yoitomakeさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

近代の戦争は、残虐さや過酷さよりも当時の生活の発展と矛盾する野蛮さが恐ろしい。
人間が動物との差をつけるために長い間築き上げてきた文明、感情表現、人間を人間たらしめている要素が戦いの中で剥ぎ取られてし
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

3.5

いち個人の歪んだリビドーや愛情が世界にも大変な影響をもたらしていく、的な世界観を持つ作品が苦手で、勝手に10年くらい避けてた映画。食わず嫌いも良くないのでちゃんと見た。やっぱりあんまりピンと来なくて残>>続きを読む

blank13(2017年製作の映画)

3.5

父親の交友関係知らないので、彼の葬式にはどんな人が来るんだろ、、、って考えてたらなんか変な汗出た。
貧困の描写が紋切り型。
色んな映画を見てると国それぞれの貧乏人像があることに気づくけど、借金取りに追
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.2

日常でもそこそこある「話の通じない人におぼえる違和感」を最大値まで上げるとマーティンになる気がした。あの感じを映画の中で見られるのレアな気がする。山手線の中とかにはけっこういそう。

そして冒頭から終
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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

3.8

登場人物全員年下!盛んな年齢のため、革命戦士じゃなくてセックス戦士となってたのリアルで良かった。総括せよ!

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.5

分かりやすいキチガイに翻弄されてたところをえ?!お前(わかりにくい方)がキチガイだったの?!現象、今回もあった。

気づいたポイント:かもめを岩に叩きつける回数多すぎない?

これを経過観察していくと
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.2

4年前に熊本の水俣病展に行って、智子さんの写真を見たことがある。単にフィルムのせいで、水俣という土地自体が陰惨な白黒の世界という潜在意識があった。当たり前だけど実際はフルカラーで、美しい港町だったんだ>>続きを読む

オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)

5.0

バンドのドキュメンタリーはバイオグラフィとか音楽性に触れるものが多いよね。
この映画はそうじゃなくて、ライブ映像とファンの思い出(!)が半々くらい。
oasisは、いい意味で芸術性や当時の目新しさで評
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TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)(2016年製作の映画)

3.8

あまりに専門的かつ門戸の狭い世界。
仕事は目で見て盗めってことなんだろうけど、「感覚で、勘で」とか言われると困っちゃうよね。次が育ってなさそう。余命少ない伝統文化の最期を見ているようで、少し退廃的にも
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.8

食べ物ドキュメンタリー楽しいね~🍣

私が感銘を受けがちな「毎日同じことをやる美学」が徹底されていて良かった。
ただそのもはや宗教的な美しさを客までもが慮る必要があるのか、もしくはそれができない限りグ
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

4.0

とにかく飯がまずそうで音響が不快なところが好き(同じ理由でイレイザーヘッドが好き)。
ミスリードへの誘導には完全にしてやられた!
「このキチガイがぺド殺人鬼に違いない、そうあるべきだ」という根拠の無い
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ラーメンヘッズ(2017年製作の映画)

3.5

SUSURU TVに飽きたのでラーメン映像コンテンツに飢えている。
さすがにこちらは映画だけあって(映画館で見る必要ゼロの画面だけど)見応えあった。
推し(佐野実)が故人のため出番1秒だったの悲しい。

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.0

ブルースを悲しみと訳していて彼らの受けてきた仕打ちがより伝わってくるようだった。信仰心があったから耐えしのぶことができた、という感覚は今の日本人には分かりづらい。でも、神様、自分のルーツ、音楽、なにか>>続きを読む

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

-

私と同世代の人間はサブリミナルで登場する白い顔の男を知っているはず。ウォーリーを探さないで(恐怖フラッシュ)でウォーリーを探し続けたら出てくるやつ。

内容については何回も見たから言わずもがな。今回は
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

映画館にいた人みんな結構笑ってた。
誰かが酷い目に合う笑いだから、人は選ぶと思ってたけど。みんな普段は腹のなかに薄暗い笑いのツボを隠しているんだな?と思うと面白かった。

PGさんおよび宇宙の方々周辺
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

AIが暴走する作品は数あれど、青春の意味を問いながらぶっ壊れるという激エモ展開。実写だと恥ずかしくて聞いていられないようなセリフも、クレヨンしんちゃんフィルターを通すと素直に入ってくるのがすごい。

