yoitomakeさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.8

前/後で動/静の切り替え。
マジで後半に救われた。
エイミーと彼氏のやりとりのすべてが柔らかくてやさしく、選曲もまたしかり。デートのスタイルですら兄妹の違いをありありと感じて面白かった。
前半のこの父
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

どちらかと言うとフレッドの目線で見てしまった。
自分に嘘をつかず、誇り高く気高いロランスのような人間と一緒にいると、自分が付属品のようでみじめな気がしてくるのを痛いほど感じた。
ロランスは自分で自分を
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.8

今後の彼らの人生で、このアルプススタンドで話したことがキーになるタイミングが度々出てくるんだろうと思わせる。私にもそういうシンボリックな日はあったか?10年前に18歳だった自分とそこから10年間重ねた>>続きを読む

アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.0

めちゃめちゃコメディだった。
笑いと恐怖は紙一重ってことがよくわかった。あとカメラワークのせいか人がグラセフやってるのを見てるみたい。
大真面目に「計画ある」とか言っときながらノリで殺したり生き返らせ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

94年のより姉妹それぞれのバックボーンというか、大切にしているものがわかりやすくて良かった!
仕事、家庭、どうしよ!?っていうアラサー女性の普遍的な葛藤が映像と俳優におとぎ話ナイズされて小綺麗になって
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若草物語(1994年製作の映画)

3.5

今やってる若草物語の予習。

女は家庭を作ってライフステージ進むと気軽に身内の葬式へも行けない。
ジョーみたいな活発な女の子と男の子が同時にいたとして、世間は男の子に対しては変わり者の烙印を押さないだ
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スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

4.0

青空と砂漠、兄と妹、訪問者と土着民、健常者と障がい者、対比がわかりやすくて日本昔ばなしみたいな内容だから割と取っ付きやすい。終始不穏なのと砂漠なのになぜかめっちゃ強い閉塞感、が良かったな。兄の部屋、ト>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.5

今なら人を好きになる理由が複雑でも単純でも共感でも憧憬でも、そこに優劣の差はないと思えるけど、自分が高校生の時は彼らのように愛情の形について色々思い悩んだりしてたのかな?忘れた。
悩みがとにかく青くて
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

何回見てもテンアゲすぎ。
人生で1番好きな映画かも。
もう反射的に最高!ってなってしまい最初の謎ピタゴラスイッチですら泣ける。

(バタフライエフェクト的なあぁ~何でも思い通りにという事は無理なんや~
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

-

収監率から黒人差別を考えたこと無かったから勉強になった。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

ゾンビ映画で物語に起伏がないっていうのよく考えたらすごいことだと思う。
イギーポップが内臓食い散らかしてた時が私の瞬間最大風速だった。
台本に書いてあったから みたいなメタ的な発言って何度もやられると
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

4.2

グラムロックって短いブームだったのに、その後与えた影響がケタ違いに大きいのを実感。強烈で妖しげなイメージが長い時間をかけて世界中に拡散されたから、2020年の私にとってそこまでアングラな映像っていう印>>続きを読む

老人Z(1991年製作の映画)

4.2

大友克洋の描く女の子は可愛くないという深刻な問題を江口寿史で解決できた。
良いとこ取りのジャパニメーション。
メカと美少女という組み合わせに日本人はとても弱いのでは?

内容は社会派。
30年前から既
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

主人公は甥っ子へ思い出を語るわけでもなく、元妻と分かり合うこともなく、地元の人に働きかけて許されることも無い。映画を見ている私たちにも彼が何を考えていたかよく伝わらない。さみしい映画だった。
悲しいこ
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ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

4.2

冒頭、よくある芝生に佇むナード。
自分よりずっと小さいガキしか乗ってないスクールバスに乗り込んで、変なユニコーンの絵を描き殴る。
これはもしかしてめっちゃ好きなやつ?という期待が、ペットに餌やる時のク
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.5

決してパラレルワールドでのSFなわけじゃない。話のベースは確実に私たちの生活の延長線上にある。
ディストピアものには体制に反抗する存在が不可欠で、彼らが辛い目にあうパターンはどこかで約束されている。
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

