MNRLAYさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

冒頭数分の怒涛の展開にテンションも期待値も爆上がりだったけど、その後それを上回ることはなく。シン・ゴジラには遠く及ばないというのが率直な感想。後半の展開なんかはシン・エヴァに近い印象ももったけど。
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.4

映画にしろ小説にしろ、登場人物がその場にいない状況でのシーンが描写されて、観客や読者は神の視点でストーリーを把握することができる。本作はそこを逆手にとったような、ちょっと実験的な面もある映画なのかなー>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

この作品が突き付けてくるものに圧倒される。作中では対人の復讐劇が描かれるが、真の復讐相手はこの社会そのものだ。そしてそこには当然、自分もあなたも含まれている。大なり小なりどんな関わり方であれ、この映画>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

設定とかストーリーだけでなく、役者の演技も含めて世界に没入できるサイコサスペンス作品。自分の予想を裏切るような展開もいくつかあり、最後まで面白く観られた。

小栗旬と菅田将暉のコンビはどんなテイストの
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

巨大彗星の衝突が題材になっているが、これは世の中全ての問題に当て嵌められるダークコメディだと思えた。環境問題、貧困や格差の問題、人口爆発や食糧難問題、絶滅動物の問題・・・ このままだと大変な事態になる>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.2

過去や未来と繋がってやり取りするっていう設定はあまり好みじゃないのだけど、これは内容が気になって鑑賞。時空を超えた協力からの対決って感じで、中盤でガラリと様相が変わるのが面白い。

命を助けた相手がそ
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.0

前作同様にやっていることの酷さは変わらない盲目老人だが、今作ではなぜか応援してしまうという不思議。善悪というのは見方や立ち位置、相対する存在によってこうも簡単に変わるもんだなーと再認識。前作からテイス>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

前半がサスペンス、後半がスリラーといった感じかな。決して目新しくはない古典的とも言える構成、展開でありながら時代に合わせてしっかりアップデート、ブラッシュアップされている印象で、90分に無駄なくまとめ>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.8

前作観てないけど大丈夫かなーと思ってたら、これはいわゆるリブート作品らしく、この作品単独でも問題なく充分楽しめた。

ストーリー展開は特に目新しくはないし、すごくハチャメチャな内容なんだけど、最後まで
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

毎日毎日、同じ日常の繰り返し。平凡な人生なんてそんなものだけど、時々なぜか無性にそれに腹が立ったり、涙が出そうになってしまう。オープニングはそんな雰囲気が凝縮されていて、身につまされる感じ。

結構早
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

ヤンキー漫画やバトル漫画の設定や展開をOLの世界に持ってきたら・・・という、バカリズムらしい遊び心が炸裂する作品。OLにはバカリズムの想像力を刺激する何かがあるんだろうか。

こういう破天荒なコメディ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.8

笑いと涙が絶妙な塩梅で織り交ぜられた傑作だと思う。時代とともに失われた心と心の触れ合いや繋がりといったものが眩しく見える。今の時代に観るから尚更そう感じるのか。

ビートたけしの原点というか心の芯にあ
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

これまで多くの人の心を救って繋いできたヴァイオレット自身にも幸せを、ただただそう祈りながら観る作品。過去シリーズとも絡ませながら、気持ちや想いを言葉にして伝えることの大切さは不変であることを改めて教え>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.3

予告編を観た時点で、成田凌演じる吉尾の秘密はある程度想像がつくのだけど、終盤にそれを超える展開と感動が待っていて、単なる青春振り返りムービーとは一味違う印象。出演陣の顔触れは豪華なのに、何だかインディ>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.2

いくら実写化のレベルが高いシリーズとはいえ、「人誅編」は原作がイマイチなだけに、それを盛り返すには至らず。色々とストーリー改編とかしてうまくまとめようとはしているが、ショッカー軍団みたいな戦闘員を出し>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

聖書やキリスト教との関連やモチーフがもっと理解できれば印象もだいぶ変わると思われるが、疎い自分にとってはそこまで読み解きはできず。単なる家族の有り様や繋がりがテーマの作品としてはそこそこの出来だったよ>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.3

コミカルな掛け合いの会話劇に終始するかと思ってたら、なかなか芯を喰ったテーマに踏み込んでいて、期待以上の満足度。

まともとは?普通とは?当たり前とは? 清原果耶演じる香住のように何となく世の中のフツ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.8

予告編からも、本編序盤からも、なんとなくラストまでの展開が読めてしまう、昔ながらの硬派な刑事単独奮闘モノ、といった感じなんだけど、その割に最後まで緊迫感タップリで楽しめた。

罪を犯す側のバックボーン
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

4.0

高校生の青春物語というにはハードな展開が待ち受けるけど、こんな年代をとうに過ぎた自分には何だか眩しく見える作品でもあり。

ヒーローを目指していた主人公は、彼女と出会って以降ずっと、彼女にとってのヒー
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.4

