バムとライアンいない代わりにペニス増しな新作。最早往年のグループの新作アルバムを聴いているような安定感。明確に2回劇中病院に運ばれるノックスヴィル。ライアン・ダンForeverに泣く。タイラー・ザ・ク>>続きを読む
モノローグの意味がちゃんとわかるのありがたい。ナレーションがどこに入ってくるか。砂糖をこぼすと雪が降る。彼と彼女の行為の対比。動作を捉える長回しが本当に素晴らしい。
序盤の見せ方が100点すぎる。実は『カウチ・イン・ニューヨーク』と対比させてみると面白いかも。主体をどこに置いて、何を描いているか。転換が肝。オルメイヤーもそうだが、暗闇のショットが素晴らしい。
コンラッド原作。ディーン・マーティンと殺人のシーンから始まる映画。ロングショットも長回しも切り返しも美しい。傑作。
1人の女性の歩行を映す第一部だけで社会のグロテスクさに溢れている。車と歩行者、格差、選挙ポスターに空虚な広告。町中にイメージと言葉が溢れる。殺戮とポルノ。侵略と性交。野蛮な歴史は現代のSNS社会に帰着>>続きを読む
めちゃ変な映画。J.Loとオーウェン・ウィルソンはめちゃ愛らしくて、マルーマのThe当て馬感は『はじまりのうた』のアダム・レヴィーンを彷彿。ロマコメアップデートと言われるけど、オーウェン・ウィルソンが>>続きを読む
これ普通にセリーヌ・シアマが撮ったらよかったのでは、とも思ってしまった。団地映画。中途半端な2分割画面。
ちょー良い。モノクロで映される風景は最早シャーリー・クラークの映画のよう。記録映画的側面の挿入、編集によって強調される散文性。子供を探すホアキン・フェニックスを移す横移動がいい。勿論ザ・ナショナルとの>>続きを読む
前半からトキシックマスキュリニティ振りかざすエイドリアン・ブロディに不信しかない。この作品で中途半端に描かれていたことが『TITAN』で完成されていた気がする。ドレンが描くエイドリアン・ブロディの似顔>>続きを読む
タイトルロールの掴みが凄い。マーラ・パワーズの歩行を見下ろすカメラ。決定的な事件が起きる前半のストーキング描写のサスペンス。意地の悪い音楽使い。緊張高める音の演出。傑作。
『トレインスポッティング』→今作→『グッドタイム』と、ストリート疾走系チンピラ映画もアーバンになっていく。
ナンシー・マイヤーズの真面目な主題と快活さのバランスが素晴らしい。個人的な好みとしては結論がスイート過ぎる気も。CEO候補の男性たちの顔を決して見せず、女性経営者であるアン・ハサウェイは、映画に被写体>>続きを読む
再見。ナオミ・ハリスの救出場面で、所々手持ちズームを繰り出し、ドキュメンタリーのような感触を付する。全編にわたって光の当て方が凄い映画だが、1番ハッとさせられるのは、ジョン・オーティスが撃ち殺される場>>続きを読む
見逃してたので。ずっと変則的『キャストアウェイ』くらいに思ってたが、実際見てみると『ゼロ・グラヴィティ』meets男2人ものの
アメリカンニューシネマという手触り。ポール・ダノの人生の悲惨さがそれっぽ>>続きを読む
全くもって真っ当な「音楽ドキュメンタリー」としての構成に、エドガー・ライトのリズム感が加わって、形式が一致を見せているのだが、そもそもMTV的な編集を劇映画で行っていたのがライトな訳であって、どっちが>>続きを読む
思った以上に道徳的な映画。『ミュンヘン』のインモラルを懐かしむ。主人公側に殺される人間の死に際のリアクションが悲惨なのは良い。
ドリトルが生身の人間とコミュニケーションが取れない孤高の人物として描かれる。ジェンダーロールへの言及、先住民族の描き方と、実は新版『ジャングルクルーズ』を最も連想させる映画なのでは。
