デパルマさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.0

山寺宏一のもっこりの声が神谷明そっくり。吹替は日本語ならではの駄洒落が多数あり、「Mr.BOO」時代の吹替のよう。お色気ギャグ、しょつもなギャグ、子供と動物の残酷ギャグ、熟女好きギャグの乱れ打ち。ラシ>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

2.0

現代版「チャッキー」。全然怖くないというかどちらかと言うとグロいのでホラーというよりスラッシャー映画。ミーガンの顔が目が大きくていかにもシリコンの人工的な整形顔なのが面白い。殺傷能力の高いドラえもんが>>続きを読む

クロニクル(2012年製作の映画)

3.0

「クローバーフィールド」「キャリー」「スーパー!」「X-MEN」を合体させたような男子学生が偶然超能力を得たことによる悲劇。どうしても大友克洋を思い出してしまうけど、いじめられっ子のビデオ少年が力を持>>続きを読む

長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

2.5

プスが竹中直人から山本耕史に、キティ・フワフワーテが本田貴子から土屋アンナに声優変更されたのまじで最悪。特に今回は昔ブイブイ言わせてた中年男性が死を意識し始めるというストーリーなので竹中直人の方がハマ>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

2.5

エメラルド・フェネルの長編第2作は、ヨルゴス・ランティモスが「太陽がいっぱい」をアート映画としてリメイクしたような映画、ではなかった。よく考えたら、はじめから相手が自分のものにならないのが分かってるか>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

1.5

ナルト好きの作者が連載して8話で打ち切られた少年漫画みがある。キャラはカッコよくないし世界観は説明不足だし全然面白くない。彼らが何者なのか全然分からない。知らないアニメの劇場版観ているみたい。師匠が倒>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.5

俳句とヒップホップをテーマにした前代未聞のアニメ。メキシコと日本のダブルの少年ビーバーが俳句をあちこちにグラフィティーとして描いていたりクライマックスで主人公が俳句を音楽にのせて詠んだり、俳句とヒップ>>続きを読む

チキンラン ナゲット大作戦(2023年製作の映画)

3.0

チャーリーとチョコレート工場とミッションインポッシブルが合体したみたい。字幕の「完璧な着地。ドンピシャだ」「ピシャっととじる?」も良いけど、吹替の「完璧な着地だ。アンビリーバブル!」「アンブレラ閉じる>>続きを読む

ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

2.5

主演がアカデミー賞候補、助演がクリス・ロック、制作はオバマ夫妻。ワシントン大行進の立役者を描いたスコセッシ風の実録映画で同監督の「マレイニー」もダメだったけど今回も面白くないや。いつまでアカデミー賞に>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

観たの北米公開前だから全然期待してなかったけど(だからこそ)、大満足の出来だった。テキトーに言うと、ほかげと宇宙戦艦ヤマトとジョーズとジュラシックパークとダンケルクとゴジラ1作目を合体させたみたいな映>>続きを読む

スイング・ステート(2020年製作の映画)

2.5

リベラルによる痛烈な民主党批判コメディ。民主党選挙参謀のスティーヴ・カレルが保守的な田舎町に住む割とリベラルな地元のおっさんを担ぎ上げる話。選挙キャンペーンに莫大なマネーを投じるのは共和党も同じで結局>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

もしフィンチャーが普通の殺し屋アクション映画を撮ったら、普通じゃなくなるよねって映画。モノローグでずっと語ってるけどお前集中しろよ。高層ビルに住む大金持ちのリスク管理のための保険や投資によって、地上の>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

これは恐ろしく素晴らしい。「ミスト」「ドントルックアップ」「スイングステート」を彷彿とさせるほぼ密室劇のディザスタームービー。原作の面白さもあるだろうけど、演出と演技と撮影が完璧。都会の黒人男性マハー>>続きを読む

スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)

3.5

スタローン自ら語るドキュメンタリー。「筋肉が増えるほど集客が増した」とシュワちゃん、「ロッキーⅢとⅣは漫画だ」とタランティーノ。無名時代、ロッキー制作秘話、スターの苦悩、父との確執、大きな後悔。「ラン>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

2.5

アクセルとブレーキを踏み間違えた年配男性が夫を殺した時に流れた血、コロナ禍で貧困が加速する通帳の赤字。次作「愛にイナズマ」同様、赤色が象徴的に使われている。コロナ禍、いじめ、生活保護バッシング、至る所>>続きを読む

アジアの天使(2021年製作の映画)

4.0

シングルファザーの池松壮亮&オダギリジョー兄弟とチェ・ヒソ兄弟の日韓交流を描いたロードムービーコメディ。緊迫する日韓関係、言語の壁、貧困、姉妹の確執、家長の威厳、母の死など重たいテーマを扱いつつコメデ>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

こんなの好きに決まってるじゃん。とにかく松岡茉優が上手すぎる。松岡茉優と窪田正孝の会話も、窪田正孝と佐藤浩市の会話も、噛み合っているようで噛み合わってない。だけど君はそこに居て良いじゃんと。お先真っ暗>>続きを読む

正しいバスの見分けかた(2015年製作の映画)

