デパルマさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

妖星ゴラス(1962年製作の映画)

2.5

南極に原子ロケットをつけて地球の軌道を変えることで妖星ゴラスとの衝突を防ぐという嘘みたいなストーリーとクライマックスのミニチュアにしか見えない南極基地の特撮がマッチしてて堪らなかった。

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

2.5

かなり地味だけど空中戦は大迫力。人間ドラマが超薄くて完全にラドンが主役。巨大というだけで駆逐される動物をただただ厳かな気持ちで見つめることしかできないラストが印象的だった。ラドンが戦闘機と戦うシーン、>>続きを読む

聖なる証(2022年製作の映画)

3.0

信仰のために断食を続ける少女をどうすれば救えるのか。「スワロウ」「ブラック・ウィドウ」「沈黙」を彷彿とさせる映画だった。冒頭、撮影スタジオのセットが映り、フローレンス・ピューが上映挨拶をすると芝居が始>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.0

地獄みたいな気持ちになった。BS世界のドキュメンタリーと錯覚する、劇映画であることを忘れるような圧倒的な俳優のアンサンブルと撮影編集。個人事業主なのに休めないってテイのいい奴隷じゃないか。ギグワーカー>>続きを読む

ユニバーサル・ソルジャー(1992年製作の映画)

2.5

ユニバーサル・ソルジャーは、90年代の「ランボー」だ。ロボットのように従順だったユニバーサル・ソルジャーが突然のフラッシュバックによって制御を失い暴走するのは、ベトナム戦争から25年が経っても未だに帰>>続きを読む

ダブル・インパクト(1991年製作の映画)

2.5

生き別れた兄弟が香港で再会して親の仇討ちをするヴァンダミングアクション。ヴァンダムって筋肉俳史上最高のハンサムボーイだと思う。ゲイリー・クーパーみたい。テレビ朝日版だけは山ちゃんが一人二役で流石。

るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

2.0

分かりにくいけど2作目。相変わらず映像とアクションはカッコ良いけど、原作未読勢の私にはキャラが立ってなくて話もドラマも薄くて全体的にたるく感じる。薫殿との別れが妙に湿っぽくて二人はもう済ました仲なのか>>続きを読む

るろうに剣心(2012年製作の映画)

2.5

せっかく日本版バットマンビギンズの趣きがあるのに、ザコキャラの演技がオーバーすぎて萎える。クライマックスのアクションは結構面白いけどドラマパートがめちゃくちゃたるいし原作はコミカルだったはずのにギャグ>>続きを読む

キネマの神様(2021年製作の映画)

1.0

え、これが山田洋次…?と愕然とした。舞台風の過剰な演技とそれを導く演出、ご都合主義で説明的な脚本、カメラの位置が台詞の度に変わって人物の位置関係が掴みにくい平面的な撮影と編集皆終わってた。出川哲朗のよ>>続きを読む

ヘヴィメタル/ヘビー・メタル(1981年製作の映画)

3.0

「フィフス・エレメント」の元ネタ。ハードボイルド、近未来SF、古代、宇宙船、ロック、お色気など男が好きなものが盛り沢山の動く成人向けアメコミ。女キャラ全員おっぱい出してた。ストーリーは支離滅裂だけど、>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

2.0

マリッジ・ストーリー同様、アダム・ドライバーの吹替担当の増元拓也が下手すぎてまじで観てられない。津田健次郎にしてくれ。

U-571(2000年製作の映画)

2.5

ドイツのエニグマを奪取するアメリカの潜水艦映画。ビル・パクストンに未熟扱いされていたマシュー・マコノヒーが、部下を指揮し厳しい決断を下すことで一人前になるアメリカっぽいおはなし。それなりにスリリングで>>続きを読む

スランバーランド(2022年製作の映画)

2.0

映像最高、脚本ダメダメ。青の未来都市はまじで素敵なのに、ジェイソン・モモアが全然魅力的でないし「ロキ」を彷彿とさせる夢を扱ったマルチバース的な設定もまるで活かせてないしストーリーがクソつまらない。パパ>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.0

「RENT」作者の伝記ミュージカル映画。ヴァネッサ・ハジェンズがダンサーBくらいのちょい役でびっくりした記憶がある。

ひつじのショーン スペシャル クリスマスがやってきた!(2021年製作の映画)

3.0

プレゼントと間違われて連れて行かれたひつじのティミーを助け出せ。泥棒側が主人公の「ホーム・アローン」みがあるし、ロープを伝って窓から窓へ移動したり音楽隊の車に乗せてもらうシーンなんてまんまじゃん。30>>続きを読む

ひつじのショーン スペシャル いたずらラマがやってきた!(2015年製作の映画)

