MNRLAYさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.5

このシリーズはハリー・ポッターの前日譚というか補完の位置づけが強くて、そことの繋がりは薄くとも、もう少し魔法動物中心のドタバタ劇が観たいけどなあという気持ちになる。ファンが求めてるものがどこにあるのか>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.9

勝手にこのシリーズは数十年ほど昔の時代設定だと思いこんでて、冒頭でコロナ禍が取り入れられてたり、スマホやハイテク御殿が出てきたりで、あっ現代の話だったんだと気づかされた。

前作同様に中盤でストーリー
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

バットマン探偵篇みたいなテイストだけど、期待していたほどの頭脳戦ではなくてちょっと拍子抜け。これがオリジナルの設定なのかあまり詳しくは知らないけど、バットマンがリベンジャーとして活動し、まだアングラな>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.4

やっぱりこのシリーズは面白い。今作はダー子、ボクちゃん、リチャード3人の関係の始まりが少し明らかになるのも見どころだし、新たな登場人物に加えて過去のメンツもしっかり話に絡んで再登場してくれるのが好きな>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.5

ホームズの妹を主役に、ホームズの頃の時代背景で実際の出来事も交えて女性の闘いを描く、2作目にしてこのシリーズの方向性がしっかり提示された印象。ホームズの時代を現代の目線から女性の立場に注目する、今だか>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.2

2作目が作られたってことは良作だったのかなーと思ってまずは1作目を観てみたけど、自分の好みには今ひとつ嵌まらず。主役のエノーラのホームズっぷりはすごく良かったのだけど、母親探しに貴族失踪と、扱う事件が>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

60年代ロンドンの光と闇。そしてその闇は時代を経ても尚、より狡猾に、より底深くに潜伏して残り続けている。現在と過去が交錯する、2層構造の作品になっているのにはそんな狙いがあるのかなーと思ったり。

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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.2

ゲームのバイオ2をベースに、1やヴェロニカの要素も織り込んだ作品という感じ。ゲームのシーンや要素も随所に散りばめられていて、予想していたよりは楽しめた。本作用に再構成された設定や展開はもちろんあって、>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

お酒とは適度な距離を保っている自分としては、本作のお酒の力を借りて自信を取り戻す男たち、という展開がちょっと入り込めなかった感あり。
とはいえこの映画の主題は自分の人生に意味を見出そう、取り戻そうとい
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.2

今新たに作られるマトリックスに自分は何を求めてたんだろうか? 一作目と似た展開でありながら、リメイクでもリブートでもない本作に、監督はどんな狙い、想いを込めていたのか? 観終わった後にそんなことを考え>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.5

1995年当時のボスニア紛争における避難民の運命と国連軍の対応を追体験のように見せつけられる重い作品。
どうなるか薄々分かっていながら条件を飲んで避難民を引き渡して撤退する国連軍には、アフガニスタンか
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レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.2

「老いる」ことによる身近な人の変化を描いた作品で、認知症が加われば確かに急に別人のような言動になったりするわけで、周囲の人間が受けるショックや戸惑いというのは、ホラーに通じるものがあるのかも。それだけ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.2

オープニングを観て初めてこれがパート1だと知った💦 原作は未読だし、映像化されたものを観るのもこれが初めてだったのだが、世界観や舞台設定の構築を非常に丁寧にやってるな、という印象。なんせ前半は全くと言>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

4.8

複雑すぎないストーリーにド派手なアクション、ムダのないスタイリッシュな魅せ方、どれをとっても大満足で、スパイアクションでこういう作品を待ってた。

ヨーロッパ内で舞台をどんどんどんどん変えて繰り広げら
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

これまでのシャマラン作品とは違う印象。ワンアイデアの不可思議な出来事やシチュエーションに翻弄されて、最後にはそれを説明づける意外なネタばらしがされて、という展開は一緒なのだけれど、今回はそこに重きが置>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

思えば、全作品を通して007シリーズを最初から最後までしっかり観たのはこれが初めてだったかも。ダニエル・クレイグのボンド最終作ということで(+延期を重ねてようやくの公開ということも)話題になってたし、>>続きを読む

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.0

邦題のオールリセットの通り、テイストは1作目に戻ったような印象だが、全体的にはスケールダウンしてしまってる。グロ描写も控え目、拷問のギミックも何だか中途半端、犯人当てのサスペンスも読みやすい、どんでん>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

冒頭数分の怒涛の展開にテンションも期待値も爆上がりだったけど、その後それを上回ることはなく。シン・ゴジラには遠く及ばないというのが率直な感想。後半の展開なんかはシン・エヴァに近い印象ももったけど。
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.4

