わちさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

わち

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リアリズムの宿(2003年製作の映画)

3.3

90分に満たないゆっるゆるの鳥取小旅行。
こういうダラダラとした映画はあまり好きじゃないけれど、他人との距離感を測りながらの会話にリアリティがあって結構面白かった。もうちょっとくるりの曲使われてたら良
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共喰い(2013年製作の映画)

3.0

直木賞受賞会見で話題になった田中慎弥の同名小説を青山真治が映画化、という北九州コンビの作品。
性行為中に暴力を振るうという父親の血を引くことに苦悩する主人公を演じる菅田くんは好演なんだけれど、何となく
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.5

全然見る気がなかったはずなのに、各方面で大絶賛だし、平成ゴジラ/ガメラシリーズを見て育ってきた世代としては逃しちゃいけないだろうと、2Dながらも劇場鑑賞。
とにかく細かいこたぁ気にせず、ドーンときてガ
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恋の罪(2011年製作の映画)

3.5

実在の事件を下敷きにしていたり、極端な設定/世界観でありながらも万人に刺さる部分があったりして、女性版「冷たい熱帯魚」という印象。
全体としては3.0だけれど、親子でお茶するシーンでの笑ってしまうほど
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夏の終り(2012年製作の映画)

3.5

いまをときめく満島ひかり・綾野剛の出演作。
少ない台詞で淡々と男女の三角関係が描かれる演出や、瞬間瞬間が画になるような映像は素晴らしかったが、どうも男性からすると満島ひかりはちょっとヒステリー気味とい
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マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

3.0

カルト集団から逃げ出した女の子のその前後を描いた作品。
その前後を繋げる構成が、洗脳まがいの状態に陥っている主人公の錯乱っぷりをひしひしと伝えてきて、何とも言えない不気味さを持った映画だった。

アフタースクール(2008年製作の映画)

3.5

伏線回収の面白さを追求したような映画。2回見てもきっと面白いし、コメンタリー付きで見直してようやく気づく細かいこだわりもあったり。
ちょっと設定はズルいなと思ったりしたけど、脚本の手のひらで転がされる
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紀子の食卓(2005年製作の映画)

5.0

園子温監督が家族という身近にある違和感を描いた作品。個人的に現時点では邦画の中で1,2を争う大傑作!
家族を描いた作品は数あれど、その違和感を「レンタル家族」という形で顕在化させるデフォルメっぷりが素
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.8

撃ちまくり、血出まくりの爽快エンターテイメント。ストーリーはわかりやすく、人が死にまくる以外は結構大衆向けなつくりだと感じた。アクの強い役どころを演じる俳優同士の個性のぶつかりあいはとても見応えがあっ>>続きを読む

ドッグヴィル(2003年製作の映画)

4.0

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアー監督が、1つの村を舞台に人間の醜い感情の変化をこれでもかと見せつける、相変わらず精神的に恐ろしい作品。
何と言っても驚きなのは、スタジオに線を引
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マグノリア(1999年製作の映画)

5.0

それぞれが微妙に関係する10人近い人物の一日を描いた群像劇。3時間の長編映画だが、前半のそれぞれの人物を捉える目眩のするようなカメラワークから、後半の結末を描く長めのシーンまで一切ダレないせいで、観る>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

自分が初めてみたタランティーノ作品。大胆に時間軸がずらしてあるが、それぞれのエピソードがオムニバス形式で描かれた上でバラバラにされているので、時系列の把握は難しくなかった。観ている最中はとてつもなく面>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【ネタバレあり】
フィンチャー初期のサスペンス作品。それぞれの殺人が残酷なので耐性のない人にはオススメできないが、非常に面白い映画だった。
特に後半の犯人が出頭してきてから、車内での長いシーンを経てブ
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.5

コメディでありながらもきちんと練られたストーリー。メインの3人はまさにはまり役で、爆笑というよりクスッとくる場面が多々あった。ただ、後半はすこし冗長に感じる部分もあったかな。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

