テーマの取り方、省略の編集、音楽が見事。ブルックリンに行く車中でカット毎にSyndi Lauper『She's So Unusual』をアルバムの曲順に流すアイデアすげぇいいよな。ボディがクリヘン化し>>続きを読む
ラストのアパッチに囲まれる騎馬隊が『アイアン・ホース』の先住民に囲まれる機関車とそっくり。「これでアパッチも終わりだ」「ああ、一つの生き方が消える」に泣く。
ドライヤー観たあとの感想。ロングとミドルのショットの積み重ねや、台詞以外の心象や状況を大量に字幕にするスタイルがドライヤーと真逆なのがおもしろい。前者が歴史と対局、後者が個人と状況にフォーカスしてるの>>続きを読む
ジャンヌをクローズアップ、仰角で外野の抑圧っぷちを徹底的にやっててドライヤーのマゾっぷりが際立つ。途中出てくる刃物のついた回転する水車みたいなの、拷問用なんだろうが、いったいどう使う?そのまま押し当て>>続きを読む
再観。以前より俄然楽しんだ。このおどろおどろしい雰囲気は通奏低音によるものと判明。影の演出がお見事。観客ごと棺桶にぶちこむカメラが圧倒的。顔のオーバーリアクションはサイレント時代の演出から引きずってた>>続きを読む
インド映画のマナーを知らないから、ハリウッドのスペクタクルにどれだけ寄ったかわからんので色々微妙。ヒロインの肉付きがサイコー過ぎてマサラ美女にはまりそう。
画面は流石の三隅、終始安定。釈迦本郷が悟りを開いてから一切顔出しNGで、主演なのに中盤から姿をほとんど出さず。雷様はしゃべった途端に眠様になるのはご愛敬。出てくる女優がほとんど半裸、釈迦の嫁がずーっと>>続きを読む
瑞々しさが絶賛される『アデュー・フィリピーヌ』『ピクニック』が苦手な身としては、前半~中盤の感じがどうしてもノれないのだが、『野いちご』のような回想の形式を取ってたので、ある意味救われた。
ヒロインの裸が鶏ガラみたいでまったくノれず。双子役の役者がメガネかけてる時ってユンゲル・クロップにそっくり。後半、初期オゾンを思わせるグロ描写が出てきてオオッってなる。
ほぼ初オルミ。タイトルから予想できなかった塹壕戦映画で焦る。映画は体感するだけのものではない、という当たり前のことを思い出させる臨場感より端正で丁寧に被写体に向けらたカメラが安っぽくなくていい。
ジャームッシュのこの時点での集大成にて未来にも拡散された大傑作。これが先鋭化されたのが『リミッツ・オブ・コントロール』であり、映像は『デッドマン』『さすらい』と地続き。移動撮影とフィックスの対比が気持>>続きを読む
誰も望んでない感想で恐縮だが、エリザベス・オルセンが終始かわいくて仕方なかった。
重要なことは橋上で起きる橋の映画。加藤泰がたまに挟み込む90度横顔のクローズアップってカッコいいよな。大木実の佇まいの安定感はまさしく悪の華。藤純子ってあんなエロい顔してたのね。
ブシェミは個性的な顔ゆえに実録ものに出演するのは稀で、そんな中『スターリンの葬送狂騒曲』でフルシチョフを演じてるけど、それがもう全く似てなくてサイコーだったわ。
全員がタイプキャストを演じる間違いなさはいい。ただ張らない伏線で物語を押さえ込むのはさして快感にはならない。アン・ハサウェイは嫌いではないのだが、顔がエロくないのであれなんだよ。好きな台詞は「カモは舞>>続きを読む
鶴田浩二が死ぬほどカッコいい。藤山寛美の軽さに似合わぬ仁義の厚さだったり、富司純子の鶴田に抱きつく時のむしゃぶりつき感だったり、表層から想像つかない内面を持ち合わせたキャラ多数。ローアングルとクローズ>>続きを読む
錦之介の一人X-MEN無双にギターを抱えたミッキー・カーチスのハメルンの笛吹攻撃、背景消してやりたい放題してる場面の楽しさがヤバい。鈴木清順化したハイブリッド夏祭り。
冒頭の洪水に『大菩薩峠完結編』のラストを見る。それ以降、魔神発動までストレスの積み上げが続く。映画史上最強の鷹の登場で表面上一瞬だけヒッチ化する。
言われてるほどアクション偏重でもなく、室内での化かし合いも楽しい。フォーカス送りの多様はアクションを軸にした演出に役立ったとは思うが、冒頭のプルトニウム受け渡しでの身を隠すイーサン~車~プルトニウムの>>続きを読む
崖っぷちのトレーラーの目眩く装置感に感動。脚本書いたのは、あの舞台丸々装置で溢れ返った『パニック・ルーム』も手掛けたデヴィッド・コープと知って納得。若干の『宇宙戦争』感も彼のおかげか。装置の猛者、ハワ>>続きを読む
初対面同士の会話のリズムの悪さを晒し出しがあるある過ぎて、それを二大ミューズでやっちゃうのがむず痒い怖さ。キム・ミニの人懐っこいしゃべりと容姿のミスマッチがエスカレートして、チープマンデーのホットパン>>続きを読む
素晴らしき奥行の映画。ローアングルが良い。小津的と言えばそれまでだが。
頻繁に出てくる玄関を奥にした家屋、自然光メイン故に逆行の画がやたら強い。その室内の画に『レッドバルーン』を、兄さんとその周辺は『憂鬱な楽園』を思い出す。
反復と差異というよりはドリフのもしもシリーズなので、エレクロニカというより歌謡曲。シチュエーションは最高に好き。
『女と男の観覧車』ダイナーを改装したかのような自宅セット、空間たっぷりのリビング、外には観覧車が見える窓に囲まれた舞台感が素晴らしい。そこを縦横無尽に撮るストラーロの照明がすごくて、ケイト・ウィンスレ>>続きを読む
消防士映画の新たなマスターピースですよ。お仕事映画好きにはたまらん描写満載で、ジョシュ・ブローリンが山火事を乾温計振り回して読む感じとかすげぇカッコいいのよ。ホットショットが山火事止める為のアクション>>続きを読む
評価良い割にあまり乗れなかったのだがイマイチよく覚えていないので最見案件。
役者が素晴らしい。特にツーショットでの組合せがよくて、樹木と松岡の膝枕、安藤と佐々木の風呂、リリーと城が歩く横移動、安藤と松岡の台所での男の話、リリーと安藤のそうめん、城と佐々木の全ての場面、演者のリ>>続きを読む
室内にて哲学的会話を続ける様は妙に欧州の映画を感じる。キム・ミニは正面より横顔が圧倒的に美しい、ゆえに『それから』を支持。ホン・サンスのカット間をズームにてシームレスにすることで演者に長回しの緊張感を>>続きを読む
モノクロの横顔が最高なキム・ミニのかわいさったら、170cmのスレンダーな体をちょっと猫背に体を丸めてソファに座って、ちょっと粘っこいしゃべりでリスのような愛らしい横顔でくしゃっと笑う感じがたまらんの>>続きを読む
ディストピアな世界の上をシンプルな物語ながら情報過多なビジュアルに言語の複雑さ、英語圏の作家が日本を舞台に人間社会と犬社会を画くとかごちゃ混ぜにも程がある。途中のロードムービー的流れであれほどまで横に>>続きを読む