ブラッド・ファーマンはなによりも純粋にノワール映画を撮ろうとしている。追跡者であり、証言者でもあるジョニー・デップが思いの外いい。悪徳警官もそうだけど、潜入捜査官の多さにビビる。ビギーよりの作劇で、こ>>続きを読む
全然ダメだった。『バッドジーニアス』はまだ話が面白かったが、いくらなんでも脚本がつまらなすぎる。時系列を行き来する編集もあまりうまくいっていないというか、もっと慎重に編集点探したほうがいい。ポップなの>>続きを読む
『裏窓』『ミッドナイトクロス』『ラブ&デス、ロボット』S1の「目撃者」…と思っていたら割と最後までヒッチコックだった。
長すぎな尺は明らかに欠点だけど、面白かった。意外に編集がテキパキしていて信用できる。終盤の救出作戦の見せ方、ダイバーたちのドラマをどこで終わらせるか(個人的にはエドガートンのラストに泣いた)には感心し>>続きを読む
アメリカのマッチョ部隊が狩られる一作目から、コマンチ族の少女を主人公にした最新作の反転はいい。コミカルなシェーン・ブラック作も個人的には好きだけど、世間的にはこっちの方がウケるだろうな。シンプルな筋立>>続きを読む
長すぎだしトレボロウは相変わらずショットに統一性がない。マルタのアクションはフランケンハイマーぽいチェイスで面白かったけど、それ以外のシーンと作劇がつまらなすぎる。そもそも期待していたのはこんなエセ0>>続きを読む
ネット時代特有のトラウマ消費の問題、承認欲求、当事者意識のテーマが興味深く綴られるが、中心の作劇、設定が自分は無しだった。恐ろしい話ではあると思う。ゾーイ・ドゥイッチはこういう役似合いすぎだし、ディラ>>続きを読む
超絶ナンセンスなコメディで、遊んでいるようにしか見えないわけだけど所々笑えた。フーファイターズのレコーディングをミックスして帰るカーペンター御大。ジェナ・オルテガは作品選び一貫性ありすぎて頼もしすぎる>>続きを読む
最高すぎる。『リコリスピザ』の男子トイレのファーストシーンが『アメリカングラフィティ』のオマージュなのは言われまくってるけど、これも男子トイレのシーンで(爆竹はならずとも鏡に向かいながら話している)始>>続きを読む
スチュワート・ゴードンやっぱ天才なんだな。生き残るやつと殺されるやつの理由が明確。普通であれば殺人鬼ポジションの老夫婦が終盤ダークヒーローに見えてくる。『スモールソルジャー』をよりグロテスクに、『パペ>>続きを読む
『DOPE』のリック・ファミュイワによるヒップホップナードラブコメ。ちょっと長くて退屈だけど、ラジオブースで落ち合う終盤が良い。コモンやクエストラブ、ラッセルシモンズ等OPの顔見せ豪華すぎる。
めちゃアメリカンコメディだ。台詞のテンポと顔をつなぐ編集が気持ちいい。傑作だけどケイリー・グラントの腹話術はキモすぎる。
初見。爆笑映画。主人公のトチ狂いっぷりと女々しさが本当に可笑しい。「別れるべきです」「どうやって?」「離婚です」「殺さずに?」このくだり。
ワンショットで人が死ぬところを映すこと。箱を倒すところで呆れ、車が爆発炎上するところで戦慄した。
念願の。ウォーホル銃撃事件の犯人であるフェミニスト女性の物語。最早フランス映画のような語り口。本当に男たちがウォーホルも含めてしょうもなく撮られてる。『アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ』のラブストー>>続きを読む
愉快。終盤の演出の遊びっぷりとかただ楽しい。『裏窓』の応用であり、デ・パルマの一連の作品とはいい意味で違ってる。
見てる間はそれなりに楽しいけどそんなに良いとは思えない。超アメリカ映画な始まり方、派手な映像とサウンド、位置関係と真っ当なカットの繋ぎ方で見やすいアクションなど美点もあるけど。序盤のアクションで期待を>>続きを読む
ジャック・パランス、エディ・アルバート、リー・マーヴィン…。紛れもなく役者の映画だが、オープニングから撮影と編集のキレが凄い。パランスの死に取り憑かれたような顔。
最高。フェラーラの最高傑作は恐らくこれでしょう(見れてないのたくさんあるけど)。生活と殺人の同時進行。ニューヨーク映画としても満遍なく。発砲のカットに全センスをかけてるし、クライマックスが全部スローモ>>続きを読む
警官隊がぞろぞろ動くシーンが総じて怖い。動線どうなってるんだ。闇と人影の映画で暗い劇場で再見したい。
夢みたいに面白い最高。トビー・マグワイヤをのっぺりさせたような主人公が、ヴァル・キルマーとジェームズ・フランコ足して2で割ったみたいな不良に絡まれててんやわんや。シンプルイズベスト(プラス過剰)な作劇>>続きを読む
全然見てないオゾン。lovers on the run…。やっぱりヘンゼルとグレーテルがベースなのかな。好みからすると少し説明的な気が。
ふざけすぎでは。技巧全部盛り。デ・パルマが好き勝手やってるだけのコメディと言えばそうだけど、ラストは40年くらい経って『ジョーカー』と、それ以前に『キングオブコメディ』と最早接続する感も。
今年のイルミネーション案件であれば『シング2』の方が好きだけど、こっちも面白かった。70年代カルチャーのパッチワークでもあり、サンフランシスコ映画でもある。他のもそうだけど、ミニオンズが主観のシーンは>>続きを読む
『スモーキンエース』大好き人間としては見逃せなかったが、面白かった。キャラの立たせ方、シチュエーションの見せ方、作劇のうまさ(情報の提示の仕方)が際立つ。ラストは『スモーキンエース』の非情と対照的に見>>続きを読む
面白すぎ。『ヴィクトリア』以来のワンカット映画の傑作かも。疲弊が歩いてるみたいなスティーヴン・グレアムが超良いし、同じくガイ・リッチー組出身のジェイソン・フレミングが悪役で出てくるのもニヤつく。レスト>>続きを読む
バーバラ・ローデンの退屈な目。母親という人生から降りた女は、酒場強盗の男の車に乗り続ける。車から降りた時、彼女の冒険は終わる。この先にあるのがケリー・ライカートの『リバー・オブ・グラス』。絶望的なラス>>続きを読む
全然わかんなかった。所々の演出が、感情に寄りすぎな気がするけど、だったら『ヴィジット』100回くらい見てから来いっていうかんじ。
超良かった。『ハスラーズ』ってここ2年で最も過小評価された作品の一つかもね。編集が本当に良い。「私は"Born In The USA"を娘に歌わせたいと思うようになってきた」この時点で泣ける。
タイ・ウエストって実はめちゃくちゃ形式主義の人なんだと思った。70年代映画の再現というよりも、新旧ホラー映画への批評性が高い。かつての形式を忠実になぞりながら、中身は全くもって2010年代以降のホラー>>続きを読む
下品。終盤はちょっと盛り上がるが(満を辞しての山本直樹苦笑)あとは全然。やたら回るカメラなんとかしてくれ。
このレビューはネタバレを含みます
あまり期待せずに見たので、そんなに悪くはなかった。少なくともジョジョやラグナロクよりは好き。ワイティティはテレビシリーズ仕事の方が全然面白いけど。今の時代におけるマンフッドとの距離と癒しについての物語>>続きを読む
最高すぎる。一夜ものだし、アクションが豊富。鏡と炎のラスト。カッコいい。テーマ曲リピートする。