-

シンジ君のやらかし2回に比べたら私の仕事のミスとか無に近いからがんばろーってなりました。

ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

3.5

コロンバイン高校銃乱射事件の要因として
エレファントはティーンエイジャーの危うさにピントを当ててるイメージで
対するこちらはアメリカと銃の蜜月関係及びその病的さにピントを当ててるイメージ

年代や人種
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KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

3.5

自分より弱い女しか狙えない男ってみじめでみっともないなぁって思った。
因果応報のない映画ってやり切れなくなるけど実際生きてるとそういう事の方が多いよね。
つい、やらかしてても運良くバチが当たらなくあり
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エレファント(2003年製作の映画)

3.8

私も本当のところ高校生の時は
カーストに息が苦しくなったり、意味もなく他害行為をはたらいたり、言うほど楽しくなかったなーってことを思い出した。
学校が世界の全部みたいな年代の絶望、閉塞感、こいつとでも
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.2

凄腕のスナイパーが助けてくれるやん!っていうヒーロー物語展開に思考が持ってかれすぎて、肝心のネイティブ・アメリカンの人達が受けている不遇っていうテーマを忘れかけちゃってた。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.2

東京という都市での言語感覚の消失。
私は日本語を使えるからこの映画で追体験はできないけど、主人公ふたりの思考や本当に使いたい言葉を代弁してあげたくなるようなもどかしさがしんどくて好き。
上京する前に見
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.0

登場人物全員大声で笑った。
画面の彩度も高いしラジカセの音量はクソでかいし劇中はめっちゃ暑いとのことで、全てが過剰な状態。
何かが起きるに決まってんだろっていう雰囲気のままでちんたらちんたら進むのは好
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.8

ぼんやり、セックスと死って紙一重のところがあるよなあと思ってたから、分かりやすく映像になっててありがとうって気持ちになった。

アメリカ映画における郊外の清潔な閉塞感が好きで、終始整然として人のいない
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

小規模な共同体に対する悪趣味な切り取り方って割とよくあると思うけど、
第三者が「閉鎖的なものはどこかで歪む」という偏見を持つのをやめられないのか?
閉鎖的であるからこそ実際に歪んでしまったという史実に
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.8

同じ人に毎日殺されるっていう恐怖。
立ち向かえなければ陰湿なホラーになるのに、立ち向かい方によってはコメディになる。
見せ方って題材より強いんだなと思った。
良い意味でジャンクな映画。
金髪ビッチがち
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

金持ちは高いところ、貧乏は低いところ、執拗に同じ構図を繰り返す。その中でおっ!て思ったのが、二項対立ではなくて「更なる下」っていう存在が出現したこと。下を見ればキリがないとはよく言うけどまさにこれ。>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.5

社会的格差。
最近になって色んな作品で見かけるトピックだけど、イギリスの場合は階級社会が根強いから、また違った意味合いを帯びてくる。
全体的に諦めのムード。貧困だからムカつく富裕層をどうにかしようとか
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アス(2019年製作の映画)

3.5

ただドッペルゲンガーが来て家族を乗っ取ろうとしてきて怖い!ってだけの話じゃないんだな。殺した数を競ってるあたりで、もうどっちが化け物サイドなのかわからなくなっちゃった。
育つ環境が違うだけで同じポテン
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.5

自分がライカ犬よりましな人生なのかは他の誰も教えてくれない。
まさにライカ犬みたいに宇宙に1人で問いかけているような空虚な思考だ。
まだ小さい主人公がそんなことを心の寄り所にしてしまう事実に胸が苦しく
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.2

私がシャイニングに求めてたものはなかったけど、ハリーポッターみたいで面白かった!

超能力へのフォーカスが大きい/屋敷自体が邪悪な意志を持つ、っていうのはキングの原作よりの発想みたい。
私が持ってい
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

愛してる人のことも死ねって言うまで嫌いになれることを考えると、ゾッとするような、もしくは、逆に嫌いな人もいくらでも好きになれるかな?と希望を持てるような。人間の謎の可能性を感じた。

子供がキャッチボ
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