Qちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 46ページ目

マーニー(1964年製作の映画)

3.9

「めまい」や「白い恐怖」、そして本作にある、緊迫しつつ切なる印象的な音楽、斬新でスリルを与えるカット、夢や幻想を織り交ぜ不可思議な恐怖を覚えさせるプロットと見せ方、薄らぼんやりと狂気が全編を覆う空気…>>続きを読む

泥棒成金(1954年製作の映画)

3.2

南仏とグレース・ケリーの美しさを堪能するだけの映画だった…。結構期待外れ。グレース、相変わらず半端なく美しいが、エキセントリックで自惚れたかなりうっとうしい役どころ。フランス人少女の役もしかり。グレー>>続きを読む

あるいは裏切りという名の犬(2004年製作の映画)

3.2

うへーフランスの警察…。まあ他所も大概だけどさ。ガラは悪いし個人的私怨で落とし前を付ける警官たち、情報屋との犯罪に近い関係、権力争いでの汚い内部告発…。んまあ、汚いことやって、その報復を受けて、更に復>>続きを読む

ライラの冒険 黄金の羅針盤(2007年製作の映画)

3.2

みんなライラを大好きすぎる。笑 ライラ賢いけど、結構幸運と仲間に助けられてる無謀な子だな…。ぼーっとファンタジックな世界を楽しむには良いかも。ニコール・キッドマン、最高に綺麗だが、微妙な役回りだったな>>続きを読む

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

3.7

すごい、なんか、心身共に癒される。meditationみたいな映画だった。ジュリアの出演する映画チョイス、昔からすごく好きだったけど、今回のは久々にジュリアで観られてよかったと思った映画かもしれない。

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.8

生まれも育ちも人種さえも全く異なる二人が、徐々にお互いの人生にとって大切な存在になっていく様子が本当に優しく緩やかに描かれている。モーガン・フリーマンの運転手ホープが最高にいい味を出してる。あの笑い声>>続きを読む

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.3

1よりはハチャメチャ度は低い。最後は、まあそうなんだろうなと思ってたらそうだった。妊娠に気付いたブラック・マンバと敵の女性のやり取りのシーン、ビルと再会してからのシーン、そしてエンドがすごく好き。エル>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.4

もうタランティーノが自分の好きな日本観全開で作ったのがダダ見えの映画。まーアメコミみたいだこと!とりあえずユマ・サーマンかっこええ!そして栗山千明が素敵過ぎる!

ペリカン文書(1993年製作の映画)

3.3

映画のキャスト惚れで小学生ぐらいに原作読んで、それからずっと観たい観たいと思ったまま忘れ掛かっていた作品。飛行機にあってやっと観た。

正直、「ああそういやこんな話だった」と漠然と納得しただけだった
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.8

ちゃんと邦題が「ジェダイの帰還」に変更されてる!!

これ、初公開当時およびリバイバル公開当時は、「ジェダイの復讐」って邦題になってたんだよ。当初公開される予定だったタイトルが「Revenge of
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

4.9

もちろん旧三部作の中で最も衝撃的だった作品。

本で先読みするんじゃなかった。映画館でガチで衝撃を受けて涙すべきだった。

前回にも増してダース・ヴェイダーがカッコよすぎてヤバい。開くドアと同時に立ち
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.8

SFが苦手なくせに、このSF王道だけは大好き。

これは面白い。よくここまで世界(宇宙?)を作り上げたもんだ。

CGか音響技術の発展か何かで補正されたリバイバル版の一作目を、母親に「絶対面白いから」
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アフリカの女王(1951年製作の映画)

3.2

タイトルから「上品な古典版ロマンシング・ストーン」っぽいものを想像していたら、全然違った…。

第一次世界大戦下の東アフリカでドイツの軍艦を爆破しようとする宣教師の妹(!)と運び屋の話だった。

無難
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陰陽師 II(2003年製作の映画)

2.8

やっぱり配役は神がかってるが、なにぶん脚本が…酷い…。ただ、晴明役の野村萬斎の白拍子のような役回りと踊りが見られたのと、順調に演技派に育ってきた市原隼人くんの、まだ完成していない若き日の奮闘が見られる>>続きを読む

陰陽師 〜おんみょうじ〜(2001年製作の映画)

3.6

脚本も演出もあんまりなのだが、とにかくキャスティングが神がかってる。このキャスティングだけで完全に成功している。

野村萬斎の安倍晴明に真田広之の道尊。東西の古典で鍛えられた演技派たちの、この貫禄、対
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がんばっていきまっしょい(1998年製作の映画)

3.4

ボートに賭ける高校の青春。でも暑苦しい感じではなく、どことなく甘酸っぱい青春の一場面が描かれている。思ってたより映像が涼しげで綺麗で、BGMもぴったりの、柔らかでオシャレなものが選ばれてる。なっちゃん>>続きを読む

アンナと王様(1999年製作の映画)

4.3

中学生の頃にリアルタイムで映画館で観て、ドンハマりした。

名作と言われるミュージカル映画「王様と私」より、こちらの方がずっとお気に入り。

相変わらずジョディは良かったが、鑑賞前は「こんなんで相手役
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ブレイブハート(1995年製作の映画)

3.7

スコットランド解放の為に命を捧げた戦士に、メル・ギブソンがよく似合っている。「自由を!」と彼が叫んでからの一連のシーンはいつ見ても感動。剣を投げて戦いだすシーンでは、いつもボロ泣き。ソフィ・マルソーの>>続きを読む