5.0

桐島が部活を辞めることによって取り乱す生徒たちとその外側にいる生徒たちの話。学校という小さな世界で生活する生徒たちの描き方が素晴らしかった。まあ、詳しくはいろんな人が論評しているのでそちらで。
おそら
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.0

噂通りなかなかのホラータッチでここまで驚かせる演出があると思っていなかったが(ビビリなので怖かった)、その分、虚実が入り混じる演出は非常に迫力があり見応えがあった。
いつも思うけど鏡があるシーンって撮
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.3

ベストセラー小説の映画化(2度目)。まずなにより、リスベット役のルーニー・マーラが素晴らしい。リスベットの奥にある感情をここまで上手く演じることができるのかと感心した。ちなみに彼女、『ソーシャルネット>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.5

万人におすすめできる映画。頑固ジジイ、ぎくしゃくした親子関係、移民への嫌悪感など、設定としてはベタだが、そのぶんテーマがはっきりしていて素直に感動できた。劇中でも多少説明されているけれど、アメリカの背>>続きを読む

ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009年製作の映画)

3.0

安藤サクラがその魅力を存分に発揮している映画。この役のために増量したらしい。3人の配役やテーマは好きだがこの長さならもう少し展開があっても良かった。

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.0

原作未読。前半を見ながら、瑛太の演技の不自然さ、回想に白黒映像を使う安直さ、に少し萎えていたのだが、結末を観てようやく納得できた。小説の映像化という意味では上手く作られている作品だと感じた。松田龍平の>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

カンヌでの受賞が話題になった柳楽君を含め、子役達が素晴らしく、子役を扱う監督の演出の上手さを感じる作品だった。その分、観ていて今までで一二を争う辛さを感じた映画でもあった。

苦役列車(2012年製作の映画)

3.0

芥川賞を受賞した私小説の映画化。森山未來のクズっぷりだけでも観る価値はあったけれど、それ以外はあまり印象には残らなかった。話題の前田敦子さんは演技はともかく(少ないし)こういう役は似合うなと思った。あ>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

3.3

コロンバイン高校銃乱射事件を題材にした作品。ストーリーや展開は無いに等しく、淡々と日常が悲劇に襲われる様子を描いているので決して面白い映画ではなかったが、その分考える余地の多い映画だった。スクールカー>>続きを読む

映画「立候補」(2013年製作の映画)

4.0

主に大阪府知事選に出馬した泡沫候補を追ったドキュメンタリー。思っていたよりも、肯定的にも否定的にもなることなく(両面を映しつつ)誠意を持って捉えた、ドキュメンタリーとして整った作りだったのが凄く良かっ>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.8

10分しか記憶が保たない主人公を疑似体験するかのような時間に逆行した斬新な構成の映画。それぞれのシークエンスを繋ぎ合わせるには観る方も集中力が要るけれど、インセプションと同じく複雑ながらも丁寧に作って>>続きを読む

クラウド アトラス(2012年製作の映画)

3.5

時代を超えた6つの話を見事に繋げる脚本・編集や、性別人種を超えたのキャストの演じ分け(及び特殊メイク)は凄まじく、どれだけの金と労力が掛かったのか想像するだけで恐ろしくなる映画。ただ、すげーすげーと言>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.5

根幹はあくまでもマイノリティの「恋愛モノ」。ネタとして消費されてる実情があるからこそ一度は観ておきたい作品。あと、あのジョーカーがこの役をやってるんだから役者はやっぱり凄いなあ、と。

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.0

前半はNHKの朝ドラかと思ったり、オチを台詞で説明しちゃったり映画としては微妙だったけど、確かにこの蒼井優はかわいい。

サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)

3.0

「Helpless」(未鑑賞)、「ユリイカ」から繋がる作品。石田えり演じる母の静かな狂気が凄かった。内容としては好きなテーマだけど、作品単体で見るとオダギリジョーや宮崎あおいは蛇足では…。キャストが豪>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

2.5

長回しに次ぐ長回しの3時間半。好き嫌いははっきり別れると思う。宮崎兄妹の撮り方は好きだけど、さすがに3時間以上観て満足したかと言われると微妙。