なみさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

未来のミライ(2018年製作の映画)

3.0

くんちゃんが16歳の女の子くらいの声にしか聞こえず、世界に入り込めなかったのが、とても残念。

子どものうまく言葉にできない気持ちを、自分もかつては子どもであった時代を、多忙な大人は忘れてしまう。
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ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

3.0

壮大なSFアニメかつ、タイムリーな2020東京オリンピックが絡んでいるなんて…!

細田守監督作品もそうだけれども、この作品も家族の愛をベースに、テクノロジーの進化を、眠りの中で見る夢を絡めて進めてい
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.0

黒人差別問題の秀作のひとつ。

エマ・ストーンの視点で描かれるが、実は主人公は彼女だけではなく、まさに作中本の語り手である、メイドの彼女たちであると感じられる作りは見事で、だからこそ、踏みにじられてき
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.0

大人の映画。

大人になるということは、自力でお金を稼ぎ生きていけるようになり、力を得て、出会いを経て、選択肢を持てるようになるということなんだろう。

シアーシャの初々しい少女期から、美しく成長して
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鉄道運転士の花束(2016年製作の映画)

3.0

面白い視点のテーマで、驚愕。

でも何より興味深いのは、子どもの責任をどこまで親が負うのかということ。
そして子どもはどこまで親に頼るのか。

親が愛情をかけるバランスは難しい。

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.0

この監督さんの光の使い方がとても好き。

そして女優さんをなんと綺麗に撮る。

好きな女優さんである松本穂香ちゃんがとても自然で、大好きな光石研さんはもう安定の。
最後の表情がとても良かった。

残る
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ベル ある伯爵令嬢の恋(2013年製作の映画)

3.0

ゾング号事件を知れて良かった。

でも別の邦題・パケ写の方が、より観てほしい人達に届けられたんじゃないかと、思わないでもない。

ただ普段奴隷制度や黒人差別、男尊女卑社会についてあまり触れない人に、も
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.5

うん、プリティ!
とってもプリティ!

コンプレックスの外見が美しく変わったと自認した彼女の喜びがそのまま外に出て周りに影響していく。

幸せは伝播する。
まさに。

楽しそうな人は自然に周りに人が集
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.5

アダム・ドライバーとスカヨハという、好き俳優の夢の競演を果たしてくれた今作。

夫妻の離婚話に端を発する作品で、とても興味深かった。
離婚ではなくパートナー関係をどう構築するかという話だったような。
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

3.0

細野晴臣さんの、ただただセンスの良さを実感する時間。

共演した星野源さんがまぁ本当に幸せそうで。

そして音楽の造詣の深さにも、改めて。

ひとよ(2019年製作の映画)

3.0

白石監督でこのテーマでこの4人でって、もう昏いしかない作品かと思っていたら。

どう受け取って良いか、どうとでも受け取めろという意味であるんだろうけれども、興味深い展開だった。

バラバラな家族がギク
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.5

最後ではなく最初の晩餐という、何の最初なのか、何故最初なのか、もちろん物語に関わる良いタイトルだと思った。

斉藤由貴さんと永瀬正敏さんの夫婦、意外で良い。
子役の皆さんもとても上手だったし、家族を作
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

4.0

『マネー・ショート』を想起。

これが他所の国のこととは思えなかった。
権力のためだけに国家国民が利用されるデジャヴ。

有史以来、きちんと市井の人々の益になるようなまともな判断がなされ続けてきたら、
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オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

3.0

少女の夢が詰まってる

アンネリとオンネリ役の少女たちも楽しそう

でもそれだけじゃなくて、人生で大切なことも描かれているよう。

季節に合わせて観たいな。

ハミングバード(2013年製作の映画)

2.0

ジェイソン・ステイサムは、どこに行ってもジェイソン・ステイサムだった。

ザ・男のロマン。

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.0

満を持しての初日。
大好きな俳優揃いで期待膨らむ。

予感通り役者陣の演技が素晴らしく何度も胸を衝かれる。

現実にはあり得ないのではと感じるシチュエーションや、もっと深く描けばもっともっと理解が進み
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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

1.5

豪華俳優陣の共演。
吉永さんはいくつになられてもお美しく、吉永さんという佇まい。

主役お2人のキャラクターや作品の設定が、オールドタイプとかステレオタイプに感じてしまったけれど、同世代の方々にはきっ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

原作を既に知っていてキャストもほぼ違和感無かったので(特に松坂桃李さんは適役かと)、ちゃんと作品を楽しめた。

ともすれば説明的になりすぎそうな内容を、そこは映画という映像のメリットをきちんと活用して
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エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

