじゃないですか。なにより超ヘン。きらいじゃないです、むしろ良い!ふたりの検察>>続きを読む
『PARKS パークス』に続く、永野芽郁 in 吉祥寺映画じゃないですか…!まだ垢抜けない永野芽郁が駅前に降り立って吉祥寺の街をぐるぐる歩き回ったり、井の頭公園にいたりするのが見られてなんだかちょっと>>続きを読む
ハンディキャップがある自分の人生を受け入れてたくましく気丈に生きるジョゼが、きっとこの恋はいつか終わりの来る夢なのだろうと心のどこかで覚悟しながら、恒夫との恋に飛び込び、彼のぬくもりを感じ、初めての旅>>続きを読む
女子大学生が復興のため「おはよう、コバニ」というラジオ番組を立ち上げる。言葉をなくしてしまうようなショッキングな映像、戦闘を経験した人たちによる辛い体験談も挟まれるが、彼女とコバニの町が少しずつだけど>>続きを読む
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都会育ちのわがまま少年と耳の聞こえない喋れないおばあちゃんのひと夏のお話。いたずらやわがままばかりで、天邪鬼で、本当に憎たらしいんだけど、背景として、きっとこれまで母親が子育てや生活に余裕もなかったの>>続きを読む
李明博政権・朴槿恵政権による約9年間のメディアへの圧力と介入、そんな政府の言いなりになった放送局の上層部と闘い続けた人たちのドキュメンタリー。圧力を受けて不当に職を失ったプロデューサーやジャーナリスト>>続きを読む
「すべてを拒み、すべてを諦めてしまうのか?桜桃の味を忘れてしまうのか?」
「人生は汽車のようなものだ、前へ前へただ走っていく。そして最後に終着駅につく。そこが死の国だ。死はひとつの解決法だが旅の途中>>続きを読む
人生は思い通りにはならない。いくら待ってもおばあさんは死なない、それどころが元気になっているという。電話に出るために村と丘を行ったり来たり。苛立ちを隠せない。男の子に強くあたって傷つける。ふたりの関係>>続きを読む
筋トレを楽しむ姿、おしゃれする姿、なにより信念を持って仕事に向き合い、闘い続けてきた姿がかっこいい。アメリカの法律に含まれる性差別をなくすために長年闘い、女性の地位向上に貢献してきたという。彼女の聡明>>続きを読む
規律を守ることを重視して厳しくて乱暴な対応ばかりの日本軍と、そんな日本軍の価値観に戸惑いながらも、時に、歩み寄ろうと試みるイギリス人俘虜のあいだに次第に芽生えていく奇妙な友情(のようなもの)を描く。人>>続きを読む
前作『そして人生はつづく』で「地震があった翌日に結婚した新郎役」としてちょこっと登場した男性が今回の主役である。実は映画の撮影中、新郎役のこの男性は新婦役の女性に求婚して断られていたらしい。これは、そ>>続きを読む
1990年イラン地震のあと、監督は『友だちのうちはどこ?』に出演した男の子の安否を確認するために、息子と車で映画の撮影地に向かう。実際の出来事を元に、限りなくドキュメンタリーに近いタッチで作られている>>続きを読む
何でみんなお祈りするんだろう、何でお祈りしなきゃいけないんだろう、とユラは疑問に思う。東京から田舎に引っ越して、学校でも家でもみんなお祈りをしている。あるとき、ちょっとしたお祈りをしてみたら願い事が叶>>続きを読む
初めて見たとき、朝子の考えていることがよくわからなかったし、なんて危なっかしくてひどいことをする人だと思った。だけど久しぶりに見たら自分でも信じられないくらい朝子を好きになってしまった。麦という存在、>>続きを読む
そのことに触れなくてもお互いに覚えている、自分たちをつなぐ過去の過ち。みんな心にひっかかっているはずなのに、それでもまたその関係者と積極的に関わろうとできる、そこにあえてエネルギーを使おうと思えるの、>>続きを読む
大人たちはわかってくれない。友達のノートを間違って持ってきちゃったことが、どのくらい大変なことなのか!明日、先生がどんなに怒るのか!そしたら、そしたら、ぼくの隣の席の友達が、どんなことになっちゃうのか>>続きを読む
グッチ〜!!👌(←って言いたくなる)
ケイラはSNSで自分を発信してたり(世代なのかもしれないけどわたしには考えられない…)、イケイケな女の子や男の子にも話しかけたり、落ち込んで終わりじゃなくて積極>>続きを読む
