もへあさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

震える舌(1980年製作の映画)

3.5

怖すぎ!
子役の女の子の演技がものすごくて、観ていられない気持ちになる。

懲役太郎 まむしの兄弟(1971年製作の映画)

3.3

兄弟の底抜けの頭悪さ、馬鹿な掛け合いが楽しい。それでも滲み出る菅原文太のかっこよさ。どれだけ殴られても傷一つなくけろっとしている様は、演出的にはイマイチだが、まるで菅原文太の超人性を表しているようでも>>続きを読む

桜の森の満開の下(1975年製作の映画)

2.9

観やすくまとまっている分、原作の得も言われぬ不安感は軽減され、わりと平凡な感じ。岩下志麻の妖しく力強い演技は素晴らしい。

THE NET 網に囚われた男(2016年製作の映画)

3.8

ひたすらに息苦しく、辛い映画。なぜこんな目に会わなければならないのか、なぜ朝鮮半島はこんな状況になってしまったのか、考えないではいられない。
中盤さりげなく交わされる「統一後に会おうぜ」という言葉に希
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三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

3.5

とにかくキングギドラがかっこいい。
ゴジラとラドンの馬鹿みたいな喧嘩。
小美人かわいい。
モスラ(幼虫)最強。
大村千吉。

トラベラー(1974年製作の映画)

3.5

うーん、些細だけれどずしっとくるしんどさ。危なっかしい主人公の少年は可愛いが、笑うに笑えない。
サッカーの試合を見たいがためにあの手この手でお金を集めようとする前半は愉快で楽しい。

カプリコン・1(1977年製作の映画)

3.6

サスペンスあり、ドラマあり、笑いあり、アクションありという、満足度の高いエンターテイメント作品。特に後半の空中戦の迫力、臨場感が凄い。パイロットの親父が無駄に濃いキャラでいい味出してる。

主戦場(2018年製作の映画)

4.5

スピーディーで軽快。でありながら、暴かれる真実は重く深い。
呆れるほど視野が狭く、人を見下すことしかできない馬鹿野郎達。彼らが権力を持つ日本という壊れた国の真実が見える。

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゲーム感覚で新しい展開を求め、何周も何周もトライした。しかし数えられるほどの結末しかなく、途中のストーリー展開も限られている。「自由に行動を選択できる」と思わせつつ実は行動を強制されていることに気づき>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.7

映画としてはクレオが主人公だが、キュアロンの自伝的作品だけあって、彼女を客観視した感じの演出。さらにどこか神格化しているようでもあり、神話めいた雰囲気も感じる。海のシーンは、本当に心がざわついて震えた>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.0

くだらない妄想を鮮度100%でそのまま形にしたような、稀有な映画。バカバカしくて笑えるし、不思議な涙も溢れてくる。こういう映画に出会えることは、とても豊かで嬉しい。

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.0

女性を誘拐しようと画策する男が様々な準備や練習をしているシーンがすごくバカらしくて楽しいので、わー、あほだ、かわいいなこいつ、とナメて観ていたら、最後の最後でとんでもない戦慄に震わされた。とっっても厭>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.3

電話口での会話だけで緊迫感を作り出す演出力が見事。あらすじやと顛末についてはそれほど珍しい類ではないが、そのほぼ全てを観客は自分の想像力で映像化しなければならないというところは、ある意味観客参加型?>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.6

美しく調和のとれた色彩で根深く悲しいテーマが描かれる作品で、アート色が強いようだけど、細かいところがとても丁寧で、置いていかれることはない。
激しく尖った映画ではないが、静かに感情を撫でられるような作
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

3.9

弓矢のシーンだけでご飯何杯でもいける。まさに映画表現の勝利!!!

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.8

感情の置き所がなく、かと言っておいていかれるでもなく、ぐっと惹き込まれる不思議な映画。
イザベルユペールの匂い立つような魔性と、力強く輝く魅力。
誰かが誰かを想う時、好きとか嫌いとかといった簡単な二
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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリータッチのファンタジーという特異な作風に、不思議な平穏を感じる前半がとても美しくていい。
映画を見ながら、自分だったら?とつい考えてしまう明快な設定も面白い。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

とても心地よく笑って泣ける王道コメディ。人種差別についての描写はちょっと分かりやすく説明的すぎるきらいもあるが、その分、背景に明るくない我々日本人のような人種にも刺さるし、より普遍的な問題として捉えや>>続きを読む

プレタポルテ(1994年製作の映画)

3.0

気取ったファッション業界を茶化した目線は悪意ではなく、愉快で滑稽なものを愛でる、愛ある目線なのだろう。楽しく観れる群コメディ。

脳男(2013年製作の映画)

2.7

テーマや物語性がいい分、余計なアクションシーンや子供向けの演出が残念。あとエンディング曲がめちゃくちゃ贅沢・・・

哀しみの街かど(1971年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

互いを裏切り、ひたすらに堕ちていった二人。全てを失ったラスト、画面の方向に歩き出す二人は、やけっぱちのようにも、爽やかで前向きなようにも見える。
アル・パチーノの、「いい加減でダメなやつ」感がとてもい
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.0

町山智浩氏トークショー会にて鑑賞。
オリジナル版のような原色のドギツイ画面と比較してしまう分、ぱっと見の印象から静かで退屈な映画かと思わせつつ、とんでもなくハードで厭な人体破壊描写が突然飛び出し、オリ
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ピラニア(1978年製作の映画)

2.9

ピラニアが肉を食う時の「チャクチャク」という音が気持ちいい。登場人物がバカばっかりなのも良し。

7月22日(2018年製作の映画)

3.7

あまりにも凄惨な、衝撃的事件の映画化。殺戮シーンの臨場感から、生存者がその傷の深さに苦しむ姿まで、とにかくひたすら息苦しい。辛いのに、なぜだかあっという間にラストまで観られるテンポの良さ。
こんなに恐
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

こだわり抜かれた恐怖演出のつるべ打ちで、ドキドキとヒヤヒヤがワクワクになる、楽しく観られるホラー映画。起きる出来事はまさに最低なのだけれど・・・
わー、そこでそう来るか、ひえー!と、冷や汗かきながらニ
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女ガンマン・皆殺しのメロディ(1971年製作の映画)

3.5

裸ポンチョの絶妙なエロさや、荒野の風景、敵の馬鹿面・・・ビジュアル面でのセンスが光ってる。カッコイイ。