所謂「探偵もの」を多く撮っているところがゴダールと比べられるのか。変な音楽、変な編集。いつものリヴェット。森の中のチェイスは退屈だが、特に前半は緊張感あってワクワク。ノワールはやはり「自分以外全員敵」>>続きを読む
後半から映画の映画になっていく。撮り直し、即興。カット、テイクが意味もなく積み重ねられていく。映画を支配していくセリーヌとジュリーが最高に可笑しい。
『デュエル』にあった西部劇性がこの作品でもクライマックスに現れる。セックスと死の切り返しが怖い。カメラと人物が躍動し、役者の衣装が多彩なように、画面も終盤でその色を変える。
目眩くファンタジーノワール。超面白い。編集で誤魔化されるアクションやスペクタクルに辛うじてリッチさを担保しているのはロケーションと衣装の素晴らしさだろう。リアリティラインを超越するが、終盤の展開は最早>>続きを読む
面白すぎ。序盤からハイスピード。同動作を繋ぐ編集。幽霊の視点を代理するカメラ。このシチュエーションからスラッシャー映画的なシナリオを夢想する。ポップでハイテンション。恐るべき楽観。
辛い。疲弊と諦念。そして海へ帰る。長尺、ドキュメンタリータッチという集中疲労型映画だが、映っている人々の自然な衣装と演技、リアリティを保つその顔が良い。
久々再見。撮り方が本当に愛おしいし、セリフも素晴らしい。脚本のダン・フォーゲルマンがノリノリで筆を躍らせたのが手に取るようにわかる。役者のアンサンブルとクリストフ・ベックの音楽。タイトルによって区切ら>>続きを読む
これ『ドントブリーズ』は勿論、『壁の中に誰かがいる』とかよりも前にあったのか。その後様々に映像化されてくプロットな上に、時間逆行まで加わって凄い。見せ方はフルチの中では冴えが見当たらないが。
初期作のミュージカル性が魅力的なのは百も承知で、本作のミュージカル場面の凡庸さは目を疑った。最も映っているものは奇天烈だが、起こっていること、動きに対しての感覚が後退している。前半の編集は興味深く見つ>>続きを読む
画面に映るすべてのものが生物的に撮られている。密閉空間での踊りを映すいくつかの場面は生命的躍動そのもの。全てはラストで産まれ出てくるものに対しての祝祭である。傑作。
これほんとにプロデュースとかじゃなくてアパトー本人が監督してるのかってくらい予告が面白くなさそうで、見てみたらやっぱ本編も面白くなかった。オチでこの映画全体の面白くなさを作り手も自覚してることがわかる>>続きを読む
パーソナルなこの内容で、タイトな尺で収めてるのは感心するし、役者は本当に良い(ジェイミー・ドーナンが特に過去1で素晴らしい)。ただ、モノクロとカラーの使い分けも含め、明らかに子供時代への憧憬が目に見え>>続きを読む
正統派ロマコメ。主演がジェニー・スレイトとチャーリー・デイっていうのがいい。一つ違えばやだ味のある話になるところをチャーミングに撮られてる。ベタすぎる酸素マスクオチ最高。
後半の「川」は勿論『LA大捜査線 狼たちの街』でも印象的であり、『ヒート』あるいは『メイドインLA』のような市街地銃撃戦まであり、ロサンゼルス犯罪映画の歴史を継承しようとしてるのだろうが、やはり結局、>>続きを読む
前作に続いて素晴らしかった。高所から落下するという運動の連続、モチーフはキャラクターたちのドラマの成就へと回収される。見下ろす、見上げる関係性の変化など丁寧に演出され、その上それがそれぞれのキャラクタ>>続きを読む
2部構成の長さは正直感じるし、美術、衣装が凝ってるのは分かるけど、ただ凝ってるだけで、『シェイプ・オブ・ウォーター』にあったような、動作、ルーティンへのフェティシズムが失われてるのは大きな後退だと思う>>続きを読む