後半からすべてが覆されて、知り得たものが手元から離れていってしまった。妖しくて怖くて美しかった、そして謎が多いまま終わっていった。立場がひっくり返るような前半と後半の女性同士の関係がどちらもとてもよか>>続きを読む
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ファシズム政権下のスペイン。おとぎ話が好きなオフェリアは、父を内戦で亡くし、母は大尉と再婚し、山奥の駐屯地のお屋敷へ引っ越した。大尉は母のお腹の中にいる子ども(息子だと信じ切っている)にしか興味を示さ>>続きを読む
「へや」とのお別れ。外の世界を知って「へや」の狭さを知る。現実世界に適応していく子どものたくましさ。初めて空を見た子どもの表情。
少し前に、同じ「監禁」と「外の世界」を物語の軸にした『ブリグズビー・>>続きを読む
冷戦下のポーランド、フランスを舞台に、時代に引き裂かれ、翻弄されながらも愛し合ったふたりの恋愛模様を描く。冷戦の影、国の持つ歴史の気配を色濃く感じさせながら、15年に及ぶふたりの愛を大胆にも90分内に>>続きを読む
ロデオ中に落馬し後遺症が残るほどの大怪我をしたブレイディが、馬に乗ることができなくなった自らの存在意義、生き方を模索する。医者のアドバイスを無視して身体に鞭を打ってる描写が基本的に苦手というか、やめと>>続きを読む
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『夏をゆく人々』がとても好きな作品なので期待して観たけど、こちらもいい。『夏をゆく人々』にも共通する「世間と隔離された小さな社会に外から人がやってくることでその集団に変化の時が訪れる」という前半と、ま>>続きを読む
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自らの身を危険に晒してでも、夫への愛を貫き通し、彼の正義を共に引き受ける妻。揺るがない愛と覚悟が凄まじい。目的のためならお互いを差し出すことすらためらわない、恐ろしく潔いふたりだ。これは、愛し合う夫婦>>続きを読む
韓国社会における「女性の生きづらさ」をとても丁寧に描写している。このテーマが日本社会に通じる内容でもあるから見ていてつらいし、だけどこんなに丁寧に誠実に作られた映画があることがうれしくてうらやましい。>>続きを読む
「明日、誕生日なの」を繰り返す女。彼女が地下の祭壇で、母親からの暴言のような不在着信を聞くのが見ていられないほどつらかった。母親を殺したいほど憎しむ気持ちと愛されたいと思う気持ち。そして無気力なときに>>続きを読む
娘の教育のために離婚して国を出たい妻(義理の父の介護から抜け出したい思いもあったのだろうか)、実の父を置いていけるわけがない夫、両親に離婚してほしくない娘、徘徊する祖父の介護のために雇われた妊娠中の女>>続きを読む
カンニングをテーマにこんなにスリリングでスタイリッシュな映画ができるとは。まるでスパイ映画を観ているような緊張感。手に汗握るエンタメ作品になっているだけでなく、背景にあるタイの格差社会、学歴社会といっ>>続きを読む
関東大震災朝鮮人虐殺事件のことを知ったのはつい最近で、今年3月、東北の地震の後にSNS上で外国人差別を煽るようなデマが出回ったときだった。1923年の大震災後とまったく同じことが繰り返されているという>>続きを読む
日本版とどうしても比べてしまって料理や自然と向き合うパートが少なくてちょっと物足りなくは感じたものの、韓国の料理を見たり、日本と韓国の違うところ、似てるところを発見できるのがよかった。こちらの方が主人>>続きを読む
寝る前に90分くらいで見られるのを探してこれにしたら、夜中にめちゃくちゃ元気出てしまった。エピソードがどれも強烈で、彼と作品について語る人たちもみんな楽しそうで、おもしろかった。ものづくりへの愛にわく>>続きを読む
前半が正直ちょっと退屈で(すごい心を掴まれるでも笑えるでもなくて、一体何を見せられているんだろうみたいな気持ちになる)このまま続いたらどうしようと思ってたが、3.11のあと現実的なトーンからグッと引き>>続きを読む