きねまっきいさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

きねまっきい

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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.0

群像サイズと物語量が丁度良い、だから成功作。
バトミントン女子の熱い視線をバレー男子(太賀)に気付かせぬ映画の意地悪が良い。
恋する女の不機嫌は映画が撮るべき対象だ。
青春映画20年に1本、「櫻の園」
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0.5ミリ(2014年製作の映画)

3.0

ジジイ専門に巻き付く妖怪白蛇女。

安藤サクラ、助平な下心をヌルりとかわす正義漢をハードボイルドに好演。

津川雅彦自己ベスト演の長台詞は反戦映画史に残したい。

多くの男はこの妖怪白蛇女に看取られた
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.0

血も涙も無いサイコパスを香川照之の激演で情感たっぷりに、

愛妻家らしき正義漢刑事を西島秀俊の大根素人演で空っぽに、

という配役が奏功。

だから刑事はCUREの役所広司ではない。

黒沢清の集大成
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ユメ十夜(2007年製作の映画)

2.0

再見。
初見時より楽しめた。
夢もの、本作や黒澤「夢」のつまらなさは「アバター」「インセプション」のつまらなさに地続き。
何でもアリの映画はツマラヌ。
それを逆手にとる松尾スズキは尺に合う物語量で企画
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

2.0

「ディア・ドクター」の難点。

①鶴瓶では一本もたない。「おとうと」でも顕著。

②鶴瓶と八千草が突如タメグチになる気持ち悪さ。

③終盤で去る瑛太に松重豊が致命的な説明台詞を言う。

この頃の西川美
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告白(2010年製作の映画)

2.0

再見。

構成、編集、画、演技(特にポストいしだあゆみな木村佳乃)は愉しんだが、作品自体に何処か心がこもらぬ印象は変わらず。

歪んだ世を諦め冷笑する女教師より、全力で立ち向かうも全然正せない踊る大捜
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大鹿村騒動記(2011年製作の映画)

4.0

ベテラン演者脚本音楽まで何という初々しさ。

そか、初々しさを掘り出せた時の阪本順治はイイ。

復調。

荒井脚本の劇中劇群像処理、流石の手際「喜劇Wの悲劇」。

原田芳雄氏、遺作を代表作に加えた。
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小さいおうち(2013年製作の映画)

4.0

山田洋次は失われた日本人の美徳だ反戦だと説教したくて大真面目に映画を撮っているのに、
彼独自の正統メイド萌えや湿り気ある百合的エロが図らずも?ダバダバ溢れ落ちてしまっている感、を愉しんだ。のだと思う。

死んでもいい(1992年製作の映画)

3.0

再々見。
映画的何かが漲る怪作。
亡き石井隆(合掌)な湿ってシャープな画に何処か浮く大竹という絶妙なミスキャスト(石井の奈美には色気と美と退廃が足りない)の成功を楽しむ。
92'か。大竹、永瀬より断然
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