もへあさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

良くも悪くも期待を裏切らない。象徴的に繰り返されるイメージは、しっかり回収され着地する。
前半の訓練シーンはとにかく可愛くて楽しくて、幸せな気持ちになったが、題材が題材だけに、やはり後半はハード。
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

爆笑から恐怖、絶望から希望へと振れ幅の大きさに振り回されながら、あっという間に映画が終わったと思うと、不思議な疲れに包まれている、まさに息つく暇なし。
そして、韓国の、世界の貧困、格差社会について考え
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.9

ずっと観ていたい、この世界に浸っていたいと思えるような世界観は、さすがの拘りと完成度。
主役二人の関係は、男臭くなくも深い、珍しい関係性だけど、これが絶妙でとてもいい。と思ったら、時折ブラット・ピット
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

3.6

コメディだったりホラーだったり悲劇だったり、感情が忙しい映画。特に主人公の気持ちがその場その場でコロコロと移り変わるように見えるので映画の方向性が読めないが、実際の人生においてもこんな感じだよなあと、>>続きを読む

雨のなかの女(1969年製作の映画)

3.8

ジェームズ ・カーンの閉じ込められたままやる場のない気持ちが、画面から滲み出て届いてくるようで、なんとも苦しい気持ちになる。そんな彼と、結婚生活から逃げ出そうとするシャーリー・ナイトとの組み合わせが絶>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.5

冒頭のダンスシーンで最高にアガッた後は、ひたすら絶望へ落ちていく、バッドトリップジェットコースター。
後半は照明もカメラワークもどんどん意地悪なことになっていって、はっきり言って観にくいのだけれど、そ
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

んー、脚本も演出も、なんだか中途半端。もっと最狂最悪って感じの演出だったら乗れたんだろうけど、わりとゆるい観せ方なだけに、脚本の倫理的なえぐさが際立ち、ちょっとイタダケない気持ち。
両親が、自らの恐怖
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フリービーとビーン/大乱戦(1974年製作の映画)

3.7

主人公コンビはやることめちゃくちゃで倫理もなにもない感じだけれど、二人の関係に味わい深さはがあるし、漫画的で、つい愛してしまうキャラクター。
びっくりするぐらい高度なスタンドやアクションが、さりげない
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あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

3.5

マリアンヌ・フェイスフルの魅力をこれでもかと見せつけられ続ける映画。

3-4x10月(1990年製作の映画)

4.0

前半、主人公がチームメイトを「追い越す」シーンまでの40分弱、それだけで一つの映画として成立するほど完成度が高いが、そのあと激しいバイオレンス映画になっていくところも、騙されたようでリアリティがあり面>>続きを読む

愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.0

観ていて狂った気持ちになる、いわゆる園子温映画という感じが凝縮されている・・・が、凝縮され過ぎていてちょっとうるさい。元々連続ドラマとして作られたものを映画に編集し直したらしいが、特に前半はそれが表に>>続きを読む

ファンタズム III(1993年製作の映画)

2.8

うーーん、なんだか全2作の独特の雰囲気が薄れて、普通になっちゃった気がする。
ワイワイと愉快なアクション映画ではある。

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

3.5

スポ根ではない、演出とキャラクターがモノをいう世界で、いかに勝ち上がるか。観客を味方につけ、大きな渦を巻き起こす力。怖くもあるが気持ちいい。

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

3.0

ダメなやつと嫌なやつ、平凡な男と寂しいギャツビー。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

5.0

声を上げて泣いた。激しすぎる熱量にやられて頭がおかしくなるほど。観終わった後の疲労感がすごい。最高。

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

3.9

淡々とした恐怖の描き方が秀逸で、何気ないシーンがいちいち怖いが、なかでもとにかく音が気持ち悪く、生理的な恐ろしさがある。
荒唐無稽な設定のようで、「ある日周囲の人が皆別人に入れ替わったら?」という状況
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グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダル(2019年製作の映画)

3.8

もはや世界中でこういうことが行われていて(日本含め)、公平な選挙など不可能なのでは??と思えてくる。一部の人間の思う通りに操作されてしまう国民は、主権者と言えるのだろうか?
手法はどんどん新しくなって
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

殺人の話ではあるが、甘酸っぱさや爽やかさのある、不思議な味わいの青春映画といった感じ。
何もできない自分、が「責任」を全うするために何をするか。殺人現場ではなく、会社やバイト、部活なんかに置き換えても
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ブラジル -消えゆく民主主義-(2019年製作の映画)

4.0

ずるい奴が甘い汁をすすれるような歪なシステムは改善されず、メスを入れると強烈な毒を吐いて暴れ回る。「証拠がないからこいつが犯人」なんていうふざけた理論がまかり通る裁判制度は本当に馬鹿馬鹿しくも恐ろしい>>続きを読む

ファンタズム II(1988年製作の映画)

3.4

前作よりもわかりやすく楽しいホラーアクションという感じで、純粋に楽しい。現実世界が比較的クリアに描かれている分、少しだけ映る異次元世界の狂った雰囲気が映えていて、かっこいい。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.8

胸糞悪い悪フザケで作ったような、若々しさすら感じる映画。胸糞悪くはあるが、馬鹿馬鹿しい演出に笑わされる。
終始ブルーノ・ガンツに説教され続ける主人公は、トリアーが自身を投影したようでもあり、マゾヒステ
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ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(2000年製作の映画)

2.9

ツッコミどころ満載!だけどB級ホラーテイストの不気味さはなかなか珍しくてよかった。
メガニューラの大群はまじできもい。

地球最後の男 オメガマン(1971年製作の映画)

2.9

流暢に話し、道具を使う「ミュータント」は、異形の怪物と言うよりは、狂信的なカルト集団という感じ。ちょっと設定と展開に無理を感じてしまうが、同じ言葉を話すのに話が通じない感じが、ある意味怖い。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.4

なんとも言えない気味の悪さがじわじわとやってきて、最後に爆発する。典型的なホラー映画のプロットを、巧みな脚本で作り上げた良作。
しかしこの気味の悪さはどこからくるか。それは、全く新しい切り口で人種問題
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ファンタズム(1979年製作の映画)

3.2

ゴシックホラー的なビジュアルのカッコよさが前面に出ていて、ただただ高揚する感じ。前半ちょっとだるいけど・・・
ツッコミどころを挙げだすとキリがない感じだけど、そんなことは置いといて楽しめる。

震える舌(1980年製作の映画)

3.5

怖すぎ!
子役の女の子の演技がものすごくて、観ていられない気持ちになる。