登場人物それぞれの行動の裏にはこういう背景、思惑があったということがどんどん明かされるといった内容で、期待していたような爽快、痛快な種明かしみたいなものは最後まで見られずちょっと残念。

それよりもも
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.3

信仰に疎い自分にとっては全てが理解できる展開というわけではなかったけど、主人公は間違いなく司祭として町の人たちの心に寄り添っていたと思う。ちょっと考え方や行動が逸脱しているが故に真理を突いて、従来の慣>>続きを読む

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.5

主人公が抱えてる過去の秘密や傷が徐々に明らかになる、っていうのはこういう心理サスペンスではデフォルトみたいになっていて、もうお腹いっぱいって感じ。しかもその過去と向き合うことを通して事件の真実が明るみ>>続きを読む

シューマッハ(2021年製作の映画)

4.0

シューマッハの栄光の記録というよりは、フェラーリでチャンピオンを獲得するまでの、伝説前夜にフォーカスをあてた内容。少し彼のダークサイドに対するフォーカスが控えめだったかなあとは思うけど、錚々たる面々が>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.0

アイドルに生きる力を貰って、同じ熱を持つ仲間と繋がってかけがえのない時間を過ごす、という予告編観て想像していた内容は前半に凝縮。後半はそういう綺麗事だけじゃない人間の有り様を見せつけてくるような展開で>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.0

また1作、韓国映画のレベルの高さを見せつけてくれる作品。史実を基に独自解釈やフィクションを肉付けするのって、日本でも大河ドラマをはじめとして色々あるけど、何だか格が違う。日本ではこういう事件を題材に骨>>続きを読む

キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

4.0

色んな見方や切り口、テーマが内包されている作品という印象だけど、自分としては「許し」が1つの軸になっているのかなと感じた。

戦争直後ともなれば敵国の、しかもドイツ軍の兵士個人にまで憎しみが向けられる
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フロッグ(2019年製作の映画)

4.0

少年の誘拐事件を担当する刑事の家で起こる不可思議な現象。中盤からはその説明がなされる感じで、これだけだとちょっと物足りないなあと思っていたら、そこからさらに1つ2つと上乗せで真実が明らかになる展開で、>>続きを読む

ベケット(2021年製作の映画)

3.5

予告編を観たときに予想した内容の大枠から外れない、ハズレではないがアタリでもない作品だった。気付いたらいつの間にか陰謀に巻き込まれ系、訳も分からず追っ手から逃げる系のジャンルとしては王道の展開なんだけ>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.3

気になってはいたけど漫画もアニメも未見で、ストーリーの大枠を知るにはちょうどよさそうと思い映画版を鑑賞。展開は面白くてこれは原作がいいんだろうなあと納得。演技のクオリティを考えると、漫画やアニメで充分>>続きを読む

第8日の夜(2021年製作の映画)

3.5

ホラー、オカルト、サスペンスがバランス良く構築されているのが面白くもあり、どれにも振り切れていないのが物足りなくもあった。悪魔とは違う、釈迦が封印した古の化物と闘う僧侶っていうストーリーは目新しくて良>>続きを読む

ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

3.2

ハイジャック犯に一人で立ち向かう、という展開に目新しさはないんだけど、その立ち向かう母親には秘密の力があって・・・ 面白そうと思ったんだけど、中盤以降はこれもなんだかよくあるパニック映画になっちゃった>>続きを読む

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

3.0

精神的な問題を抱え、処方薬と酒に頼る人間が目撃した事件は果たして現実の出来事なのか幻覚なのか。というよくあるストーリーで、そうなると結末もこの二択のどちらかになっちゃうからそれほど予想外の展開にはなら>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.5

事実が少しずつ明らかになっていくストーリー展開は派手さはないものの引き込まれた。役者陣がみんな持ち味を生かした演技を披露していてそこも寄与していたと思う。

後半からの展開は、同じ事件に関わった者なの
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

異食症を題材にした単純なスリラーなんかではなく、一人の女性の抵抗の物語であり、尊厳や自由を手に入れる解放の物語だった。そしてそれは程度の差はあれど世の女性誰しもが抱えていることなのだとエンドロールで示>>続きを読む

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.0

予告編からは期待できる作品という印象だったんだけど、観てみると二時間ドラマのレベルで期待外れ。無差別爆弾テロを描いた作品として展開も動機も犯人も目新しい要素はほぼ無かった。

テロに屈することのない政
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ファナティック ハリウッドの狂愛者(2019年製作の映画)

3.0

ストーカーものとしてはそれほど目新しいストーリーではなく、ただただトラボルタの怪演が炸裂する作品。ラストはちょっと予想を裏切る展開ではあったけど。

自分が応援している人のことを色々知りたい、自分を認
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