MNRLAYさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2023年製作の映画)

3.2

原作があるにしても、福田監督作品としてはコメディ的におとなしい印象。Netflixだからなのか、違う路線を模索してるのか。ムロツヨシも佐藤二朗も控え目で、キムラ緑子がその代わりに暴れてた感じだけど。>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

メイキングで言及されていたが、『未知との遭遇』テイストの『ジョーズ』といった感じで、そういう観方だけでも楽しめる作品にはなっていると思う。もっと深く観ようとするも、単純にこれまでのジョーダン・ピール作>>続きを読む

はい、泳げません(2022年製作の映画)

3.4

過去と向き合い克服する、再生と成長のストーリーを水泳の習得という題材でくるんだ作品。人それぞれ重さや大きさは異なりながらも抱えているものはある、人との関わりや過去と向き合うことでそれを受け入れ、前に進>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

4.0

善い行いをして称賛されるも、ちょっとした嘘や誤魔化し、盛った喋りなど、これまでの行いが明るみになることでその善行すらも信用されなくなるという、ある意味オオカミ少年パターンのお話。1つの許容されない行動>>続きを読む

オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.2

100年以上前の事件を描いているけど、現在の日本でも似たようなことは起きてるなあと思ったり。この映画の中では軍の情報部の隠蔽疑惑に対して一部の議員や新聞が憤慨して暴露しようと闘う場面があるけど、そんな>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

原作のストーリーを丁寧に踏襲しつつ、その後の本編で語られているような内容を織り込んだ補間もしっかりされていて、アニメで観ることの意味を十分に感じられる作品。最近のアニメってクオリティの基準ラインがメチ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

昨日までの隣人が今日は敵になるという、争いの残酷さ、虚しさ。そしてそういう大人たちの事情や身勝手さに翻弄され、巻き込まれながらも日常を過ごす子供たち。争いの犠牲になるのはいつも子供たちだと、改めて気付>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.5

スパイダーマンは気になりながらも今さらシリーズを追うには手を出しにくく敬遠してたけど、アニメ版も評価が高いと知り観てみることに。こういう状態なのでストーリー展開はそれほど思い入れもなく素晴らしいとまで>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

4.4

姿を消した父親を探し、その先で父親の巻き込まれた事の顛末が明らかになる、というストーリーだが、その明らかになる内容が想像を超えて暗く、深く、重かった。その根底にあるのは貧困とか自殺とか尊厳死とか、エン>>続きを読む

グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.4

テレビでよくある実際の事件の再現ドラマといった感じで可もなく不可もなく、といったところだが、主演二人の演技が緊迫感含めたクオリティを高めてる。

終盤、エディ・レッドメインがどんどんもう中学生に見えて
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.5

文庫で上下巻のボリュームが1本の映画にどうまとまるのかと思っていたが、しっかり描く部分と大胆に削ぎ落とす部分のメリハリが効いていたし、真面目過ぎずにコミカルなテイストも適度に入っていて、とても面白かっ>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.9

保護司の役割とは、存在意義とは。前科者は更生できるのか、罪は許されるべきか。簡単に答えの出ない、しかも正しい答えが1つではなかったり、状況によって異なるような問いかけが絶えず突きつけられるような作品。>>続きを読む

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.8

仕事はできるが家庭では子供との向き合い方に悩むシングルマザーという目新しくはないお話だけど、母親の仕事が殺し屋というのがちょっと違うところ。アクションシーンは多くはないんだけどその分確実にボクスンや代>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.5

もう少し真面目寄りなテイストのお仕事ムービーかと思ってた。同じ題材でそっち系で作ってほしいと思うくらい。
後始末のフェーズをシン・ゴジラ的に描こうとしたのかな、というのは閣僚たちのやり取りのシーンで感
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.5

特に大きな盛り上がりもなく、淡々と進んでそのまま解決。しかしその後のラスト30分、このままでは終わらないもうひと展開が。個人的にはあまり好きではないというかもう見飽きた「主人公が過去の闇やトラウマを抱>>続きを読む

刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン(2023年製作の映画)

3.0

すでにTVシリーズがあるとは知らず、予告編に惹かれて鑑賞。今作だけでもストーリーは概ね理解できたが、予告編で期待したほどの面白さではなかった。

SNSや様々なデジタルデバイスに依存している現代ならで
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

冒頭からの思いがけない暴力描写を除けば、子供たちが難しく考えることなく楽しめていた往年の特撮ヒーローものが現代に蘇った、という印象。もちろん旧作へのオマージュや考察の必要な複雑な設定なんかもあるんだけ>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.0

ゲームは未プレイだからどこまで再現されているのかは不明だけど、ゲームなら面白いんだろうなあという印象。実写になるとよくあるトレジャーハントもの、といった感じで驚くような展開はあまりなし。空飛ぶ船のシー>>続きを読む