2.5

ひつじのショーン版「ファニー・ゲーム」。協調性のない3匹のラマが仲間に加わってひつじたちがめちゃくちゃ苦労するよ。ラマがまじで嫌なことばっかりしてくるので本当にムカつく。笑えなくてまじでムカついた。ク>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.0

絶対に身代金払いたくないジジイvs絶対息子を取り戻したい母ちゃん。前半はほぼ設定紹介だし主人公たちが自主的に行動して状況を変えないから、脚本が全然ドライブしない。元々は「ハウスオブカード」のケヴィン・>>続きを読む

悪の法則(2013年製作の映画)

2.5

豪華俳優皆殺し映画。主人公が敵に追われたり闘ったりするアクションがないからマイケル・ファスベンダーとブラピが話す台詞だけでヤバいこと起きてるぜ!と思わせなきゃいけない戯曲のような構成が新鮮。その割に台>>続きを読む

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

2.0

ブラピが自分だけ助かろうとする、せこせこゾンビ映画。開始早々ブラピが逃げてる途中のスーパーで当たり前のように人殺したり、まだ生きてる飛行機の同乗者を見殺しにしたり、アメリカ…ブラピ…となった。そのくせ>>続きを読む

ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

2.5

界隈では名の知れた伝説の番長ブラピ兄貴と彼を慕う舎弟たちの物語をロジャー・ディーキンスの重厚でスケール感のある圧倒的な映像で描いているので中身がないストーリーがだらだら続いても割と緊張感を持って観れて>>続きを読む

ザ・バブル(2022年製作の映画)

2.5

パンデミック中に現場入りした映画俳優たちの数ヶ月に及ぶ隔離生活を描いた群像コメディ。主人公がパレスチナとイスラエルのダブルを演じて人気低迷したり、TikTokerが「E.T.は人種差別的」と言ったりギ>>続きを読む

キング・オブ・スタテンアイランド(2020年製作の映画)

3.0

幼くして父親を亡くして自暴自棄になった発達障害の青年が、妹の大学進学、母親の再婚を機に自立を迫られる人間ドラマ。ジャド・アパトーにしてはギャグが冴えてないし2時間超えは長いけど、設定とキャラは魅力的だ>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

2.0

探偵役のヒュー・グラントが調査結果のテイでマシュー・マコノヒーらによる麻薬ビジネス抗争を“まるで映画のように”誇張したり時系列を入れ替えたりして面白おかしく語るメタな構成によって、初期リッチーの訳わか>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

2.5

平凡なアドベンチャー映画。冒険よりトムホがバーでバイトしてる冒頭の方が全然面白い。マーク・ウォールバーグは相変わらず大学中退してふらついている友達の兄ちゃんみたいで全然カッコ良くない。

トロール(2022年製作の映画)

2.5

日本はゴジラ、アメリカはキングコング(と日本から輸入したゴジラ)、そしてノルウェーはトロールと来た。キリスト教伝来以降、人々から忘れ去られていたノルウェー民話のトロールが、山の開発をきっかけに復活する>>続きを読む

アテナ(2022年製作の映画)

3.5

冒頭11分間の長回しアクションヤバすぎますやん映画。ほぼ戦争映画。警察による13歳の弟の殺人事件をきっかけに3人の兄貴たちが三者三様の立場で事態を変えるべく闘う。一瞬これ実話?と思うけど、おそらく20>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.0

吹替ファンとしては、金曜ロードショーが「オリジナル吹き替え版」を放送した歴史的な意義について言及せざるを得まい。まず前提として、吹替は多くの場合、DVD、BD、配信、テレビ局などの媒体によって声優や翻>>続きを読む

アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

3.0

ジョーン・キューザックが西野翔と見紛うえちえちベビーシッター役で悶絶した。1作目はオババが3人くらい出てきて混乱するけど、2作目はセクシー姉さんの後妻業パートとトンボみたいな少年が出てくるサマーキャン>>続きを読む

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.0

ティム・バートンとヘレナ・ボナム=カーターの家族にお呼ばれしたらこんな感じに「うぇっ不気味!」とか「何この怖い人形!」ってアダムス一家に眉をひそめる人間と同じ反応しちゃうのかな。異常人格、殺人鬼、悪霊>>続きを読む

勇気ある追跡(1969年製作の映画)

2.0

親の仇討ちを果たしたい少女と彼女に雇われた賞金稼ぎのロードムービー。ジョン・ウェインとグレン・キャンベルが前半は“主人公の少女”をいじめるし頭悪そうな性悪なのでディズニー映画のデブとノッポの悪党コンビ>>続きを読む

リバティ・バランスを射った男(1962年製作の映画)

3.0

「ベルファスト」に出てきた西部劇。女の仕事として見られていた給仕をしながら女子供や黒人(!)に読み書きや歴史や民主主義を教える都会的でリベラルな弁護士ジェームズ・ステュアートと、家父長制の権化のような>>続きを読む