3.0

程よくユーモラスで自然な関西弁が心地良い。萩原みのりは名古屋出身なのに完璧な間と発音でビビる。宇宙人を見たかもしれない中条あやみとなんか好きになってもうた岡山天音の爽やかな恋物語。実際同じクラスの女子>>続きを読む

煙とウララ(2022年製作の映画)

2.0

「こじらせて屋上」と同じ屋上でロケされたVOGAの元劇団員渡辺綾子主演の短編映画。街コンに気疲れして屋上で一服している主人公と街コンのサクラが出会う。街コンより同性同士で駄弁ってる方が気楽だよね。まあ>>続きを読む

こじらせて屋上(2022年製作の映画)

2.0

こじらせアラサーと不登校JKが屋上で交わす不毛な会話劇。主演の渡辺綾子さんは7年前に京都の劇団VOGAを芝居友達が出てるので観に行ったら一人だけ上手いし輝いてて一目惚れした。退団されてからどこに?と思>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.5

数年前にエキストラを誘われたのに「岬の兄弟」が苦手だったので無視してしまった。すげー面白かったから激しく後悔してる。見知った大阪西成の風景を佐藤二郎が疾走するの色んな意味でドキドキした。後半の展開は精>>続きを読む

そこにいた男(2020年製作の映画)

2.5

片山慎三×岨手由貴子。ヒモ男に貢ぐ女が犯したある犯罪。綾野剛風のチャラ男が全裸で悶えるケツ、自販機にかがむ半ケツの撮り方が良かった。成程新宿ホスト殺人未遂事件が元ネタなのか。ホストの営業ってあんなの合>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

2.5

配信で観れば良かった。スコセッシ苦手だけど3時間半もあるしエリック・ロスだしアカデミー賞候補だからと映画館で観たらクソ長くて退屈だった。先住民であるオセージ族は荒野に強制移住させられ(ジェノサイド)、>>続きを読む

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

2.5

まるでウェス・アンダーソン版「四畳半神話体系」のようであって、小説の地の文も台詞も全て俳優が読み上げるタイプの演劇のようであり、描き割りと巨大な舞台装置を大写しにするメリエス映画のようでもあるが、下手>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.5

フェミニズムを専攻してるゼミ生が論文のテーマに選んだらそれなりの論文が書けそうな映画。キャリア初期にBimboと呼ばれるセクシーだけど頭が空っぽのブロンド娘を演じていたマーゴット・ロビーがそのものズバ>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

3.5

「ハハ キトク」の所で熱が出て翌日病院行ったらコロナだったので1週間以上微熱と喉の痛みに苦しみながら笠智衆のうちわパタパタが悪夢のように脳内再生されて辛かった。小津はサイレント映画しか観たことなかった>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

ひとりぼっちのあみ子が痛々しくて悲しくて、見てるだけで具合が悪くなりそうだった。悲しい時にわざとお道化を演じて周囲を疲れさせたり怒らせたりしていると、しまいにこちらの呼びかけに返事が返って来なくなるあ>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

2.5

ヤクザと警察の計画に堅気のボクサーが巻き込まれる「トゥルー・ロマンス」と「天国に行けないパパ」の融合クライムコメディ。染谷将太は台詞言えてないけど和製ポール・ダノの趣き、内野聖陽はいつも昭和のスター俳>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

2.5

子供番組の司会者ミスターロジャースの伝記映画と思ったら、父親との関係に悩む第三者の記者の目を通して彼の実像やメンタルヘルスの精神に触れるという作り。クリス・クーパーって「遠い空の向こうに」「アメリカン>>続きを読む

ビッグ(1988年製作の映画)

2.5

ある日突然大人になっちゃたガチンチョが玩具会社で働くことになるコメディ。惚れた男が13歳だった!という毛利蘭もビックリな結末は色んな意味で辛すぎる。名作扱いされてるけど断然「13 ラブ 30 サーティ>>続きを読む

マッケンナの黄金(1969年製作の映画)

2.0

アパッチ族に伝わる伝説の黄金を巡る西部劇。グレゴリー・ペックは初めに敵に捕まえられてから終始案内するだけで自主的にほとんど活躍しない。スタントや人形を使ったカットと俳優が演じるカットの繋げ方があまりに>>続きを読む

蜃気楼(1965年製作の映画)

2.5

記憶喪失の男が真相を知るため探偵のウォルター・マッソーを雇うとジョージ・ケネディが襲ってくるグレゴリー・ペック版「シャレード」。オードリー・ヘプバーンが謎の男ケーリー・グラントに振り回されるストーリー>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.0

ビル・マーレイが主演しそうな、キモキモダメダメ中年親父を描いたオフビートなコメディだと思って観てたのに、後半からアート映画になってんじゃねえよ。娘の同級生に興奮してセクシーに踊るその子の胸元から薔薇が>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.0

暴力刑事、エリート刑事、汚職刑事がそれぞれの思惑で事件を追うオールスター群像サスペンス。ソフト版とフジテレビ版を鑑賞。ガイ・ピアーズの宮本充は爽やかで共感したくなる演技、藤原啓治は冷たい切れ者インテリ>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

2.5

今やトム・クルーズの専属アクション映画監督となったクリストファー・マッカリーがアカデミー脚本賞を受賞したクライム映画。テレビ放送で観たらほとんどカットされてないはずなのに全然入り込めなかった。あれ、初>>続きを読む