狂王キシリトールヴィヒ2世さんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

狂王キシリトールヴィヒ2世

狂王キシリトールヴィヒ2世

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

5.0

この映画に笑える瞬間はない。笑えるけど笑えない。場末のママも孤独なストーカーもキングオブ狂人も希望を捨てられない。すがりつくしかないから。この世界では一番の成功者が一番の被害者でもあるという救いのなさ>>続きを読む

あの手この手(1952年製作の映画)

4.5

結婚生活の悲惨さが描かれる悲しすぎるホラー調映画なのかと思わせるおどしききまくりの冒頭から、久我美子の登場により抱腹絶倒のホームドラマへはやがわり。絶妙な軽妙さ。

SHADOW/影武者(2018年製作の映画)

4.0

現代版銀残しはもはや水墨画。結構良いけどどぎつい色使いをやめてほしかったのはこういう意味じゃないって気持ちが先に来る。でも唐突なラストと合わせて勝手に市川崑イズムってことで消化。中国映画で傘をさして戦>>続きを読む

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

4.1

人生は尻。最高のアホスプリングブレイクと若き日の尻を思い出に生きていく。それがスプリングブレイクフォーエバー。

ビューティフル・ルーザーズ(2008年製作の映画)

3.9

ゴンズ詐欺にあった感あるけどハーモニーコリンが思ったよりまともそうと思わせておいてやばすぎるエピソードを公園の子供に披露してたのやばかった

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

映画は強いんだよ。映画は、本当はくそカルトなんかに負けないんだよ。チャーリーに似てるとか殺人をひろめてるとかそんなわけないだろ。映画の夢は本当に人を救って悪をぶち殺すんだよ。

ジュリアン(1999年製作の映画)

4.1

ネックスプリング披露したりしてはしゃぐいかれおやじヘルツォーク。クレイジードープホームビデオ

サウスポー(2015年製作の映画)

3.9

アディダスがにっくき銃社会とナイキを打ち倒した。レイチェルマクアダムスの不完全燃焼をうめるラウンドガールのけつ。フェノメノー

小人の饗宴(1970年製作の映画)

4.0

尾崎豊が多数派となったとき際限のない暴力は残酷さを極める。力に溺れていくにつけ冒頭との対比で人間のあまりに情けない弱さが強調される。フィクションではあってもその映像が現実の制作過程を経たものである以上>>続きを読む

ナッシュビル(1975年製作の映画)

2.5

アルトマン合わなすぎる。終盤のトムが歌いだすあたりまできつい。テイラースイフトでも出てればあるいは。

希望のかなた(2017年製作の映画)

5.0

これでもかというほどカウリスマキの映画すぎてただ静物がうつされているだけでも一見してカウリスマキの映画であるとわかってしまうし物語も人物も間もあまりにカウリスマキ。カウリスマキ調。幸せだから笑うのでは>>続きを読む

フィツカラルド(1982年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ロマンのためにこれだけのことをなしとげてしまう。こいつはいったい何をしようとしてるんだどんな状況に陥ってしまうんだっていう緊張感が常にある。芸術が人を動かし、人を結び、考えてもみない途方もない困難を乗>>続きを読む

ニューヨークの恋人(2001年製作の映画)

4.1

今だったら絶対流行らない内容だけど普通に考えて紳士オブ紳士でハンサムオブハンサムなヒュージャックマンが現れたら余裕でキャリア捨てて橋から飛び降りるわ。メグライアンもヒュージャックマンもはまりまくってる>>続きを読む

狩人の夜(1955年製作の映画)

4.9

情婦の弁護士役の人の唯一の監督作なんだすごい。正義感や信念は時として狂気を帯びる。狂信的なLOVEとHATEにあてられた人々は熱病におかされ盲目的な情動に従う。人間はハイプや恐怖を前にして冷静ではいら>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.7

ヴァンズのハリウッドセレブのオフ感かわいい。ジュリアロバーツのお顔にみとれてぼーっとしてるうちによくわかんないけど物語が進む。嘘みたいな夢物語は最後の最後にくっきりとした現実感が顔をだす。等身大のロマ>>続きを読む

ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

4.5

物語性の強いスケートビデオなのり。偶発的な失敗が得点映像にしか出てこないのはいまいちな意味で映画的だけど。70年代のこと全く知らんけど時代のにおいが表現されてる感を勝手に受け取った。プロスケート黎明の>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

単純にイーサンホーク演じるグッドナイトロビショーのキャラとビジュアルが好きすぎる

星に想いを(1994年製作の映画)

3.6

いまいちはまんなかったけどなんだかんだ満天の星空の下メグライアンとティムロビンスがキスをしてエンディングを迎えるなんてロマンチックだろうなわくわく。なにそのショット😑

ど根性物語 銭(ぜに)の踊り(1964年製作の映画)

4.0

市川崑の都会的でモダンなセンスは多くの作品では伝統的な日本とのミスマッチで色気が生まれるけど、今作は荒々しいど根性とのミスマッチ。軽快で荒々しい映像と細かなカッティングがアクションシーンの力強さを増す>>続きを読む

ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

4.2

割と全体的におおまじテイストな任侠映画にしつつ野球主軸で転がすって天才すぎ。岡本喜八って人としての根が狂気的笑いな人なんじゃないか。半端なことされてたらただのB級映画だけどやっぱ文太って最高。血と汗を>>続きを読む

青空娘(1957年製作の映画)

4.2

あややの青空力。すみわたる青空のように気持ちの良い映画。

白夜(1957年製作の映画)

4.0

つかの間の夢のような、嘘みたいなまるで実在感のないセットと人間と、そこにときおりかいまみえる人の営みと強い感情を伴った表情。恋い焦がれひととき幸福に包まれる男の滑稽さはこのある種熱病のような映画にあっ>>続きを読む

レディ・イン・ザ・ウォーター(2006年製作の映画)

3.0

カイエデュシネマのランキングでカポーティと同じ順位ってなんで

あなたに降る夢(1994年製作の映画)

3.7

結婚生活に失望したクレイジーサイコ偽善者が下心丸出しで成金生活をエンジョイする話に普通の人は喜ばなくない。でもケイジとブリジットフォンダとロージーペレスがなんだかんだとてもキュートだしいい話だなーって>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.2

つまんねー映画って思ってたけど後半やばかった。隠されていたものが明らかになる旅。厳しく美しく写し出された海が形作るカタルシス。

ベスト・フレンズ・ウェディング(1997年製作の映画)

4.6

ジュリアロバーツのお顔美しすぎ。カジュアルに着たパンツスーツかわいい。むちゃくちゃすぎて愛すべきキャラクター逸脱しちゃってるけど荒唐無稽なシーンの数々楽しい。めちゃ笑う。カーチェイスからトイレの流れ最>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

4.4

若者の教育に義務を負う大人の一員である自覚が足りていなかった。なぜ過去を記念しなければならないかの答えはこの映画を観れば明らか。率直な気持ちとして人権侵害や歴史認識にメンツは関係ないと思う。

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.3

アメリカ最高裁判事の比率という面だけでなく、影響力という側面を考えても引退してもらっては困るな。
俺たちも俺たちの頭を踏みつけにして平気でにたにた笑っている人たちと一歩ずつ戦わなければいけない。

星の王子ニューヨークへ行く(1988年製作の映画)

4.2

みんなが子供のころ好きだった俳優ランキング1位エディマーフィー