鹿児島と北海道を繋いでノワールをやるのが素晴らしい。脚本が群像劇のお手本すぎてちょっと退屈。
チャーリー・マクダウェル新作。モロに『ワン・アイ・ラブ』連想するデザインのシチュエーションもので、『ザ・ディスカバリー』で仕事済のシーゲルとプレモンス、実夫婦のリリー・コリンズを出演させてる。演技巧者>>続きを読む
前作よりもストーリーが付与されているが、これも素晴らしい。親の脛齧り男の日常。生に常に死が隣り合わせである。結婚式と葬式の選択肢。オチが完全に人生。店の入り口に女が立っているショット。夜や闇が本当に良>>続きを読む
字幕付きでは初めて。「最近笑わなくなったね」からの一連や、「抜け毛が多くてそれどころじゃない」など、台詞が本当にグッとくる。精密なショットはそこにいる人をカメラでただ収めているように見えて、しっかり演>>続きを読む
夫婦映画にしても官能スリラーにしても新鮮味もなく、ステレオタイプなジェンダーロールやリレーションシップの物語にも感じられ、主演の2人は好演だが、既に『ゴーンガール』を通過したアフレックがこの役をやる必>>続きを読む
今見るにはズバリすぎて気が引けたけど配信終わっちゃうから。シミュレーション映画の系譜。
肝心の『フラッシュダンス』感がオープニングとエンディングしか出てなくて笑った。女が暗闇の中でテレビ映像に囲まれる(殺された女の子たちが死に物狂いで踊ってる)場面が怖くて良い。ライティングにより綿密に張>>続きを読む
一から十まで陰惨な話なのに豚エンドがほのぼのしてて凄すぎ。これ見ると空族への影響は少しわかる気がする。
初見。やはり別れの雨のシーンの緊張感とスケールがすごい。ピンぼけするイーストウッドの姿とそれを見るストリープの姿からボロ泣き。
コートジボワールパートから爆笑して見てた。ああいうバイク2人乗りを見ると『トゥキ・ブゥキ』に直で接続されてしまう脳みそ。アクションが画面に全然収まってないのが辛いけど、ファーストシーンから綿密に画面に>>続きを読む
蟹江敬三がほとんどスコセッシ映画の助演デニーロで最高。『太陽を盗んだ男』『タクシードライバー』がエンタメ性の代わりに手放したものが、生々しく刻まれているような。
乗り物映画。バイク運転の長回し最高。ラストで乗り物は逸脱し、憂鬱な日常は唐突に終わる。
思った以上にミニマムな話でちょっと自分には薄味すぎた。音楽やデザインも安心して見られるようになっててウェルメイドだなと。伏線として張られたものがそのまま伏線として回収されてしまう。
近年ピクサーベスト。流石に『バオ』の監督だけあってぶっ飛んだ展開が普通のことのように進んでくのがマジで狂ってる。8割くらいがギャグで埋め尽くされていて、このテンポの良さは寧ろ最近のソニーぽい。ぶっ飛ん>>続きを読む
完全にDetective Comicとしてのバットマンを映像化していて、コミックの色は1番出ていた感じがあるし、ジャンルをサイコスリラーに振り切ってるのはとても良い。3時間は流石に長いとは思うけど、全>>続きを読む
話聴いてる時の、挙動不審な動きとか、バスの中の一連とか、小さな地響きが大きな破滅に向かっていく様が、簡潔なショットで語られてくのが冷たい。ラスト銃を手に取ったあいつが何を考えていたのかと思うと本当に怖>>続きを読む
めちゃスプラッター。ブレッソンのバイオレンス描写に対する論考って存在するのかな。馬の瞳の円環。ブレッソン映画でカメラが動く場面総じて異様。
ギャンブル映画。本というモチーフの使い方と、精神的な悪夢と超常的な恐怖描写を入れながら、細かい演出を画面に施していく様は圧巻。
『ベリー・バッド・ウェディング』の引用は直近で『プロミシング・ヤング・ウーマン』に見られたが、本作にもボー・バーナムがめちゃ脇役で出てる。
ハートリー全然見たことない。親を亡くした子供たちが彷徨う。家無しの人間に対する結論が『シンプルメン』とほぼ一緒。主人公たちが社会不適合である事実。ラストの爆破でFIXを拒否する。
電話映画。SF青春映画ではないってとこに目を瞑ればほぼ『ヴァスト・オブ・ナイト』なんだけどオーソン・ウェルズだけじゃなくて、これが元ネタだったりするのか。電撃が走るようなラストがカッコ良すぎる。
あまりにもなメタと集大成感。『ビー・バッド・ボーイズ』は心の映画。映画監督ケヴィン・スミスではなく、サイレントボブを勝たせた、ということに感動してしまった。
ブラックパンサー党への活動支援でFBIの監視対象になったジーン・セバーグの話。クリステン・スチュワートが最高だし、脇の役者もいいが演出が凡。フーパーによる違法な監視捜査により精神均衡を崩していくセバー>>続きを読む
無声映画を見る主人公が悲劇によって声を取り戻す物語。声が出ない主人公が自分の未来を想い絶望する場面があるにも関わらず、どうにもこの主人公が、最後まで声を取り戻したいようには、どうしても見えないのがとて>>続きを読む
マット・リーヴス初監督作。撮影ロバート・エルスウィットで音楽スチュワート・コープランドだが、編集のスタン・サルファスやプロデュースのエイブラムスなどは後々もリーヴス作品に関わる。変則的な物語に、コメデ>>続きを読む
女性に日常的に降りかかる緊張と不信、見返りを求める男性の醜悪さと加害性のテーマと密着させたスリラーでもあり、トリッキーな構成もあり、主演の2人のパフォーマンスも文句がない。キャッチーでポップなスタイル>>続きを読む
ウィル・スミスがとても良い。姿勢や喋り方の変え方だけではなく、些細な表情と虚無的な瞳の演技が秀でてる。スポーツ映画、というよりも親子のディスコミュニケーションと人種的背景に基づく父権的な威圧とその解体>>続きを読む
これも音の映画で、直近では『スターフィッシュ』とかを連想したけど、当然ながらこちらの方が全然うまくいってる。後半が若干説明に終始し映画が停滞してる感じは否めないが、前半は異色のスリルを共有させられてる>>続きを読む
公共の場に無防備で一人でいる時に、周りの知らない人々の(自分が聞くべきではないような)会話が耳に入ってくるような、そんな感覚。日が落ちていく中でドッチボールとか最高。マジカルな傑作。
いかにも「全米スマッシュヒット」系映画なんだけど、テンポ良いから集中途切れず見てられる。面白さとしては3つ目の部屋がやっぱり面白かったかな。身体的なアクションも見られるし、仕掛けの発動が全体のリズムを>>続きを読む
あのドキュメンタリーの最もスリリングなパートをIMAXで見られて感無量です。紛れもなく上下の位置関係で繰り広げられるサスペンス映画で、スプリットスクリーンで効果的にドラマを生んでいる。見上げる/見下す>>続きを読む
キャストでごたついていたけど、少なくとも『オリエント急行殺人事件』よりは気合い入れて撮ってる。冒頭のモノクロでの戦争パートは、次回作になる『ベルファスト』の助走でもあるのではないか。船が出航してからの>>続きを読む