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セガvs.任天堂 Console Warsのdenpunのレビュー・感想・評価

セガvs.任天堂 Console Wars(2020年製作の映画)
4.0
特典映像の対談が面白かった。
低年齢層をターゲットにしていた任天堂との差別を図り、ゴア表現を多く取り入れていたセガ。青少年への悪影響を懸念した有権者への対応として連邦議会は公聴会を開き、セガと任天堂を呼びつける。その場は任天堂優位で終わったが、直後セガは任天堂に、表現の自由を守るには業界団体を設立し共通のレーティングシステムを作るべきだと呼びかける。そこから独自の発表会の場を作ろうという流れになり、E3が生まれる、という話。

本編の、シリコングラフィックスの売込みを不意にした結果任天堂がスーパードンキーコングを出せた話や、ソニーがセガに次世代機の共同開発を持ちかけたが、セガジャパンとセガアメリカの軋轢によってポシャった話も、あ〜歴史の転換点、運命の悪戯…と唸った。現実と繋がっているドキュメンタリーならではの感慨。

こういう裏方の努力や血なまぐさい競争があって今の業界が成り立ってるのかと思うと、幼少期からずっと熱中し続けさせてもらってることに感謝せずにいられない。
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