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

4.0

ノートの切れ端に書いてあることとか、ちょっとした受け答えから佐藤伸治の意外な普通の人感覚が垣間見えた。何となく今までエキセントリックな天才ってイメージだったけど、普通の私たちと同じようなフラストレーシ>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

類人猿ってマジでヒトっぽい。やっぱ私たちの祖先だなと感じた。なのに人間に利用され続ける😭コングの目見てみんな話して。コングの家族はどこなの?まじで大人たち嘘つかないで!!
それに対するゴジラは相変わら
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

ファーンの、孤独は人並みにしんどい割に矛盾して「ひとりになって自分と向き合いたい」欲が強いというアンバランスさ!個人的にはとても親近感が持てた。
どこに行っても所在のない感じ(なくそうとしてる感じ)
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.5

ブクログに書いてあった映画みなおすシリーズ
2008.8.2

自由に好き放題やってる人たちの映画だと思われがちだけど、歪んだナショナリズムのせいで自由になれなかった人たちの映画。コンセプトからガチガ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

これ結構楽しみにしてた🐱
暴力のノリが軽すぎなかったので安心した。ちゃんとグッ、、、と痛がってると嬉しい。この手の映画でお!目新しい!となる暴力を探すのが好きなんだけど、喉元をかききった後にストローを
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.8

イギリスという国家のPVって感じでコテコテに曇天。

原作読んでる時は脳内で以下のように再生されてたから、ちょっと映画だとイメージ違った。
ジムプリドー →ジュード・ロウ
ビルヘイドン→ダニエル・クレ
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.5

めちゃ好きなので劇場で改めて鑑賞。

気高き童貞(ヨノイ)が人の上に立つと、ちんちんに振り回されて公私混同エグいからやめれっていう映画。

ハラとローレンスの関係性好き。同僚でも友達でもなくて、ストッ
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.8

アフロフューチャリズムとはなんぞや?だったけどぼーっと見るのにすごい良かった。むかし寺山修司の「田園に死す」見て、田んぼで将棋うつ画面が強烈で忘れられなかった。この映画でもひらけた荒野でテーブルゲーム>>続きを読む

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.8

いや青い春かよ笑って思ったけど青い春の方があとだった。
男子が頑張ったり諦めたり執着したり突き放したりするのは、いつどの時代においても私をエモくさせる。半グレになった親友と偶然再会するのもテンプレ展開
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.0

飲み屋に来るうざ客、スナックの下手くそカラオケ、ガリガリ君の感触、終始謎なリアリティに時間を割いている印象。沖縄編だけで終わらせても良いような濃さだったのに、ちゃんと空港を経て帰ってくるシーンが描かれ>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.2

ソナチネ→HANABIと見て、暴力と笑いの両立がギリギリのところで成立してる度が1番高かったように思う。個人的には一番好みだった。犯人捕まえるのにバックしてまで2回轢くのめっちゃ笑った。
アート的な要
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アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

3.5

BS「70年代の名作映画から見えてくるアメリカ」に出てきたので鑑賞。
たった10年前のことをここまで華々しく懐古できる国民性、分かり合えねえ~となった🇺🇸
青春映画としてはそこそこ良かった。どんな国の
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地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

4.0

1時間くらいはクソつまんないけど、ラストに向かっての落ちぶれっぷりがほぼAV。股間も無修正。なすすべも無く、視力まで失うボウイがエロすぎ。
文学で言うならオスカーワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」、
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

私も映画撮れるならこんなポスターにしたい!花札の坊主みたいな真っ赤な空にアロハな魚🐟不穏すぎ。最高。
もはやこの画が好みすぎて、「この映画、人生を変えてくれるのでは?」という謎のクソデカ期待をずっと募
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HANA-BI(1997年製作の映画)

3.8

たけしが「こいつ強いのに絶対死んでしまうやん!」のオーラを出せていることで成立してる感じはちょっとあったかも。というかこのオーラどうやったら出せるの?それが1番すごいわ。

生と死のコントラストがくそ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

貴族たちの生活の余裕、格式の高さ、温室育ちゆえの無神経さが長尺で見られて楽しかった。原作も読んだけど、自身の育ちが良くないから一読しただけでは彼らの所作や環境を想像できていなかった。映画で見られてよか>>続きを読む

粛清裁判(2018年製作の映画)

4.0

私のソ連ブームはまだ続いている・・・

被告が全員嘘みたいに謝り倒し、サブリミナル的に市民デモが入り、裁判しなくても決まっていたように銃殺!と言い渡される。こんな結末になるのはみんなが簡単に予想できる
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