4.0

素晴らしかった。

ほのぼのとした夫婦の様子が楽しめるのかなとぼんやり思っていたが、ほのぼのとした夫婦がどんな時代をどう生きてきたかが描かれていて、目を見張った。

この世界の片隅に、のイギリス版のよ
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.5

作家に届いた一枚の手紙から、とある読書会とそのメンバー、戦時中の彼らの生き様に出会うことになる。

読書会を通して作家の変化を見るようだった。
興味深いのはやはり読書会の存在。

読書会は手段であって
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

3.0

シム・ウンギョンさん可愛かったなぁ。

可愛いね可愛いねと連呼されるのと対比するかのような夏帆。

鬱屈した田舎に常に苛々。

シム・ウンギョンさん役のような笑顔いっぱいの娘になりたかったのかな、ホン
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真実(2019年製作の映画)

3.0

公開初日、字幕版。

ドヌーヴとビノシュの豪華競演に大好きなイーサンも加わり、それをまた大好きな是枝監督が撮るなんて、贅沢。

そのアンサンブルを楽しみたいために観て、実際に楽しめた。

特にイーサン
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.5

吉岡里帆さんの盲目の演技が凄かった。

盲導犬のパル役も。

確かにR指定のホラーに近い要素も感じながら、警察のお粗末さや吉岡里帆さん演じる主人公の超人さに、フィクションとは分かっていつつもありえない
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

罪なき人達が次々と命を奪われる。

その無慈悲な行為に、命ある者達がどう生き残るか命を奪われるのか固唾を呑んで見守り、勇気ある行動をされた方々に心からの敬意を覚えていたけれども、それ以上になぜこの悲劇
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

公開初日鑑賞。
一日経たないと気持ちが整理できないほどの、複雑でやるせない気持ち。

彼の登場シーン、笑い声が泣き声のようで、笑っているのに辛そうで。
その凄みのある演技に鳥肌が立った。そして、この作
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.5

オトナなインド映画だった。
こんなに落ち着いて観られるインド映画だなんて…笑

そっと囁くような話し方に、なるほどフランスも製作に入ってるからかな、と。

はい、のなんとステキな響き。

主人公はメイ
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.0

全くあらすじなど見ないまま、タイトルが気になって手に取った。

こんなに、こんなに切なくて優しい作品だったなんて。

クレイアニメながら表情がとても豊かに感じるし、キャラクター一人一人に個性がある。
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虹色デイズ(2018年製作の映画)

2.5

テンションの高さについてけない部分あったけど、キラキラしてていいな。

青春。

夏目友人帳 いつかゆきのひに(2013年製作の映画)

3.5

この作品、たまたま興味あって劇場版を鑑賞し、心温まる素敵なシリーズなのだと知った。

ので、遡って鑑賞。

やはり心温まるというか、誰しもにある大切な柔らかい部分を、時には直接的に、時には間接的に、笑
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.0

思春期前の少し大人びた少年における成長物語、貴種流離譚。

憧れの年上女性や日常に起こる非日常の謎を解こうと奮闘する。

日常における非日常の謎がとても興味深くて、色んなテーマ性が隠されていると感じた
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

3.0

最終章で主人公が入れ替わるとは…興味深い。
原作に基づいているんだろうけれども。

ザ・青春映画という感じだけれども、それがいやらしくないのは演出の妙なのかな。

途中挟む水彩画が良い味。
1,000
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.0

松岡茉優ちゃんの存在感。好きだなぁ。

好きってこんなにも人を変え無我夢中にさせるパワーがあるんだ。

そしてその好きが繋ぐ仲間の絆が眩しい。

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.0

まっすぐな、眩しいほどの純粋さ、情熱、青春。

バランスの良い5人だったんだな、キャラクターも役者陣も。

國村さんがちゃんと繋ぎと締めの役割果たしてくれてる。

ラストへの盛り上げ方が気持ち良い。

羅生門(1950年製作の映画)

3.5

京マチ子映画祭@KBCシネマ にて。

クロサワ&三船見たさで、原作も名作なら映画も名作という今作。

輝く目を持つ三船氏は健在だし、動の三船氏に対して静の志村氏。
締まるなぁ。

京マチ子さんは初め
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.5

TNC試写会に当選して。

まぁ予想通りの、現実に対するある意味痛烈な風刺を、こんなホワイトにハッピーに。

私は好き。

こんな世の中に、こんな作品を、ありがとうございます。

また、今流行り?の若
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