ハロー・ドーリー!(1969年製作の映画)

3.3

バーブラストライサンドの独特の魅力でもってるような映画。特に女性陣の男に対する惚れツボが全く分からん。仕事もこなせる可愛い女性たちが、田舎っぺも下心も丸出しの冴えないビンボーや、画家志望で芽も出てない>>続きを読む

エニグマ(2001年製作の映画)

3.6

第二次大戦中の、ドイツ軍の解読不能と言われていた暗号機エニグマの改良版「シャーク」のコードを破った男が、再びコードの鍵を変えられ解読不能に陥ったシャークの解読に取り組みつつ、疾走した恋人の謎をその同僚>>続きを読む

大脱走(1963年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦中、ドイツ軍捕虜となった兵士たちが収容所から大量脱走を試みる話。実話ベース、特に脱走方法は詳細に至るまで事実通りと、冒頭に書かれてた。

兵士の義務とはいえ、よくもまあ懲りずに何度も手の
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ある結婚の風景(1974年製作の映画)

3.8

多数の名作を生み出した巨匠イングマール・ベルイマン監督の作品の中で、これが私の初めて観た作品という…。正直、彼の最後の作品「サラバンド」を観たいがために観ました。「サラバンド」は本作の続編らしい。 >>続きを読む

エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

4.1

鑑賞後のBSでの解説も大変興味深かった。

ワンカット長回しのみで全編撮り通した驚異の作品。ヒッチコックは同様の撮影手法を「ロープ」でトライして結局2,3か所カット入れて繋げたが、これは本当にぽっき
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ゲス・フー/招かれざる恋人(2005年製作の映画)

3.4

昔の映画の黒人白人逆バージョン。過去のパロディにしても、いい発想!普通に噴いた。てか、お父さん役のバーニー・マックが最高過ぎた。アシュトン・カッチャーは本当によくこういうラブコメ?に出てるね。まあ、お>>続きを読む

アイランド(2005年製作の映画)

3.2

相変わらずマイケル・ベイ監督作品は映像が鬼綺麗。内容は、これも「グシャノビンヅメ」と同じく「THX-1138」から影響を受けて派生したっぽい作品。

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.2

これ、よかった。

アカデミー賞は基本商業レースだと思っているが、ここでの主演男優賞を受賞したアル・パチーノの演技力は本物。盲人となった絶望し卑屈になった退役軍人を、盲人役としての完璧な演技のみなら
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.3

「ラブ・アクチュアリー(以下LA)」と同じ路線を狙って失敗した感が濃厚。LAでは「いろんな愛の形」をクリスマスに絡めて空港で始めて締める。本作は「いろんな恋愛の形」をバレンタインデーに絡めて水辺で始め>>続きを読む

ガーフィールド ザ・ムービー(2004年製作の映画)

3.0

ネコ好きだし、飛行機の中で鑑賞。何のひねりもない、普通のお子ちゃま用映画でした。ただガーフィールドが憎たらしくて可愛らしい。声やってるビル・マーレイが最高。外国の俳優は声優やっても上手いからいいよね~>>続きを読む

スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.1

永遠に大人になれず、戦争ごっこで消費されていく「キルドレ」の生への絶望や諦観、閉塞感、その中で問う存在意義や見い出した意志などを、静かで美しいが異様な、一種独特の雰囲気で描いている。
正直、思ってい
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砂塵(1939年製作の映画)

3.4

今まで観た西部劇ものの中では面白い方。ネイティブ・アメリカンを敵に回すこともないし、ジェームズの役どころと小ネタでちょくちょく笑える。フレンチ―がトムにぞっこん惚れた経緯が良く分からないが、この映画が>>続きを読む

THX-1138(1971年製作の映画)

3.6

これが処女作、しかも1971年のもの。ルーカス、やはり恐るべし。後の「スター・ウォーズ」のストームトルーパーの前身や帝国の無機質さを彷彿とさせたりもする。

前に「グシャノビンヅメ」のストーリーとか
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バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

3.3

いろんな人の視点から一つの大統領暗殺計画を描くという手法を使っていて、芥川龍之介の「藪の中」みたいなやつなのか、アイディアで安上がりに上手く作った映画だなと思ってたら、最後はただのカーレース映画になっ>>続きを読む

セックス・アンド・ザ・シティ2(2010年製作の映画)

3.3

相変わらずゴージャス。ドラマ知ってた私からすると、1の方が爆弾が多くてエキサイティングで好きだったんだが、これはこれでもうOK。

だが、やっぱり結婚して落ち着き気味のケリーは何か不思議な感じだった。
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.3

…どうしよう。 世間の一般的な評価が違うのは分かってるけど…。 これがオリジナルって分かってるんだけど…分かってるんだけどっ!!

…正直、私はリメイク版の「アサシン」の方が好きだっっ!!断然好きだ
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.4

映像と描きだすイメージがとても綺麗。女性的な感性で描いた作品と言われるものの、男性よりはそうかもしれないが、そこまで幅広い女性の共感を得る感性とは言えない気がする。耳は聞こえるが話すことのできない女性>>続きを読む

タイタンの戦い(2010年製作の映画)

2.3

「パーシー・ジャクソン~」にしてもこれにしても、この頃なんかギリシャ神話ブーム?というか、もうネタなくなってきたの??こんな大層なお題に触れる前に、もっと映像化すべき本がいっぱいあるでしょう??? >>続きを読む