話はよくわからんが、カメラの意思が明確でフレームの内外、パンとフォーカスの使い方が上手い下手は置いておいて意外に好物。『パラダイム』観てる途中で観に行ったもんだから、「虫ぃー!」「通路ぉー!」「ろうそ>>続きを読む
20数年ぶりに爆音で再見。こんなに面白かったっけ?ってくらい楽しんだ。クリーチャー造形も素晴らしいし、ジョーカー持ってるのがバレたら殺される終わらないババ抜きを延々やらされてる感じがたまらない。移動で>>続きを読む
日曜洋画劇場で観て以来。タイトルが落書きされた橋脚からカメラが横移動すると、走り去った貨物列車の奥にロディパイパーとか完璧にも程があるでしょ!ラストはなんとなく覚えていたんだが、騎乗位ってテレビで放送>>続きを読む
後半の「いったいありゃどう撮ったんだ?」ってのが「映画を撮る」事に対するドキュメントにしかみえなくなってきて、これは作った側に対する姿勢として正しいのか甚だ疑問ではある。凄いのは確かなんだが。
かなり気合いの入った真の地縛霊映画。ミニマムな物語から対局に広がっていくさまはデヴィッド・ロウリーのマスターピースに相応しいオリジナリティに溢れる。音と光という映画の骨格が蔑ろにされていないものを観る>>続きを読む
ボーダーラインを行き来するものがヤクから人になってる上での拉致~偽人質交換と移動するもの全てが人になった。広野が舞台ゆえ、空間を作り出すのに車内が多様されるが、一部始終を車内から撮る銃撃戦が神目線では>>続きを読む
スコリモフスキ曰く、水の中のナイフの青年は最初はスコリモフスキがやるはずがカメラテストで落選。本当はポランスキーがやりたかったらしく、青年の声は実はポランスキーのアテレコだという話が(しかもノンクレジ>>続きを読む
夜の女を演じる田中絹代は地味な顔つきが役に対して往々にしてバランス悪し。時代の割に男性陣の喋りが軽妙で気持ちよし。障子の裏で包丁を持つ田中のシルエットの下世話なまでの説明的ショットを一発で決める潔さ。
言われてるほど悪くないが、アクションの設計の不明瞭さとリプリー以外の登場人物の設定や違いがよくわかんないのが辛い。デビュー作に続編撮るのってロクなことにならんよなやっぱ。
他のレビューで『その男、凶暴につき』を引き合いに出して、たけし絶対観てる説を唱えてるのを見かけて、あーだから石橋蓮司の扱いも似てるんだと納得したぞアウトレイジ。
結局今までやってきた事の総集編的な物になってしまったのも、全てが解決していない表明になってしまった現実が辛い。世界のトップが次々トランプ化していく中、他人事に見えないのは全部安倍のせいだったな。
ヤシガニを岩場から引きずり出すシーン。何するの?からの火起こしでジリジリ引っ張って、煙を岩場に送り込んで煙が隙間から出てくるのを、別カットでおさえるって流れが劇映画のカット割だったり、モアナが踊る場面>>続きを読む
最高。三宅唱の音響のヤバさを時代劇で食らうなど。あと石橋静河のナチュラルなぶっきらぼうさに感動する。他の演者も素晴らしく、特に声の響きがいい。きみ鳥でけちょんけちょんにされた足立智充もチェイサー役で>>続きを読む
物語の停滞をどれだけ楽しめるのか?ってのはLAノワールによくある現象だと思うのだが、それも含めて監督の明確にしてきた趣味嗜好をどれだけ楽しめるのかっていう作品。それよか作品の隙間からこぼれる作家の嗜好>>続きを読む
プレデターっつー枠だけ持ってきて愚連隊だのアスペルガーぽい天才少年だの親子愛だのを薄い膜で落とし込むチープ感が最高。紅一点なオリヴィア・マンが美人に見えたのはきっと環境。
ラストの現代にゴーストタウンを作るアイデアには感心した。デンゼルの徐々に怒りを積み上げる作りの安定感。安心して観れたってのが褒め言葉になるのか微妙ではあるが。
入れ子構造、はたまたメタフィクションの面白さを分かりやすく提示しているのに好感を持った。これがエンドロールの映像の虚実も内包していくのは気持ち良かった。前半の観客がカメラを意識せざる負えない作りにゴダ>>続きを読む
最後、絶対一発ヤってるよなあの夫婦。木暮実千代が車と列車に乗ってる場面ってブルーバックじゃないよな?特に車のカメラ位置が低く空間もあった気がしたんだが、どう撮ったんだあれ?
冒頭、柄本とすれ違う石橋が一瞬腕に触れた時、俺の右腕も彼女に触れられたんだ、この感覚は間違いない、フィルムからこんな感覚を受けたのは初めて。その後カウントしながら彼女を待つ柄本を室内から寄るカメラと>>続きを読む
ウェイン-オハラで『静かなる男』を微妙にずらしつつ再奏を試みる感じか。コメディ部分では落下(泥沼、階段、二階、馬)とぶっかけ(泥、酒、水、糖蜜)を主演の二人に執拗に繰り返すが、すべてに断絶されて畳み込>>続きを読む
閉鎖的空間での対話、対話、対話。神の沈黙トリロジーとか銘打ってるが、本気で答えを求めてないよな?って思うんだが、この様式を守ることに疲れた主人公が結局このポジションから抜け出せない苦しみを延々見せられ>>続きを読む
ゴダールと呼応するかの様にカメラ=観客を意識させるショット(観客に向けられるカメラ、コマとびからの映写の停止、フィルム焼失)を挟み込みつつも、世界が閉じた物語を徹底的にやり抜くアンバランス。割れたグラ>>続きを読む
東出昌大の怪物性をみる。演技の幅が広いほうじゃないとは思うが、事象への媒介性がハンパなくて、刑事でも宇宙人でも役を引き寄せるパワーが凄い。平成の怪物、安田顕とはベクトルが真逆の怪物。見終わってユリイカ>>続きを読む
傑作。カメラの横移動、パンニング、シンメトリーとわかりやすい強烈さがたまらん。その中、主人公がホルモン地獄に陥ったり、ジョッキに注がれた青汁を飲まされたりするのは笑わせにきてるのか。
元祖ディザスターもの。パッと見フォードっぽく無いように見えるが、分野でいえば海洋もので、ネイティブに暖かい目線を注ぐ部分も含めて非常にフォードらしさが溢れてる。室内(監獄や嵐の直前の夜)の影の演出がキ>>続きを読む
ジガ・ヴェルトフ初トーキー。フィルム上映のおかげか、音割れ寸前ノイズインダストリアルのサウンドモンタージュで『ポーラX』後半の斜め上をいってて最高だった。
原作ものですが、関係性が妙に複雑で、組抜けして保安官になるウィドマークに雇われ保安官フォンダ、その盟友で胴元のクイン、夫の恨みを晴らしたいマローン。これら登場人物が住民の集団心理に対峙する様は『牛泥棒>>続きを読む
クリヘンの衣装が黒なので正面からの凹凸が分かりにくいが、横からの厚みが圧倒的で腰から下にかけてカーヴィなラインは世界遺産に認定してもよい。