ユリヤの言う「わからない」が印象的だった。自分のした選択に理由がつくのはずっと後になってからで、その理由も自分や他人を納得させるためのこじつけに過ぎなかったりすることは良くあるよなぁと思う。
計画や決>>続きを読む
クラッシュ、ビデオドローム、コズモポリスと観て、本作。
クローネンバーグ監督は、人の肉体や精神の結合可能性と、拡張可能性を描き続けているのではないかと思う。セックスを、それらを示す最もノーマルな営みと>>続きを読む
任天堂vsセガよりも長いスパンを簡潔に概観できて、黎明期から成熟期までの、アメリカにおけるゲーム史を知るのに適している。
ワーナーによるアタリの買収によって社風が変わってしまい、それによって抜けた優秀>>続きを読む
特典映像の対談が面白かった。
低年齢層をターゲットにしていた任天堂との差別を図り、ゴア表現を多く取り入れていたセガ。青少年への悪影響を懸念した有権者への対応として連邦議会は公聴会を開き、セガと任天堂を>>続きを読む
ひとつめに、説明がなく観客に積極的な解釈を求めるある種の突き放し感。これは『千と千尋の神隠し』以降の宮崎駿作品と共通ている。同時に2つ目としてその例外である『風立ちぬ』同様に、もしかしたら遺作になるか>>続きを読む
スムージーかき混ぜマシンが出てくるが、あんな感じで様々な要素をミックスし美味しく仕上げた映画という印象だった。ミックスされているのだがめちゃくちゃ整っている。
もともとあった脚本の巧みさという土台に、>>続きを読む
舞台が同じ時期の韓国で、同じノリで日本軍をギタギタにする話だったら果たしてどう思うのか、という雑念がよぎる位ナショナリズム全開だった。
ただ一旦その辺は隅に置いて、特大ボウルの中にドンブリを置いてマス>>続きを読む
想像の倍良かった。
積極的に相手と関わってもいずれ相手は失望する、と自分を卑下してたーー他人の信用度を値踏みする仕事をして、半年で離婚…というカールの経歴がクライマックスに説得力を持たせていて、なによ>>続きを読む
公開の3年後に生まれた俺は、主人公と同じ36歳になり初めてこの作品を観た。その等差の時代的断絶が、良い面と悪い面を感じさせてしまった、と正直思った。(年齢だけでなく家族構成や都外に引越したことなど妙に>>続きを読む
パリから車で1時間程のモンフェルメイユ。レ・ミゼラブルの舞台となった街。アフリカ系移民やムスリム、ロマが多く居住しお互いの軋轢を溜め込んでいる街。ここに赴任したポマード刑事が、ピンク豚・グワダと行動を>>続きを読む
主人公アブデルの顔面アップを後退しながら追うショットが終始繰り返される。その表情の変化によって憎悪に捉われていく様が表現される。
アクロバティックな長回しや謎の爆弾マニアセバスチャンなどアクション映画>>続きを読む
暴力では復讐を果たさない。劇中ではあくまで「結果的に」そうなっているが、製作側の意図したことだと思う。
また、復讐のターゲットが加害男性に限らず、「傍観者を決め込んだ、女性を含む周りの人間」引いては「>>続きを読む
Uの世界がスケール感あるクライマックスの演出へと向かう為の背景画でしかなく、印象としてはfacebook程度のSNSに感じる。そこで住人がどんな生活を営んでいるのかの描写も、現実にアバターの影響力がフ>>続きを読む
間違えて組み上げたジグソーパズルのように時間がバラバラに認識される様を追体験させられる。バラバラなのに極めて自然に感じられるというか、「そう認識している」感じを味わえるのがすごい。
映画は主人公の視点>>続きを読む
人権完全無視する組織ならサンゴなんてぶっ壊していいと思うはずだし、演技も全員ぬぼっとしてるし、カメラワークももったりしてるだけだし音楽も退屈だし色々かなり残念だった。久々にいいところ一つもない映画観た>>続きを読む
ホラーと言っても上京女子のサクセスストーリーをヒネる為の味付けか?と思いきやガッツリ怒涛のホラーになっていく展開が面白かった。
敵が単なるモンスターではなく怨みに縛られた悲しい存在なのがJホラーっぽく>>続きを読む