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

4.0

笑いどころを無意味に繰り返して押しつけてくるしつこさは本作でも多少は感じるけど、それでもこの監督が手掛ける作品の中では唯一と言っていいほどまともに観られるシリーズ。役者陣の演技力、表現力がうまくマッチ>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.5

このシリーズはハリー・ポッターの前日譚というか補完の位置づけが強くて、そことの繋がりは薄くとも、もう少し魔法動物中心のドタバタ劇が観たいけどなあという気持ちになる。ファンが求めてるものがどこにあるのか>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.9

勝手にこのシリーズは数十年ほど昔の時代設定だと思いこんでて、冒頭でコロナ禍が取り入れられてたり、スマホやハイテク御殿が出てきたりで、あっ現代の話だったんだと気づかされた。

前作同様に中盤でストーリー
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.8

バットマン探偵篇みたいなテイストだけど、期待していたほどの頭脳戦ではなくてちょっと拍子抜け。これがオリジナルの設定なのかあまり詳しくは知らないけど、バットマンがリベンジャーとして活動し、まだアングラな>>続きを読む

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.4

やっぱりこのシリーズは面白い。今作はダー子、ボクちゃん、リチャード3人の関係の始まりが少し明らかになるのも見どころだし、新たな登場人物に加えて過去のメンツもしっかり話に絡んで再登場してくれるのが好きな>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.5

ホームズの妹を主役に、ホームズの頃の時代背景で実際の出来事も交えて女性の闘いを描く、2作目にしてこのシリーズの方向性がしっかり提示された印象。ホームズの時代を現代の目線から女性の立場に注目する、今だか>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.2

2作目が作られたってことは良作だったのかなーと思ってまずは1作目を観てみたけど、自分の好みには今ひとつ嵌まらず。主役のエノーラのホームズっぷりはすごく良かったのだけど、母親探しに貴族失踪と、扱う事件が>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

60年代ロンドンの光と闇。そしてその闇は時代を経ても尚、より狡猾に、より底深くに潜伏して残り続けている。現在と過去が交錯する、2層構造の作品になっているのにはそんな狙いがあるのかなーと思ったり。

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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.2

ゲームのバイオ2をベースに、1やヴェロニカの要素も織り込んだ作品という感じ。ゲームのシーンや要素も随所に散りばめられていて、予想していたよりは楽しめた。本作用に再構成された設定や展開はもちろんあって、>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.5

お酒とは適度な距離を保っている自分としては、本作のお酒の力を借りて自信を取り戻す男たち、という展開がちょっと入り込めなかった感あり。
とはいえこの映画の主題は自分の人生に意味を見出そう、取り戻そうとい
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.2

今新たに作られるマトリックスに自分は何を求めてたんだろうか? 一作目と似た展開でありながら、リメイクでもリブートでもない本作に、監督はどんな狙い、想いを込めていたのか? 観終わった後にそんなことを考え>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.5

1995年当時のボスニア紛争における避難民の運命と国連軍の対応を追体験のように見せつけられる重い作品。
どうなるか薄々分かっていながら条件を飲んで避難民を引き渡して撤退する国連軍には、アフガニスタンか
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レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)

3.2

「老いる」ことによる身近な人の変化を描いた作品で、認知症が加われば確かに急に別人のような言動になったりするわけで、周囲の人間が受けるショックや戸惑いというのは、ホラーに通じるものがあるのかも。それだけ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.2

オープニングを観て初めてこれがパート1だと知った💦 原作は未読だし、映像化されたものを観るのもこれが初めてだったのだが、世界観や舞台設定の構築を非常に丁寧にやってるな、という印象。なんせ前半は全くと言>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

4.8

複雑すぎないストーリーにド派手なアクション、ムダのないスタイリッシュな魅せ方、どれをとっても大満足で、スパイアクションでこういう作品を待ってた。

ヨーロッパ内で舞台をどんどんどんどん変えて繰り広げら
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

これまでのシャマラン作品とは違う印象。ワンアイデアの不可思議な出来事やシチュエーションに翻弄されて、最後にはそれを説明づける意外なネタばらしがされて、という展開は一緒なのだけれど、今回はそこに重きが置>>続きを読む

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

思えば、全作品を通して007シリーズを最初から最後までしっかり観たのはこれが初めてだったかも。ダニエル・クレイグのボンド最終作ということで(+延期を重ねてようやくの公開ということも)話題になってたし、>>続きを読む

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.0

邦題のオールリセットの通り、テイストは1作目に戻ったような印象だが、全体的にはスケールダウンしてしまってる。グロ描写も控え目、拷問のギミックも何だか中途半端、犯人当てのサスペンスも読みやすい、どんでん>>続きを読む