映画にしろ小説にしろ、登場人物がその場にいない状況でのシーンが描写されて、観客や読者は神の視点でストーリーを把握することができる。本作はそこを逆手にとったような、ちょっと実験的な面もある映画なのかなー>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

この作品が突き付けてくるものに圧倒される。作中では対人の復讐劇が描かれるが、真の復讐相手はこの社会そのものだ。そしてそこには当然、自分もあなたも含まれている。大なり小なりどんな関わり方であれ、この映画>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

設定とかストーリーだけでなく、役者の演技も含めて世界に没入できるサイコサスペンス作品。自分の予想を裏切るような展開もいくつかあり、最後まで面白く観られた。

小栗旬と菅田将暉のコンビはどんなテイストの
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

巨大彗星の衝突が題材になっているが、これは世の中全ての問題に当て嵌められるダークコメディだと思えた。環境問題、貧困や格差の問題、人口爆発や食糧難問題、絶滅動物の問題・・・ このままだと大変な事態になる>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.2

過去や未来と繋がってやり取りするっていう設定はあまり好みじゃないのだけど、これは内容が気になって鑑賞。時空を超えた協力からの対決って感じで、中盤でガラリと様相が変わるのが面白い。

命を助けた相手がそ
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.0

前作同様にやっていることの酷さは変わらない盲目老人だが、今作ではなぜか応援してしまうという不思議。善悪というのは見方や立ち位置、相対する存在によってこうも簡単に変わるもんだなーと再認識。前作からテイス>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

前半がサスペンス、後半がスリラーといった感じかな。決して目新しくはない古典的とも言える構成、展開でありながら時代に合わせてしっかりアップデート、ブラッシュアップされている印象で、90分に無駄なくまとめ>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.8

前作観てないけど大丈夫かなーと思ってたら、これはいわゆるリブート作品らしく、この作品単独でも問題なく充分楽しめた。

ストーリー展開は特に目新しくはないし、すごくハチャメチャな内容なんだけど、最後まで
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

毎日毎日、同じ日常の繰り返し。平凡な人生なんてそんなものだけど、時々なぜか無性にそれに腹が立ったり、涙が出そうになってしまう。オープニングはそんな雰囲気が凝縮されていて、身につまされる感じ。

結構早
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

ヤンキー漫画やバトル漫画の設定や展開をOLの世界に持ってきたら・・・という、バカリズムらしい遊び心が炸裂する作品。OLにはバカリズムの想像力を刺激する何かがあるんだろうか。

こういう破天荒なコメディ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.8

笑いと涙が絶妙な塩梅で織り交ぜられた傑作だと思う。時代とともに失われた心と心の触れ合いや繋がりといったものが眩しく見える。今の時代に観るから尚更そう感じるのか。

ビートたけしの原点というか心の芯にあ
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.0

これまで多くの人の心を救って繋いできたヴァイオレット自身にも幸せを、ただただそう祈りながら観る作品。過去シリーズとも絡ませながら、気持ちや想いを言葉にして伝えることの大切さは不変であることを改めて教え>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.3

予告編を観た時点で、成田凌演じる吉尾の秘密はある程度想像がつくのだけど、終盤にそれを超える展開と感動が待っていて、単なる青春振り返りムービーとは一味違う印象。出演陣の顔触れは豪華なのに、何だかインディ>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.2

いくら実写化のレベルが高いシリーズとはいえ、「人誅編」は原作がイマイチなだけに、それを盛り返すには至らず。色々とストーリー改編とかしてうまくまとめようとはしているが、ショッカー軍団みたいな戦闘員を出し>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

聖書やキリスト教との関連やモチーフがもっと理解できれば印象もだいぶ変わると思われるが、疎い自分にとってはそこまで読み解きはできず。単なる家族の有り様や繋がりがテーマの作品としてはそこそこの出来だったよ>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.3

コミカルな掛け合いの会話劇に終始するかと思ってたら、なかなか芯を喰ったテーマに踏み込んでいて、期待以上の満足度。

まともとは?普通とは?当たり前とは? 清原果耶演じる香住のように何となく世の中のフツ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.8

予告編からも、本編序盤からも、なんとなくラストまでの展開が読めてしまう、昔ながらの硬派な刑事単独奮闘モノ、といった感じなんだけど、その割に最後まで緊迫感タップリで楽しめた。

罪を犯す側のバックボーン
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

4.0

高校生の青春物語というにはハードな展開が待ち受けるけど、こんな年代をとうに過ぎた自分には何だか眩しく見える作品でもあり。

ヒーローを目指していた主人公は、彼女と出会って以降ずっと、彼女にとってのヒー
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